- 2021-05-20
- 2021-05-20
セルビア出身ギタリスト、ラレ・ミチッチ 自身のルーツを辿る新譜
セルビア出身のギタリスト、ラレ・ミチッチ(Rale Micic)の新譜『Only Love Will Stay』がリリースされた。今作はギターのほか、ジャレッド・ゴールドのハモンドB3オルガン、そしてジョナサン・ブレイクもしくはジェフ・クラップのドラムスというベースレスのトリオ編成で、低音はオルガンの左手が担う、所謂“オルガン・トリオ”の編成となっている。
セルビア出身のギタリスト、ラレ・ミチッチ(Rale Micic)の新譜『Only Love Will Stay』がリリースされた。今作はギターのほか、ジャレッド・ゴールドのハモンドB3オルガン、そしてジョナサン・ブレイクもしくはジェフ・クラップのドラムスというベースレスのトリオ編成で、低音はオルガンの左手が担う、所謂“オルガン・トリオ”の編成となっている。
マイケル・ケイナンとのデュオで演じられたデビュー作『Golden Earrings』(2017年)から4年、東ロンドン生まれの気鋭サックス奏者サム・ブレイシャー(Sam Braysher)の2ndアルバム『Dance Little Lady, Dance Little Man』は、アルトサックス、ベース、ドラムスのトリオでのインテリジェントなジャズ。
2015年以来活動休止状態となっていた人気ジャムバンド、ガレージ・ア・トロワ(Garage A Trois, 通称GAT)が帰ってきた。2021年4月リリースの新譜『Calm Down Cologne』は、ドラムスのスタントン・ムーア、サックス/キーボードのスケーリック、ギターのチャーリー・ハンターという1999年にデビューした当時の3人編成に立ち返ったガレージ・ア・トロワの恍惚の即興セッションが収録されている。
イスラエルを代表するベーシスト/作曲家アヴィシャイ・コーエン(Avishai Cohen)新譜『Two Roses』は、ピアノに近年のレギュラートリオのメンバーでアゼルバイジャン出身のエルチン・シリノフ(Elchin Shirinov)、ドラムスに2000年代に彼のトリオで活躍した米国出身のマーク・ジュリアナ(Mark Guiliana)を擁するコアトリオに加え、総勢92名のオーケストラと共演し録音した意欲的な作品だ。
現代のジャズシーンを代表する個性派ピアニスト/作曲家ヴィジェイ・アイヤーが、ベースにリンダ・メイ・ハン・オー、ドラムスにタイショーン・ソーリーという新たなトリオで初録音した新作『Uneasy』をECMからリリースした。テーマはアルバムのタイトルにもなっている「不安」。
“世界初のアニメジャズバンド”を自称する4人組フレンディ(Friendy)。2021年2月にリリースされたデビューアルバム『Friendy Fire』は日本の少年漫画風のジャケットが一際目を惹く。彼らは12〜13歳の頃から10年以上、一緒に演奏をしてきた。
2歳の頃から牧師である父親の教会でドラムを演奏してきたというジョー・ダイソン(Joe Dyson)の初リーダー作『Look Within』がリリースされた。これまでにロニー・スミスやクリスチャン・スコットらと共演するなど現代ジャズの要注目ドラマーだ。
中東〜北アフリカの異国の旅情を喚起する哀愁を伴った叙情的なメロディーがとても印象的な作品だ。イスラエルのドラマー/作曲家、ヨゲフ・シェトリット(Yogev Shetrit)の2作目『Serenity』は、隆盛極めるイスラエル・ジャズの中でもメロディが歌っており聴きやすく、かつ彼の地の音楽の魅力的な特徴がしっかり出ていてお薦めしやすい一枚。
ブラジル・リオデジャネイロ出身のマルチ奏者/作曲家、アントニオ・ネヴィス(Antônio Neves)の2ndとなる新譜『A Pegada Agora É Essa (The Sway Now)』は、この奇才が現在のリオデジャネイロのジャズシーンのトップランナーであることを思い知らされる必聴盤だ。
アルゼンチンのコンテンポラリー・ジャズを代表するピアニスト/シンガーソングライター、ノラ・サルモリア(Nora Sarmoria)の新譜『Mayéutica』。アルゼンチンの現代ジャズらしく複雑な楽曲構成だが、不思議とポップで美しい素晴らしい作品だ。
フランス海外県マルティニーク出身の気鋭音楽家二人──ピアニストのグザヴィエ・ベリン(Xavier Belin)と、同じくマルティニーク出身のドラマー、ティロ・ベルトロ(Laurent-Emmanuel "Tilo" Bertholo)の双頭名義のアルバム『Pitakpi』は、近年盛り上がりを見せるマルティニークのジャズの要注目作だ。
インド音楽から大きな影響を受けたイスラエルの6人組バンド、ババ・ガネーシュ(Baba Ganesh)がとても面白い。バンドはサックス、トランペット、バンスリ、ドラムス、パーカッション、ディジュリドゥーという珍しい編成で、サウンドにもクロスジャンルな無国籍感が漂う。
やはりこのピアニストは別格だ。シャイ・マエストロ(Shai Maestro)、1987年イスラエル生まれ。若干19歳で同郷の世界的ベーシスト、アヴィシャイ・コーエンのトリオに大抜擢された逸材。ECMデビューとなった前作『The Dream Thief』(2018年)も素晴らしかったが、『Human』と題された新作はそれをさらに超えてきた。
ティグラン・ハマシアンやシャイ・マエストロ、エリック・トラファズといった現代ジャズのトップアーティストのバンドに参加するスイス出身のドラマー、アーサー・ナーテク(Arthur Hnatek)の初リーダー作『Static』がリリースされた。サックス、ベース、ドラムスという編成で、適度なエフェクトで空間に広がりを持たせつつ即興主体で演奏している。