TAG

2022

  • 2022-12-05
  • 2022-12-04

イスラエル発、中東ジャズファンク新星Sababa Five セルフ・タイトルの注目作

イスラエル在住日本人シンガー、ユリカ・ハナシマ(Yurika Hanashima)との共演作「東京ミッドナイト」などでも話題を呼んだテルアビブのバンド、サババ・ファイヴ(Sababa 5)の2022年新作『Sababa 5』は、彼ららしい洗練とは無縁で愚直なレトロ・サイケ・ファンクグルーヴが渦巻く好盤だ。

  • 2022-12-04
  • 2022-12-04

アンドレ・メマーリが贈る、現代ブラジル最高の“声とギター”デュオ。ルシアーナ&エディのデビュー作

6年間にわたり声とギターのデュオとして活動してきたルシアーナ・ヴィアーナ(Luciana Viana)とエディ・アンドラージ(Eddy Andrade)のデュオが、ブラジル随一の音楽家であるアンドレ・メマーリ(André Mehmari)の総指揮のもと、テコ・カルドーゾ(Teco Cardoso)やカロル・パネッシ(Carol Panesi)といった演者の協力も得て最高のデビューを飾った。

  • 2022-12-03
  • 2022-12-03

現代Jazz、HipHop、イスラム神秘主義の驚くべき融合。Sélébéyone 2ndアルバム『Xaybu』

米国の気鋭サックス奏者/作曲家スティーヴ・リーマン(Steve Lehman)が率いるジャズ・ヒップホップ・コレクティヴ Sélébéyone の2ndアルバム『Xaybu: The Unseen』。現代ジャズとラップやスポークン・ワード、そして西アフリカ音楽やスーフィズムとの実験的だが完成された融合が驚くべき結果を生んだ壮大な作品となっている。

  • 2022-12-02
  • 2022-11-28

アミール・ブレスラー、Nomok、ニタイ・ハーシュコヴィッツによる現代の電化ジャズ

ルーズなグルーヴとチープながら体温を感じさせる電子音が心地よい。ドラマーのアミール・ブレスラー(Amir Bresler)、鍵盤奏者のノモク(Nomok)とニタイ・ハーシュコヴィッツ(Nitai Hershkovits)という現行イスラエル・ジャズ・シーンを代表する3人によるEP『Rollin' Until Late』。

  • 2022-12-01
  • 2022-12-03

ジャズ・ヴィブラフォンの表現を次のレベルへと導く。パトリシア・ブレナンの芸術的新譜

パトリシア・ブレナン(Patricia Brennan) というヴィブラフォン奏者の新作を聴いてびっくりした。今作『More Touch』はメキシコに生まれ現在は米国で活動する彼女の2ndアルバムとのことだが、従来のメインストリームのジャズにはない現代音楽的な和音やフレージング、そして要所で極端なピッチベンドやエフェクトをかけた耳に残る奇妙なヴィブラフォンの音…

  • 2022-11-30
  • 2022-11-29

ラテングラミー新人賞受賞、シルバナ・エストラーダのあまりに美しく枯れたデビュー作

チャーリー・ハンター(Charlie Hunter)との共演で知られるメキシコのフォーク・ポップ・シーンの新星シルバナ・エストラーダ(Silvana Estrada)のソロ・デビュー作 『Marchita』は、近年ますます注目されるラテン音楽の中でも際立って退廃的な美しさを湛え、それがゆえに親近感を抱いてしまう傑作だ。

  • 2022-11-29
  • 2022-11-22

音楽表現を追求するギター、ヴォーカル、ドラムスのアートロック。イタリア発『Oliphantre』

イタリア・ローマを拠点とするギタリスト/作曲家フランチェスコ・ディオダティ(Francesco Diodati)新譜『Oliphantre』は、フランスの歌手レイラ・マーシャル(Leïla Martial)とイタリアのドラマー、ステファノ・タンボリーノ(Stefano Tamborrino)とのトリオで奏でられるアート・ロック風の作品だ。

  • 2022-11-28
  • 2022-11-27

モロッコにルーツを持つ豪打楽器奏者ジュリアン・ベルバキアー、独自に探求するアフリカ音楽

オーストラリア出身、アフリカ音楽を探求するパーカッション奏者ジュリアン・ベルバキアー(Julian BeBachir)のデビュー作『Babdoukkala』。西アフリカを代表する弦楽器、コラに似たンゴニ(N'goni)を独自に改良した楽器も用い、セネガル出身のラミネ・ソンコ(Lamine Sonko)やギニア出身マリン・シラ(Malin Sylla)らをゲストに迎えた恍惚のアフリカ音楽が展開される。

  • 2022-11-27
  • 2022-11-27

ここはアフリカそれとも北欧?コラとトランペットが奏でる限りなく透明で美しい幽玄の音楽

西アフリカ・ガンビアのグリオの家系を継ぐコラ奏者ダウダ・ジョバルテ(Dawda Jobarteh)の最新作『Do You Know a Place Called Flekkeroy?』は、ノルウェーのトランペット奏者グンナー・ハレ(Gunnar Halle)を大々的にフィーチュアした北欧とアフリカそれぞれの叙情性が見事にマッチした稀有な作品だ。

  • 2022-11-27
  • 2022-11-27

本能を踊らせる音楽。ジャイルス・ピーターソン&ブルーイのプロジェクト新作『STR4TASFEAR』

本能を躍らせるような音楽である。ロンドンの最重要DJ、ジャイルス・ピーターソン(Gilles Peterson)と、インコグニートのブルーイ(Jean-Paul ‘Bluey’ Maunick)の共同プロジェクトであるストラータ(STR4TA)の新作『STR4TASFEAR』を聴いて、あまりに狙い澄ました完璧な完成度に最初はこのアルバムを紹介するのは控えておこう…と思ったほどだ。

  • 2022-11-26
  • 2022-11-26

ベルリンの次世代ジャズの担い手、ドラマー ノア・ファーブリンガーの超高品質デビュー作

ドイツ・ベルリンの現行ジャズシーンで活躍するドラマー、ノア・ファーブリンガー(Noah Fürbringer)が、ソロデビュー作 『Moonwalker』をリリースした。サイドマンとしてジャズやヒップホップ、エレクトロニック、ロックなど様々な分野で培ってきた経験を武器に、多彩なセンスで魅せる現代的なジャズ作品となっている。

  • 2022-11-26
  • 2022-11-26

ロシア出身天才ギタリスト、エフゲニー・ポボシー 平和への願いが滲む待望のデビュー作

2019年のハービー・ハンコック・コンペティション(Herbie Hancock Institute of Jazz International Guitar Competition)で優勝し、一躍注目のジャズ・ギタリストとなったロシア出身のエフゲニー・ポボシー(Evgeny Pobozhiy)による待望の初リーダー作『Elements For Peace』が登場した。

  • 2022-11-24
  • 2022-11-23

ジャズ・ドラムの歴史と最前線を探求するアリ・ホーニグ、要注目の新作

現代ニューヨーク・ジャズを代表するドラマー、アリ・ホーニグ(Ari Hoenig)の新作『Golden Treasures』は、イスラエル出身の天才ピアニストのガディ・レハヴィ、NY出身の若きベーシストのベンジャミン・ティベリオ、そして数曲でイスラエルのギタリストのヨアヴ・エシェドをフィーチュアした、叙情的かつエキサイティングなジャズ作品だ。