- 2022-11-13
- 2022-11-13
群を抜く表現力に魅了される、ブラジルの“声とピアノ”。MPB名曲が新たな輝きを放つ名盤
ブラジル出身のピアニスト、エンヒキ・アイゼンマン(Henrique Eisenmann)と、ブラジル系米国人の歌手リヴィア・ネストロフスキ(Lívia Nestrovski)のデュオによる2022年新作『Nação』は、ブラジル音楽をこよなく愛する二人が祖国を代表する音楽家たちの名曲を中心に表現力豊かに演奏した名作だ。
ブラジル出身のピアニスト、エンヒキ・アイゼンマン(Henrique Eisenmann)と、ブラジル系米国人の歌手リヴィア・ネストロフスキ(Lívia Nestrovski)のデュオによる2022年新作『Nação』は、ブラジル音楽をこよなく愛する二人が祖国を代表する音楽家たちの名曲を中心に表現力豊かに演奏した名作だ。
米英のロックやファンク、ポップスと、ブラジルの伝統的な音楽文化を巧みに融合させたその豊かな音楽性をして“Pop Florestal(森のポップ)”を体現するブラジル・サンパウロのSSW、トゥリッパ・ルイス(Tulipa Ruiz)の2022年新譜『Habilidades Extraordinárias』。トロピカリアのサイケロックやノルデスチ音楽、ファンキ・カリオカなど多様なブラジルの音楽を飲み込んだ好盤だ。
ブラジルの北東部音楽を代表するシンガーソングライター(SSW)、シコ・セーザル(Chico César)が新作『Vestido de Amor』をリリースした。2019年の『O Amor É um Ato Revolucionário』以来となる10枚目のアルバムで、今作も随所に北東部(ノルデスチ)音楽に由来するリズムと熱情に溢れ、文化を愛するアーティストらしい精神性に満ちたブラジリアン・ロックの傑作に仕上がっている。
ブラジル・パラー州の重要な詩人/作曲家のジョルジ・アンドラージ(Jorge Andrade)の珠玉の楽曲群を、歌手のアンドレア・ピニェイロ(Andréa Pinheiro)とピアニストのジャシント・カワジ(Jacinto Kahwage)がカヴァーしたアルバム『Voz Passional: Jorge Andrade』が素晴らしい。
ギタリスト/作編曲家のダンチ・オゼッチ(Dante Ozzetti)と、音楽家/作家でありサンパウロ大学(USP)の言語学の教授でもあるルイス・タチーチ(Luiz Tatit)による共作アルバム『Abre a Cortina』(2021年)は、知的で洗練された上質なブラジル音楽の見本とでも言うべき美しさに満ちた傑作だ。
ブラジルの音楽家、ゼー・ミゲル・ヴィズニキ(Zé Miguel Wisnik)の新作『Vão』。盟友ナ・オゼッチ(Ná Ozzetti)が控えめながら実に効果的なデュオを重ねる(1)「O Jequitibá」から、まさに老練と呼ぶべき、人生や社会の悲喜交交が入り混じった絶妙なマーブル模様のような色合いの音楽を連ねていく。
ブラジルのピアニスト/マルチ奏者/作編曲家ヒカルド・バセラール(Ricardo Bacelar)の新作『Congênito』は、MPBを代表する名曲群をヒカルド・バセラール自身による編曲、楽器演奏、歌、プロデュースで仕上げた作品だ。
ブラジル・バイーア生まれのシンガーソングライター、シェニア・フランサ(Xenia França)が2ndアルバム『Em Nome da Estrela』をリリースした。前作『Xenia』(2017年)はここ日本でもアフロ・ブラジル系ネオソウルの傑作として高く評価されたが、今作も伝統的なブラジルの多彩なリズムに現代的なサウンド、ソフトな歌声が相まって極上のヴォーカル・アルバムに仕上がっている。
ブラジルを代表するSSW、ジョイス・モレーノ(Joyce Moreno)が2022年新作『Brasileiras Canções』をリリースした。1948年生まれ、74歳。その年齢を微塵も感じさせない若々しい音楽は、彼女こそが今でも“ボッサ・ノーヴァ = 新しい潮流”そのものだと断言できる素晴らしい内容。聴き心地はどこまでも軽やかで爽やかだが、やっていることはとんでもなく複雑だ。
ブラジルと米国を股にかけるシンガー、アレクシア・ボンテンポ(Alexia Bomtempo)の新譜『Doce Carnaval』は、彼女らしくサンバやボサノヴァといった良質なブラジル音楽を軸に、適度なポップ感覚と国際的な発信力でバランスをとった良作に仕上がっている。タイトルの“甘美なカルナヴァル”が示すように、全編を通じてどこか気怠さが漂う最高に心地良いアルバムだ。
アフロ・ブラジリアン文化を全身全霊で表現するブラジルのSSW、イアラ・ヘンノ(Iara Renno)の2022年新譜『Oríkì』がリリースされた。今作もトライバルかつスピリチュアルな力強さと、ブラジルの豊かな音楽的土壌やジャズの理論に基づく洗練されたハーモニー、そして最先端のサウンド・エンジニアリングが同居する素晴らしい作品に仕上がっている。
先行して配信されていたシングル(2)「Quero Dizer」が密かに話題となっていたブラジル北東部アラゴアス州都マセイオ出身のSSW/マルチ奏者ブルーノ・ベルリ(Bruno Berle)が、待望のデビューアルバム『No Reino Dos Afetos』をリリースした。
ブラジルのピアニスト、ファビオ・トーレス(Fábio Torres)がジョアン・ボスコやシコ・ブアルキ、A.C.ジョビンなどの名曲をソロピアノで演奏した2022年新譜『Sarau』は、素材の良さを活かした卓越した演奏が満喫できる、ピアノ好き&ブラジル音楽好きには堪らない作品だ。
ボサノヴァの創始者、ジョアン・ジルベルト(João Gilberto, 1931 - 2019)の名盤『三月の水』収録の全曲が、原曲追従でコードネーム、五線譜、TAB譜、コードダイヤグラムで表示される夢のような動画が公開されています。ボサノヴァのファンの方、ギタリストの方など、必見!