- 2023-04-07
- 2023-04-06
沈黙とトランス、美を探求する“癒しの儀式”。シリア系フルート奏者ナイサム・ジャラル新譜
コンテンポラリー・ジャズやアラブ音楽、ヒップホップなど幅広い分野で活躍するフランス在住シリア系フルート奏者、ナイサム・ジャラル(Naïssam Jalal)の9枚目のアルバム『Healing Rituals』は、彼女が数週間の入院生活で過ごした時間の中からインスピレーションを得たという架空の癒しの儀式(= Healing Rituals)である。
コンテンポラリー・ジャズやアラブ音楽、ヒップホップなど幅広い分野で活躍するフランス在住シリア系フルート奏者、ナイサム・ジャラル(Naïssam Jalal)の9枚目のアルバム『Healing Rituals』は、彼女が数週間の入院生活で過ごした時間の中からインスピレーションを得たという架空の癒しの儀式(= Healing Rituals)である。
マリ出身のコラ奏者バラケ・シソコとフランス出身のチェロ奏者ヴァンサン・セガール、そして共にフランス出身のソプラノサックス奏者エミール・パリジャンとアコーディオン奏者ヴァンサン・ペイラーニの4人が初めてカルテットを組み、それぞれの楽曲を持ち寄って制作した『Les Égarés』はジャズ、クラシック、アフリカ音楽、フランス音楽などがバランスよく融合した穏やかで美しく、厳粛な作品に仕上がっている。
ラーシュ・ダニエルソンの人気プロジェクト“Liberetto”の名曲をシンフォニー・オーケストラで再演する、ファン垂涎ものの作品が登場した。『Lars Danielsson Symphonized』と題された2枚組の今作は、おなじみのカルテットに加え、スウェーデンのイェーテボリ交響楽団(Gothenburg Symphony Orchestra)の絢爛なオーケストラが参加。ジャズ・カルテットとクラシカルなアンサンブルが一体となり、Liberettoシリーズの各作品から厳選された名曲を奏でる。
スイス出身のフルート奏者/作曲家ベン・ザーラー(Ben Zahler)を中心としたカルテット、エイト・オクトパイ(8 Octopi)によるデビュー・アルバム『Errors in Disguise』がリリースされた。バンドにはスイスのジャズシーンで傑出したヴォーカリストであるイザベル・リッター(Isabelle Ritter)らを擁し、軽やかでユーモラスなジャズを聴かせてくれる。
ドイツのサックス/クラリネット奏者/作曲家ウルリッヒ・ドレクスラー(Ulrich Drechsler)の2023年新譜『Azure』。アルバム冒頭の突き刺すようなサックスの最初の1音から、耳が釘付けになってしまう作品だ。
Orbitalの最新作『Optical Delusion』。UKテクノ四天王(Underworld,Chemical Brothers,Prodigy,Orbital)の一角である大ベテランが約5年ぶりに放つ本作は、まさに作品とも呼べるOrbitalらしいメッセージ性の強いアルバムに仕上がった。
今もっとも“北欧的”で、底知れぬ叙情を感じさせてくれる高い音楽性を誇るピアノトリオといったら、彼らの右に出るものはほかになかなか居ないだろう。スウェーデン出身のドラマー、エミール・ブランドクヴィスト(Emil Brandqvist)が率いるEmil Brandqvist Trio。2013年に弦楽四重奏も加えたファースト・アルバム『Breathe Out』をリリースし、徐々にヨーロッパでの地位を築き上げていった彼らは、2023年の通算6枚目のアルバム『Layers of Life』でもその音楽に宿る見えない力を失わない。
2001年生まれの彼女もまた、サン・アンドレウ・ジャズバンド出身で、ジョアン・チャモロの傍を離れてアーティストとしての新しい道を歩み始めたスペインの将来を嘱望される新世代の音楽家だ。名はアルバ・アルメンゴウ(Alba Armengou)。サン・アンドレウ・ジャズバンド(SAJB)の最初のスターであるアンドレア・モティスの後継的な存在だった彼女が、同バンドを卒業して初めてのソロ作である『Susurros del Viento』をリリースした。
トランペット奏者ニコラス・ガルデール(Nicolas Gardel)と、サックス奏者バティスト・エルバン(Baptiste Herbin)の双頭名義の『Symmetric』は、古くはビバップやファンクから現在進行形の最新のジャズのスタイルまで、演奏面でもサウンド面でも多様でハイレベルな音楽が聴ける作品となっている。
ドイツのピアニスト、クレメンス・クリスティアン・ピュッチュ(Clemens Christian Poetzsch)の最新作『Chasing Heisenberg』は、「不確実性原理」を唱え量子力学に大きな貢献を残したヴェルナー・ハイゼンベルクの人生や思想に触発された作品だ。
ともにポーランド出身。1976年生まれのピアニストのピョートル・ヴィレゾル(Piotr Wylezol)と、1991年生まれのギタリストのシモン・ミカ(Szymon Mika)のデュオ作『Loud Silence』。ジャズでは意外と珍しいピアノとギターという編成で、リリカルなインタープレイを聴かせてくれる。
アンドレア・モティス(Andrea Motis)やリタ・パイエス(Rita Payés)といった優れた若手ジャズ・ミュージシャンを輩出したことで知られるサン・アンドレウ・ジャズバンド出身のベーシスト/歌手マガリ・ダッチラ(Magalí Datzira)がサン・アンドレウ卒業後の初のフルレンス・アルバムとなる『Des de la cuina』をリリースした。
目覚ましい活躍を見せるフランス・ストラスブールのジャズユニット、エミール・ロンドニアン(Emile Londonien)が初のフルレンス・アルバム『Legacy』をリリースした。シングルを除くと2021年のEP『Emile Londonien』、そして当サイトでも紹介した2022年のEP『Jazz Contenders』に続く3枚目の作品で、多彩なゲストを迎えUKのジャズシーンとも呼応するサウンドが特徴的だ。
“フランス発のイスラエル・ジャズ”として注目されたフェーン・トリオ(Foehn Trio)の最新作 『ELEMENTS』がリリースされた。今作はこれまでのようにイスラエルのジャズの要素を汲みつつ、GoGo Penguin や Immortal Onion、Tingval Trio といったヨーロッパの現代ジャズシーンの最先端と評されるサウンドにより近づき、新鮮かつ爽快な音楽体験を与えてくれる傑作だ。