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ピアノ

  • 2021-05-23
  • 2024-11-30

心の傷を癒す美しいピアノと歌。デリア・フィシェール新譜『Hoje』

ブラジルの歌手/ピアニストのデリア・フィシェール(Delia Fischer)がほぼ全編ピアノと歌のみで録音した2021年新譜『Hoje』がリリースされた。もしあなたが先の見えない世の中で窮屈な日々に疲れていて、心が浄化されるような音楽を探しているのであれば、これは間違いなくおすすめできる作品だ。

  • 2021-05-22
  • 2021-10-01

現代ジャズ最高峰の一枚!ジェイムズ・フランシーズ新作『Purest Form』

拡張を続ける現代ジャズの最先鋒のひとり、ピアニスト/作曲家ジェイムズ・フランシーズ(James Francies)の2ndアルバム『Purest Form』がブルーノート・レコーズからリリースされた。これは現在進行形のジャズを代表する凄い面々による濃密な音の洪水に驚愕する、必聴モノの作品だ。

  • 2021-05-21
  • 2021-05-21

【特集】クラシック音楽のジャズ・アップ おすすめ名盤9選

20世紀初頭にアメリカ合衆国南部のニューオーリンズで発祥したとされるジャズという音楽は、当初は西洋クラシック音楽や黒人差別への抵抗という文化的な側面を持っていた。形式にとらわれず即興演奏を中心とした自由な音楽として急速に発展していったジャズは、時代が進むにつれその自由度の高さゆえに様々なジャンルの音楽を飲み込んでいき、それらの中には当然のように、当初はジャズの対極に位置付けられていた西洋クラシック音楽もあった。

  • 2021-05-12
  • 2021-05-11

不思議な魅力を放つ異色の経歴のピアニスト、40歳にして初のリーダー作

世界的に活躍する前衛芸術家でありピアニスト/作曲家、マヤ・ドゥニエッツ(Maya Dunietz)の40歳にして初のリーダー作となるEPがイスラエルのRaw Tapesよりリリースされた。ベースにバラク・モリ、ドラムスにアミール・ブレスラーという強力なピアノトリオ編成で、ゲストには人気トランペット奏者のアヴィシャイ・コーエンも参加。プロデューサーはレーベルの主宰者リジョイサー。

  • 2021-05-09
  • 2023-10-02

若き伊女性ジャズピアニスト、ネルソン・マンデラの足跡を辿る類稀な傑作

イタリアのピアニスト、シャーデー・マンギアラシーナ(Sade Mangiaracina)の新譜『Madiba』は、アパルトヘイト撤廃を導いた南アフリカの偉大な指導者ネルソン・マンデラに捧げられている。ピアノトリオ編成を軸に、ゲストにチュニジアのウード奏者も迎え最大限の敬意をもって強い情熱と痛みに満ちたマンデラの人生を真摯に描き出す。

  • 2021-05-06
  • 2021-10-01

トルコの注目のピアニスト、チャグリ・セルテル 初のソロピアノで魅せた内なる宇宙

トルコの現代ジャズを代表するピアニスト/作曲家のチャグリ・セルテル(Çağrı Sertel)新譜『Kuytu』はピアノの機構音も生々しく収録したアンビエントなソロピアノ。エレクトロ・ジャズバンド Sonic Boom での活動や、自身のエレクトロ・ジャズ路線のアルバムの制作も並行して進めている彼が魅せるアンビエントな世界観が心地いい、わずか16分間の音楽紀行だ。

  • 2021-05-05
  • 2021-10-01

アンドレ・メマーリの鳥のように自由なピアノに乗せ、マファルダ・ミノッシがナポリを歌う

かねてよりアンドレ・メマーリの歌伴は世界最高だと信じているのだが、この新譜でその確信もより深まった。アンドレはこれまでに様々な歌手と共演を重ねてきたが、今回のお相手はイタリア出身ながらブラジル音楽への造詣が深い歌手のマファルダ・ミノッシ。

  • 2021-05-04
  • 2021-05-04

祈るように音楽を紡ぐギターとピアノの美しいデュオ

ドイツ・ミュンヘンの若きギタリスト、フィリップ・シーペック(Philipp Schiepek)と、同じくミュンヘンの大ベテラン・ピアニスト、ウォルター・ラング(Walter Lang)の初デュオ作『Cathedral』。33歳の歳の差の二人の素晴らしい音楽家による静かで美しい音楽の語らい。

  • 2021-05-01
  • 2021-10-01

壮大かつ個性的な傑作!伝統と現代性が同居するムガームジャズ名手、待望のソロデビュー作

アゼルバイジャンの若手No.1ジャズピアニスト/作曲家、イスファール・サラブスキ(Isfar Sarabski)が、ついに個人名義のファースト・アルバム『Planet』をリリースした。ベースにアラン・ハンプトン、ドラムスにマーク・ジュリアナといういずれも米国出身の名手を迎え、さらに数曲でアゼルバイジャンの盟友タール奏者や弦楽アンサンブルが参加。解像度の高いリズムや独特の旋律、緻密で壮大なアレンジなど、他に類を見ない音楽を紡ぐ。

  • 2021-04-27
  • 2023-01-09

ロシアの気鋭ピアノトリオが描き出す日本の情景、懐かしさと近未来が同居するSF的ジャズ

ピアニスト/作曲家のエフゲニー・レベジェフ(Evgeny Lebedev)率いるモスクワのピアノトリオ、LRK Trio の2018年作『Urban Dreamer』。この作品の曲はLRK Trioの2017年に行われた日本ツアーに際してつくられたものだが、豊かな抒情性、サンプラーやエレクトロニカを効果的に用いた未来的なサウンド、トリオの高い演奏技術や多彩なゲストの参加など、とても面白い作品になっている。

  • 2021-04-17
  • 2021-10-01

イスラエルジャズの巨匠アヴィシャイ・コーエン、交響楽団と演奏する中東音楽絵巻

イスラエルを代表するベーシスト/作曲家アヴィシャイ・コーエン(Avishai Cohen)新譜『Two Roses』は、ピアノに近年のレギュラートリオのメンバーでアゼルバイジャン出身のエルチン・シリノフ(Elchin Shirinov)、ドラムスに2000年代に彼のトリオで活躍した米国出身のマーク・ジュリアナ(Mark Guiliana)を擁するコアトリオに加え、総勢92名のオーケストラと共演し録音した意欲的な作品だ。

  • 2021-04-14
  • 2021-04-13

ヴィジェイ・アイヤー、新たなトリオで放つ“不安の時代”の音楽

現代のジャズシーンを代表する個性派ピアニスト/作曲家ヴィジェイ・アイヤーが、ベースにリンダ・メイ・ハン・オー、ドラムスにタイショーン・ソーリーという新たなトリオで初録音した新作『Uneasy』をECMからリリースした。テーマはアルバムのタイトルにもなっている「不安」。

  • 2021-04-11
  • 2021-04-10

ヤニフ・タウベンハウス、端正な現代JAZZピアノトリオ第三章

端正でリリカルな音楽性が特長のイスラエル出身のピアニスト/作曲家ヤニフ・タウベンハウス(Yaniv Taubenhouse)の“Moments in Trio”シリーズ第三章『Moments in Trio III - Roads』がリリースされた。メンバーもこれまでと変わらず、リック・ロザート(Rick Rosato)のベースと、ジェラッド・リッピ(Jerad Lippi)のドラムスという編成で、阿吽の呼吸で絡み合いながら展開していく様が魅力的。