• 2022-09-18
  • 2023-02-09

イスラエルのスーパーバンド Pinhas and Sons、人気SSWアロン・エデルとの共演音源をリリース

イスラエルのバンド、ピンハス・アンド・サンズ(Pinhas & Sons)が、同国を代表するシンガーソングライター、アロン・エデル(Alon Eder)と共演したライヴ音源とヴィデオをリリースした。これは2022年7月に行われた共演ライヴの模様を収録したもので、今回はアロン・エデルの代表曲3曲が公開されている。確かな音楽的素養と類稀なポップセンスを持つこの2組の共演は、ハイブリッドな現行イスラエル音楽シーンでも新たなマイルストーンとなるだろう。

  • 2022-09-18
  • 2022-09-18

現代ジャズギターの“最高”を聴こう。ジュリアン・ラージの最新作はあの鬼才も参加

ピックを持つ指先から6本の弦が張られたエレクトリック・ギター本体、弦の振動を拾うピックアップからケーブルで繋がれたエフェクター、アンプまで。それらすべてが精神や肉体と同化してしまった正真正銘のギタリスト。現代最高峰ジャズ・ギタリストと称されるジュリアン・ラージ(Julian Lage)の新譜『View With A Room』を聴くと、彼こそがギターそのものなのではないかとさえ錯覚してしまうほど。

  • 2022-09-17
  • 2022-09-17

エレクトロ・スウィング王者Tape Five、酔狂の新作『Both Sides of the Moon』

まもなく活動開始から20周年を迎えるエレクトロ・スウィングのパイオニア、テイプ・ファイヴ(Tape Five)が8枚目となるアルバム 『Both Sides of the Moon』をリリースした。今作も変わらずレトロなスウィング・ジャズとダンサブルなエレクトロ・サウンドの完璧な融合が楽しく、リスナーを細胞レベルで元気づけてくれる最高のアルバムだ。

  • 2022-09-16
  • 2025-04-14

個性派ピアノ奏者ヨアキム・ホースレイ、思わず楽しくなる“クラシック×アフロ・カリビアン”第二弾!

米国のピアニスト/作編曲家ヨアキム・ホースレイ(Joachim Horsley)の最新作『Caribbean Nocturnes』は、ベートーヴェンやモーツァルト、ショパンなどの西洋クラシックをルンバ、ソン、ズークといったアフロ・カリビアン音楽に持ち込んでしまった野心的なプロジェクトの第二弾だ。

  • 2022-09-15
  • 2022-09-14

スピリチュアルなインディアン・スロウ・ソウルの新たな旗手、Raveena

米国生まれながら、インドにルーツをもつ歌姫ラヴィーナ(Raveena)はメジャーデビュー作のタイトルを 『Asha’s Awakening』とした。この物語の主人公アシャのモデルはアシャ・プスリだ。今作は遥か遠く古代のパンジャーブの宇宙王女が、数世紀に渡る旅を通じた愛と喪失を経て、その後の癒しと破壊について学ぶというコンセプトを具現化している。

  • 2022-09-14
  • 2022-09-11

ロンドンのJazzシーンからも注目される、仏ストラスブール発の新鋭ユニット Emile Londonien

フランス北東部の街ストラスブールを拠点に活動するジャズユニット、エミール・ロンドニアン(Emile Londonien)の新作『Jazz Contenders』。2021年にデビューし、ロンドンのニュージャズのシーンからも注目される彼らの洗練されたグルーヴィーなサウンドが楽しめる好盤だ。

  • 2022-09-13
  • 2022-09-12

音楽で繋がるブラジルとデンマーク。国境を越えるブラジリアン・ジャズの優雅な調べ

デンマーク出身のベーシスト、モーテン・アンカーフェルト(Morten Ankarfeldt)とブラジルのサックス&フルート奏者エドゥアルド・ネヴィス(Eduardo Neves) 、そして同じくブラジルのギタリスト、カイオ・マルシオ・サントス(Caio Marcio Santos)。伝統に即しつつも常に先進的な音楽を追求してきた彼ら3人の共同名義のアルバム『Cadência Verde e Amarela』が登場した。

