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ヨーロッパ

  • 2020-09-05
  • 2020-09-05

スティーヴィー・ワンダーのカヴァーも秀逸なホセ・カルロス・ゴメス新譜

コンテンポラリー・フラメンコを代表するスペインのギタリスト/作曲家、ホセ・カルロス・ゴメス(José Carlos Gómez)。多様な作風で知られる彼だが、2020年の新譜『Calle Santa Ana』は広く絶賛された2016年作『Origen』でのフラメンコ路線をより現代的に発展させた内容で、スティーヴィー・ワンダーの名曲もカヴァーするなど訴求力も十二分だ。

  • 2020-09-05
  • 2020-09-05

エレクトロスウィングのパイオニア Parov Stelar、新譜でアルゼンチンタンゴのあの名曲をカヴァー

2010年代の欧州でのエレクトロ・スウィングのブームを牽引したオーストリアの作曲家/プロデューサー、パロヴ・ステラー(Parov Stelar)の『Voodoo Sonic 3』がリリースされた。今作ではアルゼンチン・タンゴのあの名曲が取り上げられており、新鮮な驚きをもたらす。

  • 2020-08-18
  • 2025-07-05

純粋すぎるピアノとヴァイオリンの共演、ヨアヒム・キューン×マテウシュ・スモチンスキ

ドイツのベテラン・ピアニスト、ヨアヒム・キューン(Joachim Kühn)とポーランドの若手ヴァイオリニスト、マテウシュ・スモチンスキ(Mateusz Smoczynski)のデュオ作品『Speaking Sound』。40歳もの歳の差の二人の演奏は優しい語り合いのようで、即興成分は少なめでジャズよりもクラシックの響きに近い。

  • 2020-08-15
  • 2020-08-15

セヴダの革命児。セクシャリティを超越する歌手ボジョ・ヴレッチョ、魅惑の音楽世界

セクシャリティを超越した印象を残すその佇まいと歌声。観るもの聴くものに強烈なインパクトを与えるボスニア・ヘルツェゴビナの歌手、ボジョ・ヴレッチョ(Božo Vrećo)は、ボスニアの伝統的な大衆音楽であるセヴダをベースにしながら、同時に半世紀以上も伝統に縛られ続け変化を恐れてきたその音楽の表現に革新をもたらした。

  • 2020-08-09
  • 2020-08-09

心を癒すピアノとギター。イタリアのデュオ、至福のジャズ

坂本龍一の(1)「美貌の青空」で始まるアルバムは究極的なまでの叙情性に満ち溢れ、寄り添いながら語り合うようなピアノとギターの音色に心が洗われる。抑制と開放の絶妙なバランス。日常のリラックスしたシーンでじっくり聴くには最高の音楽だ。

  • 2020-08-02
  • 2020-08-02

ヴァイオリン多重録音×多数実力派歌手の共演、激良作!

2000年以降、30枚以上のアルバムの録音に参加してきたスペイン・バルセロナのヴァイオリスト、コロマ・ベルトラン(Coloma Bertran)がその長いキャリアの中で初となるソロアルバムをリリースした。本作では彼女が一人でヴァイオリン、ヴィオラ、オクターヴ・ヴァイオリンを様々な奏法を駆使し多重録音し、曲によってはゲストシンガーを迎えるという構成をとっている。

  • 2020-07-28
  • 2021-07-19

北欧のチューバ奏者ダニエル・ハースケダール、完璧な孤独のアルバム『Call for Winter』

ノルウェーのジャズ・チューバ奏者ダニエル・ハースケダール(Daniel Herskedal)の7枚目のアルバムとなる新譜『Call for Winter』は、チューバやバストランペットの多重録音で創られた完全なるソロ作。アルバムタイトルに相応しい孤高の音楽で、北欧の厳しくも美しい自然や、人間本来の孤独の姿を語る。