- 2021-03-28
- 2021-03-28
ショパンやシンディ・ローパーも餌食に…奇才ピアニスト、デヴィッド・ヘルボック新譜
クラシックを原点としながら、大胆なエレクトロニカやヴォイス・パーカッション、ポエトリー・リーディングや変則バンドなど様々な表現方法で毎回驚かせてくれるオーストリア出身の奇才ジャズピアニスト/作曲家、デヴィッド・ヘルボック(David Helbock)の新譜『The New Cool』。
クラシックを原点としながら、大胆なエレクトロニカやヴォイス・パーカッション、ポエトリー・リーディングや変則バンドなど様々な表現方法で毎回驚かせてくれるオーストリア出身の奇才ジャズピアニスト/作曲家、デヴィッド・ヘルボック(David Helbock)の新譜『The New Cool』。
ブラジル系アメリカ人の歌手/作曲家/マルチ奏者のクラリス・アサド(Clarice Assad)の新譜『Archetypes』が、美しさと狂気に満ちた(もちろん褒めてる)素晴らしい作品だったので紹介したい。
スペインの鬼才作曲家/ピアニストのクララ・ペーヤ(Clara Peya)。フェミニストを自称するが、もはや彼女自身は性別を超越した存在のようにも思える。どこか物哀しく、なにかを訴え続けるように響くピアノ。ミュージック・ヴィデオ(MV)では鬼気迫るダンスの表現。それは2021年の新譜『Perifèria』でも変わらない。
米国ロサンゼルスの現代ジャズシーンで活躍するピアニスト/作曲家、キャメロン・グレイヴス(Cameron Graves)の2021年新譜『Seven』は彼らしさが全開する圧倒的轟音メタルジャズ。
バート・ヨリス(Bert Joris, tr)と、エンリコ・ピエラヌンツィ(Enrico Pieranunzi, p)による2021年のデュオ作品『Afterglow』。二人が持ち寄った曲を収録した本作はジャケットのハイウェイの写真のように都会的な印象を受ける最高級のジャズで、時にリリカルに、時にフリーに淀みなく展開されるピアノとトランペットの語り合いがこの上なく美しい。
“世界初のアニメジャズバンド”を自称する4人組フレンディ(Friendy)。2021年2月にリリースされたデビューアルバム『Friendy Fire』は日本の少年漫画風のジャケットが一際目を惹く。彼らは12〜13歳の頃から10年以上、一緒に演奏をしてきた。
イスラエルの良質なJazz/ネオソウルのレーベル、Raw Tapes より、アヴィシャイ・コーエン・トリオで活躍したピアニスト/作曲家のニタイ・ハーシュコヴィッツ(Nitai Hershkovits)と、バターリング・トリオのヴォーカル/作曲家ケレンダン(KerenDun)のデュオ作が登場。
子供のころは町にピアノがなく、往復10時間かけてレッスンに通ったという、インドの気鋭ジャズピアニスト、アヌラグ・ナイドゥ。20代になって、“本物”を追求するために渡ったパリで、ピアノを通して自己表現する術を学んだ彼は、新たな音楽の潮流の中にいるエンタメ王国インドで、王道のジャズカルチャーを牽引する。
フランス海外県レユニオン出身のピアニスト/作曲家、セドリック・デュシュマン(Cédric Duchemann)のソロデビュー作『Tropicalism』はクレオール・ジャズの近年の良盤だ。レユニオンの伝統楽器のサウンドも取り入れた爽快なジャズで、完成度はとても高い。
ポーランドのピアニスト、アレクサンドル・デンビチ(Aleksander Debicz)と同じくポーランドのギタリスト、ウーカシュ・クロパチェフスキ(Łukasz Kuropaczewski)のデュオアルバム『Adela』はクラシックにカテゴライズされてはいるが、明らかにその範疇を超えているオリジナリティに溢れた作品だ。
ドイツのベテラン・ピアニスト、ヨアヒム・キューン(Joachim Kühn)の新譜『Touch the Light』は極上のソロピアノ作品だ。派手さはないが、思慮深く鍵盤を撫でるように弾く至福の全13曲。
ペルシャの伝統音楽とジャズやロックを融合したスタイルで知られるイラン・テヘラン出身のピアニスト/作曲家、ハムゼ・イェガネ(Hamzeh Yeganeh)の新譜『Faalhaa』は、あまり知られていないペルシャ地域のジャズということでとても興味深い作品だ。
マダガスカル島から東へ800km、絶海の孤島レユニオン島出身のピアニスト/シンガー・ソング・ライター、メディ・ジェルヴィル(Meddy Gerville)の2020年作『Mon Maloya』は、彼の持ち味であるレユニオンの伝統音楽マロヤと、洗練されたジャズが見事に融合した傑作だ。
アルゼンチンのコンテンポラリー・ジャズを代表するピアニスト/シンガーソングライター、ノラ・サルモリア(Nora Sarmoria)の新譜『Mayéutica』。アルゼンチンの現代ジャズらしく複雑な楽曲構成だが、不思議とポップで美しい素晴らしい作品だ。