ドイツの技巧派女性ドラマー、アニカ・ニルス 疾走するジャズフュージョン

Anika Nilles - Opuntia

アニカ・ニルスの3rdアルバム『Opuntia』

ドイツの技巧派女性ドラマー/作曲家アニカ・ニルス(Anika Nilles)の新譜 『Opuntia』がリリースされた。
全曲がアニカ・ニルスのオリジナルのインスト曲で、メトリック・モジュレーション(テンポを変えずに拍子を変えること)や変拍子を駆使したテクニカルなフュージョン・サウンドと、特にドラムスの演奏においては手数が多く重たいビートを楽しめる好盤だ。

疾走感の溢れる爽やかな楽曲が多く、プロデューサーでギタリストのヨアヒム・シュナイス(Joachim Schneiss)や旋律の多くを担うキーボーディスト、パトリック・ルーゲブレークト(Patrick Rugebregt)らバンドメンバーとの一体感も抜群。

訛りのあるリズムが心地いい(5)「Boom」

Anika Nilles プロフィール

アニカ・ニルスは1983年生まれ。家族・親族にドラマーが多く、父親と二人の叔父、いとこがドラマーという環境で育ち、彼女自身も6歳からドラムを叩き始めた。
26歳になるまで教育関係の仕事に就いていたが、ドラムに集中するために仕事を辞め、マンハイムにあるポピュラー音楽のための音楽院で学位を取得した。

2013年に自身のYoutubeチャンネルに投稿した「Wild Boy」や2014年の「Alter Ego」で注目を集めると、2015年にはヨーロッパ、米国、中国をツアーし国際的な認知度を高めていった。
自身のバンド、Nevellを率いこれまでに『Pikalar』(2017年)、『For a Colorful Soul』(2020年)とフルレンス・アルバムをリリース。今作は第3作となる。

Patrick Rugebregt – keyboards, synths
Joachim Schneiss – guitar
Jonathan Ihlenfeld Cuniado – bass
Santino Scavelli – percussion
Anika Nilles – drums

Anika Nilles - Opuntia
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