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連載

  • 2024-07-14
  • 2024-07-14

【連載】ネイティブ・タンの衝撃~⑩英国フィメールラッパーの登場と、クラシック「It’s a Shame」

ネイティブタンのフィメールラッパーとして真っ先に思い浮かべるのは、クイーン・ラティファ(Queen Latifah)だろう。そのクイーン・ラティファと楽曲「Lady First」で共演していたのがモニー・ラブ(Monie Love)である。今回はネイティブタン時代に残した2作のうち、代表作である90年の1stアルバム『Down to Earth』を取り上げていきたい。

  • 2024-03-31
  • 2024-03-31

【連載】ネイティブ・タンの衝撃~⑨HipHop黄金期と2枚目のジンクス。”変わり者”Black Sheepの94年作『Non Fiction』

オールドスクールのマッチョで攻撃的なラップのイメージを覆して、誰もが聴ける楽しいHipHopであるニュースクール。それらを作り上げたジャングル・ブラザーズ(Jungle Brothers)やデ・ラ・ソウル(De La Soul)といったネイティブ・タンの首謀者たちのデビューは概ね1988年〜90年。『Straight Out The Junge』や『3 Feet High and Rising 』などの名盤が多い一方、黎明期特有の荒さが目立つこの時期を経て、93〜94年、彼らのはより洗練された作品へと昇華されていく。本特集で取り上げたビートナッツ(Beatnuts)の『Street Level』やコモン(Common)の『Resurrection』はいずれもこの時期に発表された作品である。そして、本稿で取り上げるブラックシープ(Black Sheep)の『Non Fiction』もまた、94年に発表された彼らの2枚目の作品となる。

  • 2023-11-19
  • 2023-11-19

【連載】ネイティブ・タンの衝撃~⑧ニュースクールの名を冠した問題児達。Leaders Of the New School『T.I.M.E』

クールなサウンドを打ち出していた当時のニュースクールにおいて、これだけフィジカル重視の前のめりなマイクリレーを敢行したユニットも珍しい。「これが俺たちのニュースクールだ!」と言わんばかりの熱量で席巻した問題児達。その中心にいたのは他でもないラップモンスター、バスタ・ライムス(Busta Rhymes)である。

  • 2023-04-09
  • 2023-04-09

【連載】ネイティブ・タンの衝撃~⑦セールスに表れなかった傑作。初期デ・ラ・ソウルの集大成とも言える2001年宇宙の旅

マジックナンバー「3」が揃った2023年3月3日の初期作サブスク解禁、そしてその記念すべき日を見ることなく旅立ってしまったトゥルーゴイ・ザ・ダヴ(Trugoy the Dove)の訃報。改めて偉大なるHipHopアーティスト、デ・ラ・ソウルを今ここで振り返らなければならない。

  • 2023-01-30
  • 2023-01-29

【連載】ネイティブ・タンの衝撃~⑥アフロセントリックに呼応したネイティブ・タンの始祖、ジャングル・ブラザーズ

時は80年代後半。アフリカン・ファーストを掲げるムーブメント「アフロセントリック」はファッションの分野を皮切りに、それらと密接に関わるHipHopにもまた大きな影響を与えていた。ネイティブ・タンの代表的な存在でもあり、ハウスを取り入れた音楽性にとかく注目が集まりがちなジャングル・ブラザーズ(Jungle Brothers)であるが、彼らもまたアフロ主義をメッセージに込めた「アフロセントリック」なアーティストであることを忘れてはならない。

  • 2022-06-18
  • 2022-06-18

【連載】ネイティブ・タンの衝撃~④skitの生みの親、プリンス・ポール

プリンス・ポール(Prince Paul)と聞いて、「?」となる方は多いだろう。ましてやネイティブ・タンの特集であれば、何よりもデ・ラ・ソウル(De La Soul)を取り上げなければならない案件である。ただ、その陰にこういった名プロデューサーがいたことは忘れてはならないし、これを知ってからデ・ラ・ソウルを聴けば、また違った目線で楽しめるはずー。そのような思いで今回、プリンス・ポールを先に取り上げることにする。

  • 2022-04-09
  • 2022-06-18

【連載】ネイティブ・タンの衝撃~③数多のプロデューサーに愛される音の探求者・コモン

今回取り上げるのは初期作の中でも完成度の高い94年発表の2nd『Resurrection』。まだまだラップが荒削りであったり若さを感じる部分はあるが、それは「今のコモンに比べて」という注釈入りのものであり、ジャジーなトラックも含め、この時代のHipHopのトーン&マナーを押さえた重要作と言っていいだろう。

  • 2022-02-04
  • 2022-02-04

【連載】ネイティブ・タンの衝撃~②レアグルーヴが鳴り響く90年代ヒップホップの金字塔

第2回で取り上げるのは、ネイティブ・タンで唯一「The Source」の5本マイクをデビューから2作連続で獲得した、ア・トライブ・コールド・クエスト(A Tribe Called Quest、以下ATCQ)のデビュー作『People's Instinctive Travels and the Paths of Rhythm』(1990)。本作の特徴は何といってもそのサンプリングソースの多彩さにある。

  • 2021-12-31
  • 2022-06-18

【連載】ネイティブ・タンの衝撃~①「ビート狂い」が世に送り出した、ストリート目線の“JAZZ”

本特集で真っ先に取り上げたいのが、このビートナッツ(Beatnuts)の歴史的クラシック『Street Level』(1994)。元々はラッパーではなくプロデューサーチームだったビートナッツが満を持して放った1stアルバムは、そのラップスキルはもちろんのこと、トラック使いも驚きに満ちたものだった。