- 2020-12-05
- 2020-12-05
ラテン・グラミー賞受賞!アントニオ・レイ、フラメンコギター王道を行く傑作
第21回ラテン・グラミー賞「ベスト・フラメンコ・アルバム」受賞!スペインのギタリスト/作曲家、アントニオ・レイ(Antonio Rey)の2020年作『Flamenco Sin Fronteras』。5枚目のフルアルバムとなる今作はコンテンポラリー・フラメンコの王道的な作品で、オリジナルの全9曲で見事なギター・テクニックと音楽性に魅了される。
第21回ラテン・グラミー賞「ベスト・フラメンコ・アルバム」受賞!スペインのギタリスト/作曲家、アントニオ・レイ(Antonio Rey)の2020年作『Flamenco Sin Fronteras』。5枚目のフルアルバムとなる今作はコンテンポラリー・フラメンコの王道的な作品で、オリジナルの全9曲で見事なギター・テクニックと音楽性に魅了される。
コロンビア人の母とパレスチナ人の父親のもと、1975年の西ドイツ(当時)に生まれ、1997年からはスペインを拠点に活動を続けているフラメンコ・ギタリスト、エル・アミール(El Amir)ことアミール・ジョン・ハダッド(Amir John Haddad)が放つ最新作『Andalucía』。いま聴いておきたいコンテンポラリー・フラメンコの傑作で、とにかく早く正確無比なギターのテクニックと、豊かな音楽的叙情が楽しめる作品だ。
スペイン・コルドバ出身のギタリスト/作曲家ホセ・アントニオ・ロドリゲスの新譜『McCadden Place』は、各国から多数のゲストを迎え、フラメンコを軸に多様な表現を試みた、近年の充実するコンテンポラリー・フラメンコシーンの中でも相当にクオリティが高い一枚だ。優れたオリジナル曲も、センスの良い選曲のカヴァーもバランス良く収録し、彼の卓越したギター演奏も存分に堪能できる内容になっている。
コンテンポラリー・フラメンコを代表するスペインのギタリスト/作曲家、ホセ・カルロス・ゴメス(José Carlos Gómez)。多様な作風で知られる彼だが、2020年の新譜『Calle Santa Ana』は広く絶賛された2016年作『Origen』でのフラメンコ路線をより現代的に発展させた内容で、スティーヴィー・ワンダーの名曲もカヴァーするなど訴求力も十二分だ。
今回紹介するのは、ベルギー出身のフラメンコギタリスト。名はマルディン・デ・カウター(Myrddin De Cauter)、左利き。高名な音楽家の父がいる家庭で育った彼は10代でフラメンコ音楽に出会い没頭。スペインに行き修行を積んだという経歴の持ち主である。
若き凄腕ギターデュオ、アントワーヌ・ボワイエ&サミュエリート(Antoine Boyer & Samuelito)の2020年作『Sonámbulo』。互いに異なるスタイルで10代前半から表舞台で活躍してきたフランスのギタリスト2人による、驚異的なデュオ作品だ。
クラシックやフラメンコを中心としながら、エレキやウクレレも弾くマルチギタリストとして知られ、YouTubeやInstagramでの露出も多く多数のフォロワーを抱えるスペインの若き女性ギタリスト、パオラ・エルモシン(Paola Hermosín)。SNS大好きな1995年生まれのイマドキ女子かつ、フラメンコギターの学位を持ちギターの腕はもちろん、美声での弾き語りも最高という逸材だ。
かつてギター少年たちに人生観を揺るがすほどの衝撃を与えたジョン・マクラフリン、アル・ディ・メオラ、パコ・デ・ルシアによる「スーパーギタートリオ」。パコは亡くなってしまったが、2020年のはじめ、ジョン・マクラフリンとアル・ディメオラの新譜が相次いでリリースされる。
インドの古典音楽とスペインのフラメンコを見事に融合したデビューアルバム『Indialucia』(2005年)が一部で話題となった多国籍音楽集団、インディアルシア(Indialucia)が、2014年に満を持して発表した2作目『Acatao』は、前作でのフラメンコ×インド音楽をより洗練させた非常に完成度の高い作品だ。
アルメニア生まれのフラメンコ・ギタリスト、バハグニ(Vahagni)の新作がリリースされた。『The Life & Death of a Great Matador』と題されたこの3曲入りシングルは、エレクトロニック・ダンス・ミュージックとフラメンコの融合を試みるユニット「パコ・ヴェルサイユ(Paco Versailles)」で得た経験も反映させた、エレクトロ×フラメンコの大胆なサウンドになっている。
グラミー賞を22回受賞。半世紀にわたってシーンの最前線で活躍を続けるピアニスト/作曲家のチック・コリアが御年78で新しく立ち上げたバンド「The Spanish Heart Band」でリリースした2019年新譜『Antidote』は、往年のチック・コリアのシンボルとも言えるスパニッシュジャズへの回帰を示した会心の作だ。
オホス・デ・ブルッホで新たなワールドミュージックの形を提示してみせたDJ Pankoが次に考えたのは、ブラジルの多彩なリズムと、ジプシーたちの魔法のようなバルカン音楽と、スペインが誇るフラメンコ音楽をエレクトロニカやVJと融合させることだった。
1998年、様々な文化や人種が混ざり合うスペイン・バルセロナに誕生したオホス・デ・ブルッホ(Ojos de Brujo)というバンドは、その後の“ワールドミュージック”の進化を語る上で欠かすことができない存在だ。
フラメンコギタリスト/作曲家のバハグニと、ダンス音楽の作曲家/プロデューサーとして活躍するライアン・マーチャントがまさかのコラボだ。まったく新しいエレクトロ・フラメンコを、彼らは“Dancemenco”と呼んでいる。