- 2020-07-26
- 2020-10-03
北欧ピアノトリオと天才ジャズヴァイオリン奏者による名盤『Bridges』
ポーランドのジャズヴァイオリン奏者アダム・バウディヒ(Adam Baldych)が、ノルウェーを代表するピアノトリオ、ヘルゲ・リエン・トリオ(Helge Lien Trio)と組み2015年に残した北欧ジャズの大名盤『Bridges』。
ポーランドのジャズヴァイオリン奏者アダム・バウディヒ(Adam Baldych)が、ノルウェーを代表するピアノトリオ、ヘルゲ・リエン・トリオ(Helge Lien Trio)と組み2015年に残した北欧ジャズの大名盤『Bridges』。
これは現在に至るまで、私の音楽観の原点のようになっているアルバムのひとつ。キース・ジャレット(Keith Jarrett)が北欧のミュージシャンとのカルテットで1978年に発表した『My Song』。
ポーランドのピアニスト、マルチン・ボシレフスキ(Marcin Wasilewski)の音楽に20年ぶりに再会した。これは少々個人的な音楽の記憶。
フランスのアコーディオン奏者、ジャン・ルイ・マティニエ(Jean-Louis Matinier)と同じくフランスのギタリスト、ケヴィン・セディキ(Kevin Seddiki)のデュオによる『Rivages』(2020年)は、ECMらしい静謐で美しい響きを堪能できる作品だ。
2016年にデビューしたドイツのバンド、デア・ヴァイゼ・パンダ(Der Weise Panda)の2020年新譜はセルフタイトル。イスラエル出身のチェリストが新規加入、さらに前作からピアニストが代わりより詩的に深化したサウンドはヨーロッパ次世代ジャズの新たな道標の予感。
フレンチ・ジャズを牽引してきたベーシスト、アンリ・テキシエ(Henri Texier)。彼は1945年生まれだから、御年75歳。2020年の最新作『Chance』はそんな年齢を感じさせない、エネルギーに満ちたヨーロッパ・ジャズの今年を代表する一枚になりそうな作品だった。
すでにUKの現代ジャズシーンでは重要な存在であるピアニスト/作曲家のサラ・タンディ(Sarah Tandy)だが、意外なことにリーダー作としては2020年3月リリースの本作『Infection In The Sentence』がデビューアルバム。
ハニャ・ラニ(Hania Rani)の新譜『Home』にもメンバーが参加し、近年ますます存在感を増すポーランドのピアノトリオ、イモータル・オニオン(Immortal Onion)。“不滅の玉ねぎ”というコミカルなバンド名とは裏腹に、その演奏は限りなく高度でパズルを解くような面白さがある。
スウェーデンのドラマー/作曲家が率いる人気ジャズトリオ、エミール・ブランドクヴィスト・トリオ(Emil Brandqvist Trio)の2020年最新作『Entering the Woods』。通算5作目となる今作はこれまでもその叙情的な表現力で人気を博してきたトリオが、より孤高なる深淵に到達した傑作だ。
当初2020年5月1日にリリースが予定されていながら、発売が延期となっていた今作『GoGo Penguin』。2012年のデビュー以来、現代ジャズ/ポストロックシーンの常に先頭を走ってきた彼らの集大成的な音楽だ。もう、誰が聴いてもかっこいいと思う音なのではないだろうか。
現代的な嗅覚と、独創的かつ豊かな叙情性を湛えたピアニズムで人気を博すフランスのピアニスト、ベンジャミン・モウゼイ(Benjamin Moussay)の新作『Promontoire』は全編ソロピアノでECMからのリリース。これまでもヨーロッパを代表するサックス/クラリネット奏者であるルイ・スクラヴィス諸作への参加でECMと関わってきたベンジャミン・モウゼイだが、自身のソロ作としては初となる。
フランスのサックス奏者、ステファン・スピラ(Stéphane Spira)と、イタリア出身でパリを拠点とする人気ピアニスト、ジョヴァンニ・ミラバッシ(Giovanni Mirabassi)が2009年のデュオ作『Spirabassi』以来の共演を果たした。特筆すべきは後半の4曲だ。
エンリコ・ピエラヌンツィはなんと美しい音楽を創るピアニストなんだろう…。彼の音に触れるたびに、心からそう思う。ビバップな演奏もあるが、私が個人的に好きなのは彼が演奏するバラードだ。ビル・エヴァンスをも超える詩情は、このイタリアのベテラン・ピアニストの右に出る者はいないとさえ思っている。
フランスの歌手/作曲家のサラ・ランクマン(Sarah Lancman)の4枚目のアルバム『Parisienne』。アルバムを再生してまず驚かされるのが、(1)「Et ainsi va la vie」や(2)「Tokyo Song」などオリジナル曲の素晴らしさだ。もちろん彼女の美しい声質も素晴らしいのだけど、それ以上に楽曲の素晴らしさに耳を奪われる。