オーストリアの若手名手ステファン・フランク・シュタインハウザー、個性的な選曲のソロギター作品

Stefan-Frank Steinhauser - Wödscheibn

14ヵ国から集めたユニークな選曲が魅力のソロギター作

1991年オーストリア生まれのギタリスト/作曲家ステファン・フランク・シュタインハウザー(Stefan-Frank Steinhauser)の2021年作『Wödscheibn』は、卓越した美しいクラシックギター演奏と、14ヵ国の作曲家たちによるユニークな選曲で秀でた作品だ。

キケ・シネシ(Quique Sinesi)の(4)「Cielo Abierto」やエンニオ・モリコーネ(Ennio Morricone)の(12)「Cinema Paradiso (Love Thema)」といった定番のほか、イスラエルジャズを牽引するベーシストであるアヴィシャイ・コーエン(Avishai Cohen)の(1)「Smash」や米国のカントリー・ギターの名手ジェリー・リード(Jerry Reed)の(5)「Jerry’s Breakdown」、コンゴの伝説的ギタリスト、ジャン・ボスコ・ムウェンダ(Jean Bosco Mwenda)の(9)「Masanga」など珍しいレパートリーも。ステファン・フランク・シュタインハウザーのギタリストとしての多様なバックグラウンドが反映されており、曲調も多岐に富み楽しい。

アルバムのほとんどの曲はシュタインハウザー自身によりソロギター用に編曲されている。
このオーストリアの若き名手は、これまでに聴いたことのないようなクラシックギターの旅路へと連れていってくれる。

(4)「Cielo Abierto」

Stefan-Frank Steinhauser 略歴

ステファン・フランク・シュタインハウザーは4歳の時に最初のギターのレッスンを受けた。その後、アドモント大学高校の音楽部門に進学。ヨハン・ヨーゼフ・フックス音楽院とグラーツ芸術大学でクラシックギターの技術を磨いた。
17歳の頃にはアイゼンヴュルツェン音楽学校の最年少音楽教師として指導も行っている。

クラシックの分野だけでなく、スティール弦のギターやエレクトリック・ギターも演奏し、ジャズ/ポップス、フォークミュージックの音楽コンクールで数多くの優勝を獲得。
これまでにオーストリア国内のみならず米国、イタリア、チェコ共和国、ルーマニア、コソボ、レバノンなどで演奏を行っている。

作曲にも優れており、2019年作『Ton』ではクラシックや民族音楽に影響された自作曲を聴くことができる。

Stefan-Frank Steinhauser – guitar

Stefan-Frank Steinhauser - Wödscheibn
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