- 2021-02-13
- 2021-02-13
7弦ギターとパーカッション+α が織りなすブラジリアン・ジャズ快作
ブラジルの7弦ギター奏者、フェリクス・ジュニオールとパーカッション奏者サンドロ・アルヴェスのデュオ、Elo Brasil Duo による2020年作『Senzala』。ギターとパーカッションはブラジル音楽の真髄とも言える黄金の組み合わせのひとつだが、本作も実力者同士のクリエイティビティが遺憾なく発揮されたオーセンティックなブラジリアン・ジャズ作品。
ブラジルの7弦ギター奏者、フェリクス・ジュニオールとパーカッション奏者サンドロ・アルヴェスのデュオ、Elo Brasil Duo による2020年作『Senzala』。ギターとパーカッションはブラジル音楽の真髄とも言える黄金の組み合わせのひとつだが、本作も実力者同士のクリエイティビティが遺憾なく発揮されたオーセンティックなブラジリアン・ジャズ作品。
日本ではマイナーな7弦のクラシックギター(ガットギター)は、ブラジル音楽ではごく当たり前に使われている楽器だ。通常の6弦ギターの低域を拡張した7弦ギターの豊かな表現力の魅力と、超絶技巧の7弦ギタリスト、フェリクス・ジュニオール(Félix Junior)の新譜の紹介。
ブラジル・サンパウロ出身の作曲家/ピアニストのファビオ・トーレス(Fábio Torres)の新譜『Além do Jardim』は、ブラジルを代表する女性シンガーを迎えたヴォーカル作品となっている。
ブラジル・リオデジャネイロの作曲家/ピアニスト、アントニオ・ゲーハ(Antonio Guerra)率いるセクステットのライヴ盤『Antonio Guerra Sexteto (ao Vivo)』(2020年)は、ブラジルの伝統的なリズムやジャズの影響を受けた高度な作編曲と、セクステットの一糸乱れる堅実なアンサンブルが楽しめる現代のブラジリアン・ジャズ好盤だ。
ブラジルの作編曲家/鍵盤奏者のヒカルド・バセラール(Ricardo Bacelar)のライヴ・アルバム『Ao Vivo no Rio』(2020年)は、ブルースやジャズ、そしてブラジルのポピュラー音楽であるMPBなどがふんだんに盛り込まれた彼の地でしか為し得ないと思える作品で、ブラジリアン・ジャズの魅力を知るには良い一枚だ。
ブラジル・ミナスから新たな傑作が届いた。SSW、マルコス・ルファート(Marcos Ruffato)が同郷の数多くの才能を集め制作したこのデビュー作『Vata』は、間違いなく現代ミナス音楽を代表する一枚になるだろう。
ブラジルの豊かな自然にインスパイアされたギターからは、豊穣な大地の香りが漂う。ブラジルのギタリスト、ファビアーノ・ド・ナシメント(Fabiano do Nascimento)の『Prelúdio』(2020年)は、バーデン・パウエル直系のテクニカルかつ豊かな音楽性のギターをたっぷりと楽しめる傑作だ。
幾度となく来日し、日本との縁も深いブラジルの重鎮ミュージシャンたち──ジャキス・モレレンバウム(Jaques Morelenbaum, cello)、リミーニャ(Liminha, b)、トニーニョ・オルタ(Toninho Horta, g)、マルコス・スザーノ(Marcos Suzano, perc)によるスーパーユニット、Shinkansen(新幹線)始動!
もう70代も半ばだというのに異常なペースで新譜を出し続けるブラジルの職人的ピアニスト、アントニオ・アドルフォ(Antonio Adolfo)。新譜はなんとミルトン・ナシメント曲集!
ブラジル音楽のレジェンドの一人、ジョアン・ボスコ(João Bosco)の3年ぶり新譜『Abricó-de-Macaco』は、ブラジル音楽の真髄とクリエイティヴなイマジネーションに満ちた素晴らしく充実したアルバムだ。
ブラジリアン・ジャズの礎を築いた今もなお現役のジンボ・トリオ(Zimbo Trio)のオリジナルメンバーでピアニストのアミルトン・ゴドイ(Amilton Godoy)が自らジンボ・トリオをトリビュート!
ジュリアノ・カマラ(Juliano Camara)とエドゥアルド・ピニェイロ(Eduardo Pinheiro)による独創的なブラジリアン・ギターデュオ、Guanduo の2019年作『Música Disfarçada de Gente』は、多彩なゲストを迎えたギター音楽ファン必聴のインストゥルメンタル作品だ。
スペイン・バルセロナ出身のトランペッター/歌手のアンドレア・モティス(Andrea Motis)がフランスのジャズレーベル Impulse! からリリースした2019年作『Do Outro Lado do Azul(放題:もうひとつの青)』は、このスペインの天才少女と、ブラジルが誇る豊かな音楽文化のもっとも幸せな邂逅だ。
東京出身の若手ベーシスト、島田さゆり(Sayuri Shimada)と、ポルトガル出身のジャズシンガー、ヒタ・マリア(Rita Maria)との双頭名義のアルバム『Joy』はナチュラル&オーガニックなサウンドが魅力的な素晴らしいジャズ作品だ。中南米音楽の影響も強く、ジャズファンのみならず近年のブラジル・アルゼンチン界隈の新世代ジャズが好きな方は必聴。