- 2022-02-16
- 2022-02-15
世界を巡るコロナ禍のデジタル・ビッグバンド。チャド・レフコウィッツ=ブラウン『Open World』
米国のサックス奏者、チャド・レフコウィッツ=ブラウン(Chad Lefkowitz-Brown)の 『Open World』は、コロナ禍の新時代デジタル・ジャズ・アンサンブルの最たる成功例ではないだろうか。20人を擁するビッグバンドに、世界中から招かれた超豪華なフィーチャリング・アーティストが夢の饗宴。スタンダードで世界中を飛び回る。
米国のサックス奏者、チャド・レフコウィッツ=ブラウン(Chad Lefkowitz-Brown)の 『Open World』は、コロナ禍の新時代デジタル・ジャズ・アンサンブルの最たる成功例ではないだろうか。20人を擁するビッグバンドに、世界中から招かれた超豪華なフィーチャリング・アーティストが夢の饗宴。スタンダードで世界中を飛び回る。
第2回で取り上げるのは、ネイティブ・タンで唯一「The Source」の5本マイクをデビューから2作連続で獲得した、ア・トライブ・コールド・クエスト(A Tribe Called Quest、以下ATCQ)のデビュー作『People's Instinctive Travels and the Paths of Rhythm』(1990)。本作の特徴は何といってもそのサンプリングソースの多彩さにある。
米国の若手実力派ピアニスト、ヴィクター・グールド(Victor Gould)の3枚目の作品『In Our Time』(2021年)。全体的に複雑なハーモニーを多用したハードバップに強く影響された作品で、スリリングな即興が楽しめる優れたジャズアルバムとなっている。
米国のベーシスト/作曲家/プロデューサー/YouTuberのアダム・ニーリー(Adam Neely)と、ドラム奏者ショーン・クラウダー(Shawn Crowder)によるユニット、サンゲイザー(Sungazer)による初のフルレンス・アルバム『Perihelion』が面白い。
NYを拠点に活動するインド人ギタリスト/作曲家、シュブ・サラン(Shubh Saran)の2枚目のフルアルバム『Inglish』(2021年)は、急速にグローバル化する社会の潮流とその中で起こる摩擦や対立、受容や融合といった複雑な糸玉同士のもつれを可視化したような驚異的な作品だ。
これまで数々の独創的な作品をリリースしてきたアメリカ・シカゴを拠点に活動するマルビン(Marbin)の新作『Fernweh』は、12枚目のアルバムにして初のスタンダード曲集だ。そしてジャンルも従来の彼らのアルバムとはまったく異なるものになっている。
今から約10年前。タイラー・ザ・クリエイター(Tyler, the Creator)が、デビュー作『Goblin』で発表した楽曲「Yonkers」はあまりにも衝撃的だった。2011年のビルボードチャートと言えば、LMFAOの「Party Rock Anthem」に代表されるようにEDM真っただ中。そんな中、MVのインパクトもさることながら「Yonkers」はウータン・クランの再来かと思うくらいのミニマルでスリリングなサウンドとクオリティで、シーンに殴り込みをかけてきたのだ。
ビリー・テスト(Billy Test)というピアニストの名前は、まだほとんど知られていないかもしれない。米国ペンシルベニア州出身で、演奏家/作編曲家と音楽教育者、そしてドイツの名門ビッグバンド、WDR Big Bandのピアニストとしても活動している。
ジョー・ザヴィヌルの最後の愛弟子として知られる鍵盤奏者スコット・キンゼイ(Scott Kinsey)と、シンガーソングライターのメル・サル(Mer Sal)の双頭名義によるアルバム『Adjustments』は、これまでインストゥルメンタル作品を中心に発表してきたキンゼイにしては異色の作品だ。
本特集で真っ先に取り上げたいのが、このビートナッツ(Beatnuts)の歴史的クラシック『Street Level』(1994)。元々はラッパーではなくプロデューサーチームだったビートナッツが満を持して放った1stアルバムは、そのラップスキルはもちろんのこと、トラック使いも驚きに満ちたものだった。
Música Terra(ムジカテーハ)を主宰するlessthanpandaが選ぶ2021年のベストアルバム。
米国のサックス奏者/作曲家デヴィッド・ビニー(David Binney)の2021年作『Aerial 2』は、ゲストにマーク・ジュリアナやアントニオ・ロウレイロといった現代ジャズを代表するミュージシャンたちを迎え、シンセを多用した繊細で広がりのある恍惚のサウンドが展開される。
フルート、チェロ、ドラムス/パーカッションという珍しい編成の米国シカゴのトリオ、アーティファクツ(Artifacts)の2ndアルバムとなる2021年新譜『…And then there's this』は、ジャズの遺産を継承しつつ音楽の無限の可能性へチャレンジをしている。
グラミー賞を計11部門受賞している “音楽界の至宝” ブルーノ・マーズと、グラミー賞を計3部門受賞しているアンダーソン・パークが生み出したスーパープロジェクト、シルク・ソニック (Silk Sonic)。ヒットチャートでも評価される現代版Soulの大傑作。