  • 2022-09-12
  • 2022-09-11

魔術的リアリズムへの讃歌。イタリアとラテンアメリカを繋ぐ魔法のような作品『タンゴ・マコンド』

「マコンド」という街の名を聞いて、えも言われぬ憧憬と寂寥を胸のうちに感じる人は多いだろう。ラテン文学の名作『百年の孤独』(ガブリエル・ガルシア=マルケス)で描かれたブエンディア家を中心とした7世代にわたる100年間の盛衰の物語は現実の世界にも大きな影響をもたらしたし、魔術的なラテンアメリカの伝承や、抗争の歴史の末に無秩序なパワーバランスがどういう訳か一定の秩序を築き上げる様は多くの人に深い関心を抱かせたはずだ──人間の営みとは、こうも愚かで愛おしいものなのか、と。

  • 2022-09-11
  • 2024-12-15

出生時から音楽に人生を捧げた天才ムニール・オッスン、ラテン圏の才媛たちと紡ぐ神懸り的傑作

ブラジル出身のベーシスト/ギタリスト/作曲家、ムニール・オッスン(Munir Hossn) がラテン文化圏で活躍する女性音楽家たちを迎え制作した新譜『Vientre』は、ブラジルやスペイン、キューバなどの伝統から連なるリズムとジャズの洗練されたハーモニーが重なり合い、想像を絶するほど神懸り的な創造的プロセスを得て完成された素晴らしい音楽作品だ。

  • 2022-09-10
  • 2022-09-10

世界一凶悪なピアノトリオ!? イスラエルの鬼才ロン・ミニス新作は怒涛の轟音プログレ・ジャズ

“青髭のティグラン・ハマシアン”ことイスラエルのピアニスト/マルチ奏者/作曲家ロン・ミニス(Ron Minis)が前作から3年ぶりとなる待望の新譜『Smart Phones Stupid People』をリリースした。今作はドラムスにヨゲフ・ガバイ(Yogev Gabay)、ベースにダニエル・ハーレフ(Daniel Harlev)という俊英を迎え、見かけ上の編成こそシンプルなピアノトリオだが、複雑な変拍子やポリリズムを駆使したロン・ミニスらしいプログレッシヴな音の洪水を浴びせかける。

  • 2022-09-09
  • 2022-09-09

【連載】ネイティブ・タンの衝撃~⑤ラッパーから女優、そしてシンガーへ。今なお進化を続けるマルチアーティスト、クイーン・ラティファ

93年の3rdアルバム『Black Reign』では「U.N.I.T.Y」でグラミー賞(ベスト・ソロ・ラップ・パフォーマンス)を受賞と、もはや性別を超え、ラッパーとして確固たる地位を築いた彼女は今、前述のように映画スターとして、そしてシンガーとして今を歩んでいる。そんな"シンガー"クイーン・ラティファの名刺がわりとなるのが、今回紹介する07年作『Trav'lin' Light』である。

  • 2022-09-09
  • 2022-09-07

バロック時代の音楽をテーマにしたジャズ組曲。E.ピエラヌンツィ×J.サムセン 至高のデュオ

イタリアのピアニスト、エンリコ・ピエラヌンツィ(Enrico Pieranunzi)とオランダのベーシスト、イェスパー・サムセン(Jasper Somsen)。ヨーロッパのジャズを代表する名手二人によるデュオアルバム『Voyage in Time』は、西洋クラシック音楽をテーマにイェスパー・サムセンが書いた9曲を共同作業でアレンジし演奏した美しいアルバムだ。

  • 2022-09-08
  • 2023-09-14

3台のチェロとギターと声が奏でるアルゼンチンの極上チェンバー・フォルクローレ

アルゼンチン・コルドバを拠点に活動するチェリスト3人組のフロール・スール・チェロ・トリオ(Flor Sur Cello Trío)と、同じくアルゼンチンの男女デュオ、アイレナ・オルトゥーベ&フリアン・ボウリュー(Airena Ortube & Julian Beaulieu)による極上のコラボレーション『Un Solo Jazmín』。

  • 2022-09-07
  • 2022-09-06

クロアチア出身リディア・ドクゾヴィッチ、質素で温かなスラヴの伝統歌を歌う

これまでAfion、Zykopops、Anfi Trionといったバンドで歌ってきたクロアチア出身の歌手リディア・ドクゾヴィッチ(Lidija Dokuzovic)が、ギター、ダブルベースとの自身のトリオで 録音したアルバム『I've Heard』は、南スラヴの伝統的な音楽に焦点を当てた繊細で郷愁感のある美しい作品だ。