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チュニジア

  • 2024-09-14
  • 2024-09-15

イタリア発の熱狂的ジャズ・コレクティヴ Addict Ameba、宇宙的カオスを醸す2nd『Caosmosi』

イタリア・ミラノを拠点に活動するジャズ・コレクティヴ、アディクト・アメーバ(Addict Ameba) の2ndアルバム『Caosmosi』。10人編成のバンドが奏でる音楽はジャズ、アフロビート、ブラジリアン、サイケロックといった要素が豊かに混ざり合い、極彩色の地平へとリスナーを連れてゆく。アルバムのタイトルはフランスの哲学者フェリックス・ガタリ(Félix Guattari, 1930 - 1992)の最後の著書『Chaosmosis』にインスパイアされており、創造性と無秩序がもたらす無限の可能性を称賛している。

  • 2024-09-06
  • 2024-09-06

北アフリカ文化とジャズを繋ぐ新星ベーシスト、チュニジア出身マルワン・アッラムのデビュー作

チュニジア出身、現在は米国ニューヨークで活動するベーシスト/作曲家マルワン・アッラム(Marwan Allam)がデビューアルバム『باب بحر』(英字転写:Bab Bhar)をリリースした。アルバムのタイトルは彼の祖国であるチュニジアの首都チュニスのヨーロッパ式の新市街とイスラム統治時代に栄えた旧市街(メディナ)を分つ歴史的な門「バブ・エル・バール(海の門)」、別名「ポルト・ド・フランス(フランスの門)」に因んで名付けられている。

  • 2024-05-16
  • 2024-09-23

気鋭ドラマー、ステファン・ギャラン。多国籍セクステットで世界のリズムを“狩る”!

Aka Moonを始めとした様々な革新的ジャズ・プロジェクトで知られるベルギーのドラマー/作曲家、ステファン・ギャラン(Stephane Galland)が多国籍セクステットによる新バンドを従えての新譜『Stéphane Galland & The Rhythm Hunters』をリリースした。アフリカのポリフォニックでトランス的なリズム、数学的複雑さを備えたインドのリズム、不規則に脈動するバルカンのリズムといったように、彼がこれまでに様々なアーティストと共演したりする中で経験してきた世界各地のリズムを持ち帰り、自身の語彙になるまで咀嚼し理解を深め、インスピレーションを得て創作に落とし込んできた結果が凝縮された新鮮な音楽が展開される。

  • 2024-02-02
  • 2024-02-01

今、アラビック・ジャズが最高に熱い! ウード奏者アミン・アル・アイディ、驚異的なデビュー作

フランス人の母親とイラク人の父親を持つウード奏者/作曲家、アミン・アル・アイディ(Amin Al Aiedy)のデビュー作『SHAMS』は驚きに値する。西洋とアラブ、常に二つの文化が当たり前に存在する環境で育った彼が今作で魅せるのは西洋の音楽理論をベースにしていながら、従来その枠内では発想することさえ難しかった斬新な旋律だ。

  • 2024-01-27
  • 2024-01-24

ギリシャの伝統と革新併せ持つジャズ。名トランペッターによる『ペトリコール』──雨の匂い

ギリシャのトランペット奏者/作曲家アンドレアス・ポリツォゴプロス(Andreas Polyzogopoulos)が、同じくギリシャのベーシストのペトロス・クランパニス(Petros Klampanis)と、チュニジア出身で欧州で活躍するピアニストのワジディ・リアヒ(Wajdi Riahi)を迎えて録音した瞑想的な変則トリオ作『Petrichor』。

  • 2023-12-08
  • 2023-12-07

チュニジア出身のヴィオラ・ダモーレ奏者ジャッセル・ハジ・ユーセフ、フランスの古城で紡ぐ瞑想的な音楽

チュニジア出身のヴィオラ・ダモーレ奏者ジャッセル・ハジ・ユーセフ(Jasser Haj Youssef)の新作『Reminiscence』は、フランスの世界遺産シャンボール城の広間で収録した深淵な響きが神秘的で美しい作品だ。収録曲のほとんどはヴィオラ・ダモーレの独奏だが、数曲でガエル・カドー(Gaël Cadoux)がローズピアノを演奏しており、古楽器と電気楽器の対比も面白い。

  • 2023-12-03
  • 2024-11-03

チュニジア出身の天才若手ピアニスト、ワジディ・リアヒ待望の2nd!チュニジアからベルギーに至る驚くべき音楽の旅

1995年チュニジア生まれのピアニスト、ワジディ・リアヒ(Wajdi Riahi)のピアノトリオ第二作目となる『Essia』には、メンバーを変えずに新たに録音された11曲が収録されている。チュニジアの伝統音楽からヨーロッパの洗練されたジャズまで、多様性の象徴かつ最も高度なジャズが繰り広げられる圧巻の作品。

