- 2022-12-11
- 2022-12-10
故郷ウクライナへの声なき祈り…。ディミトリ・ナイディッチ、あらゆる感情を込めた魂のソロピアノ
クラシックとジャズの両分野で活躍するウクライナ出身のピアニスト、ディミトリ・ナイディッチ(Dimitri Naïditch)の新作 『Ukraine, les chansons sans voix』は、“ウクライナ - 声なき歌”のタイトルが示すとおり、故郷への声にならない祈りを捧げるソロピアノ演奏集となっている。
クラシックとジャズの両分野で活躍するウクライナ出身のピアニスト、ディミトリ・ナイディッチ(Dimitri Naïditch)の新作 『Ukraine, les chansons sans voix』は、“ウクライナ - 声なき歌”のタイトルが示すとおり、故郷への声にならない祈りを捧げるソロピアノ演奏集となっている。
ブラジルを代表するピアニスト、アンドレ・メマーリ(André Mehmari)とチェリスト、ハファエル・セザリオ(Rafael Cesario)のデュオ新作EP『Meu Brasil』は、前作よりも“ブラジルの音楽”にフォーカスした作品となった。
米国ニューヨークで活動するギタリスト/ベーシスト/作曲家タル・マシアハ(Tal Mashiach)が故郷イスラエルのハラシムの森の中にある小屋で録音したソロデビュー作『Tiyul』が素晴らしい。ガットギター(クラシックギター)のソロ、多重録音、弦楽や声楽を加えたアンサンブルなどうっとりするような気品のある演奏が続き、非常に高い音楽性を感じさせる絶品となっている。
2010年代以降のフランスのジャズ・シーンを代表するピアニスト、ポール・レイ(Paul Lay)による、彼自身初の全編ソロピアノのアルバム 『Full Solo』。今作はベートーヴェンへのリスペクトをテーマにした珍しいジャズ作品となっており、ベートーヴェンに縁の深いウィーンで書かれたというポール・レイのオリジナル数曲と、(3)「交響曲第9番」、(5)「月光ソナタ」、(7)「エリーゼのために」といったベートーヴェンの名曲のジャズ・アップで構成されている。
米国のピアニスト/作編曲家ヨアキム・ホースレイ(Joachim Horsley)の最新作『Caribbean Nocturnes』は、ベートーヴェンやモーツァルト、ショパンなどの西洋クラシックをルンバ、ソン、ズークといったアフロ・カリビアン音楽に持ち込んでしまった野心的なプロジェクトの第二弾だ。
アルゼンチン・コルドバを拠点に活動するチェリスト3人組のフロール・スール・チェロ・トリオ(Flor Sur Cello Trío)と、同じくアルゼンチンの男女デュオ、アイレナ・オルトゥーベ&フリアン・ボウリュー(Airena Ortube & Julian Beaulieu)による極上のコラボレーション『Un Solo Jazmín』。
ポーランドのジャズ・ヴァイオリン奏者/作曲家アダム・バウディヒ(Adam Baldych)が、自身のクインテットに加えゲストにクラシック・ヴァイオリン奏者アガタ・シムチェフスカ(Agata Szymczewska)を迎え制作した新譜『Legend』。ヘンリク・ヴィエニャフスキからインスピレーションを受け作曲された珠玉の音楽。
ブラジルのクラシック・ギタリスト、プリニオ・フェルナンデス(Plínio Fernandes)のデビュー作『Saudade』は、豊かな音楽文化を誇るブラジルの様々な時代の名曲たちを瑞々しい感性で嫋やかに聴かせる美しいソロギター作品だ。
ピアニスト/作曲家のアンドレ・メマーリ(André Mehmari)と、ハベッカ(ヴァイオリン)奏者のカタリーナ・ロッシ(Catarina Rossi)の共演作『Arco de Rio』。洗練されていながら素朴さも感じさせる、クラシックやブラジル北東部の伝統音楽にインスパイアされた歌心溢れる美しい音が散りばめられた素敵なアルバムだ。
現代ブラジル屈指のショーロ・ピアニスト、エルクレス・ゴメス(Hércules Gomes)の新作EP『Sarau Tupynambá』は、ショーロ黎明期の作曲家マルセロ・トゥピナンバ(Marcello Tupynamba, 1889 - 1953)の作品集だ。全4曲とボリュームは物足りないものの、 ブラジルを代表するピアニストの一人となったエルクレス・ゴメスによる珠玉のショーロを楽しめる絶品となっている。
フランスを代表するジャズ・クラリネット奏者ルイ・スクラヴィス(Louis Sclavis)が、チェロ2台とパーカッションという意欲的なカルテットで録音した2022年新譜『Les Cadences du Monde』。前衛的な室内楽といった形容が相応しい、美しく芸術的な音楽だ。
フランスのチェリスト、クリスティアン=ピエール・ラ・マルカ(Christian-Pierre La Marca)が“地球を救う”ことをテーマにクラシック、ジャズ、ワールドミュージックなど幅広く名曲をセレクトし多数の名奏者を迎えて制作した2枚組アルバム『Wonderful World』。
ギタリストのアルトゥール・ネストロフスキ(Arthur Nestrovski)と、歌手のリヴィア・ネストロフスキ(Lívia Nestrovski)の父娘デュオの『Sarabanda』は、大袈裟に言ってしまえば時空を超えた音楽の贈り物のような作品だ。
ジャンルを縦横無尽に飛び越えヴァイオリンの可能性を探求するレバノン出身のアラ・マリキアン(Ara Malikian)が自身の名を冠した新譜『Ara』をリリースした。今作もジャズ、フラメンコ、プログレッシヴ・ロック、ヒップホップなど充分すぎるほどの多様性を盛り込んだ、彼らしい破天荒な作品となっている。