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ヴォーカル

  • 2021-07-10
  • 2021-07-10

ジョヴァンニ・イアシとルイーザ・ラセルダ、声とギターの詩情豊かな極上デュオ

シンガーソングライターで卓越したギタリストでもあるジョヴァンニ・イアシ(Giovanni Iasi) と、同様にギターと歌をこなすルイーザ・ラセルダ(Luisa Lacerda)の素晴らしいデュオ作品『Nó』。この2人と、曲によってはゲストを加えた最大3人で綴られる音楽は数多のブラジル音楽の名盤の例に漏れずシンプルだがとてつもなく奥深い。

  • 2021-07-09
  • 2021-10-01

またもミナス新旧音楽家が集結!ロブソン・サントス新作EP『Luz Lunar』

前作『Pleiópolis』(2020年)が好評を博したブラジル・ミナスのベテランSSW、ロブソン・サントス(Robson Santos)の新作EP『Luz Lunar』がリリースされた。今作もトニーニョ・オルタ(Toninho Horta)やディアンジェロ・シルヴァ(Deangelo Silva)といったミナスの新旧の人気ミュージシャンが参加し、洗練されたミナスジャズを楽しめる良作に仕上がっている。

  • 2021-07-08
  • 2022-10-01

台湾原住民族出身のSSWイリー・カオルー、伝統文化と洗練が美しく響きあう新譜

穏やかで心の落ち着く音楽を求めているなら、台湾の女性シンガーソングライター、イリー・カオルーの『尋找你』は間違いないおすすめだ。彼女が弾くガットギターを中心に歌われる曲は素朴な台湾の伝統音楽の影響に、ボサノヴァやジャズのエッセンスをゆるくまぶしたような温かみがたっぷりと感じられるのが特長。おおらかなアミ語や中国語での歌唱も美しく、どこか懐かしさも感じさせる。

  • 2021-07-07
  • 2021-07-07

今も変わらぬMPB女王の貫禄。マリーザ・モンチ、10年ぶりの新譜

ここ約30年間のブラジルのポピュラーミュージックのシーンを常に第一線で牽引してきたシンガーソングライター、マリーザ・モンチ(Marisa Monte)が、前作『O Que Você Quer Saber de Verdade』(2011年)から実に10年ぶりとなるスタジオ録音新作『Portas』を彼女の54歳の誕生日である2021年7月1日(現地時間)にリリースした。

  • 2021-07-05
  • 2021-07-08

ブラジルの人気兄妹ヴォーカル・グループ Melim、極上のジャヴァン曲集

ブラジルの2015年から活動を続ける人気兄妹コーラスグループ、メリン(Melim)によるジャヴァン名曲集『Deixa Vir Do Coração』が誕生した。ここにはもはやクラシックの貫禄のあるMPBの名曲がずらりと並んでいる。兄妹の歌唱は洗練されており、魔法のようなジャヴァンの音楽と組み合わさることで2020年代のブラジル音楽の姿を鮮やかに描き出す。

  • 2021-06-30
  • 2022-05-19

現代最高の作曲家キャロライン・ショウ、革新的パーカッション集団と奏でる至高の音楽

グラミー賞受賞作曲家/歌手のキャロライン・ショウ(Caroline Shaw)と、ブルックリンを拠点に活動する打楽器集団ソー・パーカッション(Sō Percussion)の共演作『Let the Soil Play Its Simple Part』はクラシックや現代音楽に分類されてはいるが、その範疇にとどまらない驚くべき作品だ。

  • 2021-06-29
  • 2021-06-28

ミナス新世代の礎を築いたマイーザ・モウラ、12年ぶりの2ndアルバム

ブラジル・ミナスジェライス州出身の女性シンガー、マイーザ・モウラ(Maísa Moura)の12年ぶりの2ndアルバム『O Azul Daqui』がリリースされた。象徴的な青色のジャケットのイメージそのままのミナス音楽やブラジル北東部音楽に由来する瑞々しいサウンドは、近年のブラジル音楽の中でも屈指の絶品だ。