  • 2023-11-24
  • 2023-11-28

バルカン音楽の鬼才ゴラン・ブレゴヴィッチ、故郷サラエボの多様性に捧げる最新作『世界の臍』

新型コロナによって世界中の音楽家がツアーの中止を余儀なくされた数年間の膨大な時間は、旧ユーゴスラビアでもっとも著名な音楽家の一人であるゴラン・ブレゴヴィッチ(Goran Bregović)にとってもまた、新たな創作活動に勤しむ貴重な機会となったようだ。そうして生み出された彼の新作『The Belly Button of the World』は、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教それぞれを信仰する人々をテーマとした3つの作品を含む壮大な叙事詩となった。

  • 2023-04-20
  • 2024-11-03

フランス出身気鋭ベース奏者バシーレ・ラオラ、バルセロナからブリュッセルの旅路の果てで生んだ傑作

フランスに生まれ、現在はベルギーを拠点に活動する新進気鋭のベーシスト、バシーレ・ラオラ(Basile Rahola)の初のソロ名義作『Moments』。ヨーロッパ・ジャズらしい叙情性を湛えつつ、彼のこれまでの短くはない旅の中での出会いから豊富なインスピレーションを得た個性的で創造的な作品だ。

  • 2023-04-14
  • 2024-11-03

急速に混ざり合う世界を象徴する新時代のジャズ。チュニジア出身ワジディ・リアヒのトリオ作

チュニジア出身でベルギーを拠点に活動するピアニスト、ワジディ・リアヒ(Wajdi Riahi)の初リーダー作『Mhamdeya』。フランス出身のベース奏者バシーレ・ラオラ(Basile Rahola)とベルギーのドラムス奏者ピエール・ユルティ(Pierre Hurty)とのトリオを軸に、チュニジアの民族的な音楽の要素を大胆に取り入れた豊かな色彩感のあるジャズを展開する傑作だ。

  • 2023-04-12
  • 2023-04-14

北アフリカ、中東、欧州の音楽を濃縮した圧巻のジャズ。アレフ・クインテット、デビュー。

2018年に結成以来、ベルギーのジャズシーンに新風を起こすアレフ・クインテット(Aleph Quintet)が待望のデビューアルバム『Shapes of Silence』をリリースした。ウード奏者のアクラム・ベン・ロムダンとピアニストのワジディ・リアヒはともにチュニジア出身。彼らがもたらす北アフリカ/アラブのエッセンスと、ベルギー出身のヴァイオリン奏者マーヴィン・ブルラス、ドラマーのマクシム・アズナール、そしてフランス出身のベース奏者テオ・ジッパーによる欧州の抒情的なジャズの完璧な融合は、彼らの演奏技術の高さとも相まって唯一無二の音楽体験を与えてくれる。

  • 2023-01-28
  • 2023-02-02

チュニジア出身ダファー・ヨーゼフ新譜。H.ハンコック、M.ミラーなど参加の現代ジャズの最重要作

北アフリカのチュニジアに生まれ、アラブ世界の伝統音楽と西洋音楽、特にジャズとの融合に挑戦し続けるウード奏者/ヴォーカリストのダファー・ヨーゼフ(Dhafer Youssef)の新譜『Street of Minarets』がリリースされた。まさしく唯一無二のスタイルを武器に、まだ誰も歩んでいない音楽の道を進み続けてきた彼が辿り着いた最高峰だと断言できる素晴らしい作品で、ぜひ多くの人にこの驚異的な音楽を体験してほしいと思う。

  • 2022-04-03
  • 2024-04-01

スイスの新星ギタリスト、ルイ・マトゥテの超強力新譜!伝統と革新性が同居する現代ジャズ注目作

スイス出身のギタリスト、ルイ・マトゥテ(Louis Matute)の新作『Our Folklore』が登場した。全曲がルイ・マトゥテの作曲で、既にスイス随一といわれるギター演奏技術だけでなく、ブラジル音楽やスムースジャズ、ネオソウルなど様々な音楽から影響を受け自然と自身の音楽に取り込んでいった彼の作曲能力の高さも窺わせる内容だ。

  • 2020-03-21
  • 2020-03-21

世界各地からサンパウロに集った移民たちが繰り広げる音楽の坩堝『OMRefugi』

中国、コンゴ、キューバ、フランス、ギニア、イラン、パレスチナ、シリア、チュニジアといった国々からの移民がブラジル・サンパウロで結成したバンド、オルケストラ・ムンダーナ・ヘフジ。2019年作『Caravana Refugi』では、洗練されたブラジル音楽をベースに各国の音楽文化が雑多に混じり合ったユニークな音楽を聴くことができる。