  • 2021-06-23
  • 2022-07-11

バルセロナの大所帯バンドTxarango、豪華ゲストを迎えた正真正銘ラストアルバム

2010年代のバルセロナ・ミクスチャーのシーンを代表する10人組バンド、チャランゴ(Txarango)。新型コロナ禍のため2020年に予定されていたファイナル・ツアーは中止に。その“悲しみとショックを補うため”、同国の音楽シーンを代表する50組以上のアーティストを招き彼らの代表曲を再録音し、2枚組のアルバム『El Gran Ball』として完成させた。

  • 2021-06-22
  • 2021-10-01

声とピアノで語らう真夜中の心の避難所『Midnight Shelter』

シカゴ出身のヴォーカリスト、サシャル・ヴァサンダーニ(Sachal Vasandani)とフランス生まれのピアニストのロメイン・コリン(Romain Collin)、ともに現在はニューヨークで活躍する二人がコロナ禍で作り上げた“声とピアノ”の傑作『Midnight Shelter』。

  • 2021-06-19
  • 2021-06-19

幸せな日常の幻想を呼び起こす、マルー・マガリャエス新譜『Esperança』

ブラジル・サンパウロ出身のシンガーソングライター、マルー・マガリャエス(Mallu Magalhães)が5枚目のスタジオアルバムとなる『Esperança』をリリース。これまでの彼女の作品同様に耳馴染みの良いポップさが全面に出ていながら、ボサノヴァやサンバなど伝統的なブラジル音楽の下地をしっかりと感じさせ、メロウなローズピアノやトランペット、軽やかなパーカッションなどでジャジーに仕上げられた極上の作品になっている。

  • 2021-06-13
  • 2021-10-01

これは地上で最も美しい芸術。孤高の音楽家ギンガ、個性際立つ“声とギター”

ブラジルの作曲家/ギタリストのギンガ(Guinga)が自身の71歳の誕生日にあわせリリースした新譜『Zaboio』は、多くの新曲を彼のギターとヴォーカルで表現した類稀な芸術作品だ。子供時代の思い出をテーマに、まだ誰も聴いたことがない音楽を奏でる孤高のアーティスト。西洋音楽の十二音技法の制約の中での表現の極みがここにある。

  • 2021-06-11
  • 2021-06-10

MPB歌姫ホベルタ・サー、デビュー前の“幻のアルバム”を正式リリース!

現在のブラジルを代表する歌姫のひとり、ホベルタ・サー(Roberta Sá)によるサンバ&ボサノヴァ曲集が発表された。アルバム・タイトルはそのまんま『Sambas & Bossas』。この作品は2003年に録音されていながら公式にはリリースされていなかったもので、サンバやボサノヴァの名曲がずらりと並ぶ“幻のアルバム”だ。

  • 2021-06-07
  • 2023-03-26

ロシア発のバルカン・ブラス!妖艶な高揚感が魅力のBubamara Brass Band

アレクサンダル・カシュタノフ率いるブラスバンド、ブバマラ・ブラスバンド(Bubamara Brass Band)は2005年の結成以来、一貫して本物のバルカン音楽を追求してきた。バンド名の「ブバマラ(Bubamara = てんとう虫)」はもちろんエミール・クストリッツァ監督の映画『黒猫・白猫』のヒロインのニックネームから取られている。

  • 2021-06-05
  • 2021-06-05

ドイツの新進女性ジャズ作曲家ファビア・マントウィル、息を呑む壮大なラージアンサンブル

ドイツ・ベルリン生まれの作曲家/サックス奏者/シンガーのファビア・マントウィル(Fabia Mantwill)が、自身の管弦楽団を率いて初のアルバム 『Em.Perience』を発表した。ジャズ・オーケストラと西洋のクラシック音楽に根ざしつつ、アフリカの伝統音楽にも強く感化された壮大な作品で、カート・ローゼンウィンケルやニルス・ラングレンも参加している。