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フルート

  • 2023-03-25
  • 2023-03-25

国籍も世代も超えた欧州〜中東ジャズの名盤。Stephane Galland『Lobi』

ベルギーのドラマー、ステファン・ギャランド(Stephane Galland)が2012年にリリースした初リーダー作『Lobi』は、マジック・マリク、ティグラン・ハマシアン、カルレス・ベナベントら国籍も世代も超えた最高のミュージシャンたちが集い、最高に面白いジャズを奏でた欧州〜中東のジャズの名盤だ。

  • 2023-03-20
  • 2023-03-20

イスラエル発の極上ショーロ! ブラジルから最高の音楽家も参加したChorolêの新作

フルート/アコーディオン奏者/作編曲家サリット・ラハヴ(Salit Lahav)率いるイスラエルのショーロ・アンサンブル、ショローレ(Chorolê)の新作『Encontros』。ほとんどはブラジルのショーロのカヴァーで、ショーロとしてはオーソドックスな編成に、即興ではジャズのアプローチをしっかりと持ち込んだ極上のアルバムになっている。

  • 2023-03-13
  • 2023-03-16

イスラエル・プログレの知られざるバンドSusita、唯一のアルバムで魅せた圧巻・衝撃の音楽性

イスラエルのバンド、スシータ(Susita, ヘブライ語表記:סוסיתא)が2005年にリリースしたアルバム『סוסיתא』が素晴らしい。シンガー/マルチ奏者のメイロン・エガー(Meiron Egger, מירון אגר)と鍵盤奏者ナダフ・ヴィキンスキー(Nadav Vikinski, נדב ויקינסקי)を中心にリモン音楽学校の同級生たちで2003年に結成されたバンドで、本作が唯一のアルバムとなっているが、これがとんでもなくクオリティが高く、驚きと興奮に満ちている。

  • 2023-03-03
  • 2023-03-01

女性5人組ジャズバンドQueenta Ensemble、ヘブライのスタンダードを軽やかに歌う

イスラエルの5人の女性ミュージシャンによるジャズバンド、Queenta Ensemble のデビュー作『Shoshana』。“ヘブライ音楽の女王”と称えられる歌手ショシャナ・ダマリ(Shoshana Damari, 1923 - 2006)が歌った歌曲の再発見をテーマとしたカヴァー曲集で、可憐な声をもつヴォーカリスト/編曲家のチェン・レヴィ(Chen Levy)を中心に、ピアノ、フルート、ベース、ドラムスのバンドを従えイスラエルの音楽文化を象徴するかつての名曲を鮮やかに現代に蘇らせている。

  • 2023-02-16
  • 2023-03-18

アントニオ・ロウレイロがプロデュース!ミナスの新人ナラ・ピニェイロ、最高のデビュー作

ブラジル・ミナスジェライス出身のシンガーソングライター/フルート奏者、ナラ・ピニェイロ(Nara Pinheiro)のデビューアルバム『Tempo de Vendaval』。プロデュースをアントニオ・ロウレイロ(Antonio Loureiro)が務めており、多くの楽曲ではサウンドもロウレイロの個性が強く表れた作品だ。徹底的にこだわり抜いた高度な編曲やサウンド・プロダクションだが、それを強く意識させない柔らかく自然な歌声や手触り感覚があり、聴きやすく、かつ深みのある素晴らしいアルバムとなっている。

  • 2023-02-01
  • 2023-01-28

モスクワのエスノジャズ・カルテット、Sakhra。叙情的なピアノに特殊奏法満載のフルートが楽しい

ピアニスト/作曲家のエフゲニー・アブラモフ(Evgeny Abramov)率いるモスクワのエスノ・ジャズ・カルテット、Sakhraのデビュー作 『Rise in Bedia』が素晴らしい。それぞれが高度な技巧をもつピアノトリオ+木管の4人のアンサンブルを中心に、民族楽器や電子楽器を塗したワールド・コンテンポラリーなジャズだ。

  • 2023-01-07
  • 2023-01-07

フラメンコとジャズの架け橋となった木管奏者ホルヘ・パルド、集大成的な新譜『Trance Sketches』

スペインのサックス/フルート奏者ホルヘ・パルド(Jorge Pardo)の2022年新譜『Trance Sketches』。ピアノにベテラン、ギル・ゴールドスタイン(Gil Goldstein)、ベースに鬼才マット・ギャリソン(Matt Garrison)、そしてドラムスにマーク・ジュリアナ(Mark Guiliana)という米国の現代ジャズ最高峰のメンバーを迎えたカルテットを軸に、さらに楽曲ごとに多彩なゲストを迎えた圧巻のコンテンポラリー・スパニッシュ・ジャズとなっている。

  • 2022-12-30
  • 2022-12-30

新進気鋭の作曲家ガイア・ヴィルメル、ブラジリアン・セクステットで奏でる知的なジャズ

ブラジルとアメリカで活動する作曲家/指揮者/木管奏者ガイア・ヴィルメル(Gaia Wilmer)の2作目となる新作『Nosso Carnaval』は、自身もアルトサックスで参加するセクステット編成に、数曲でブラジル屈指の歌手タチアナ・パーハ(Tatiana Parra)を迎えたオリジナル曲中心の作品だ。

  • 2022-12-19
  • 2022-12-18

南アフリカ現代ジャズの立役者。サックス/フルート奏者ントゥンジ・ンヴブの初リーダー作

南アフリカのアルトサックス/フルート奏者、ントゥンジ・ンヴブ(Mthunzi Mvubu)によるデビュー作『The 1st Gospel』がリリースされた。注目の若手ベーシストのダリス・ンドラジ(Dalisu Ndlazi)、中堅ピアニストのアフリカ・ンキーゼ(Afrika Mkhize)、数曲でゲスト参加するンプミ・ダラミニ(Mpumi Dhlamini)など、ハイレベルな南アフリカの現行ジャズシーンを象徴するようなメンバーが集い、多様なプレイを聴かせてくれる好盤だ。

  • 2022-09-13
  • 2022-09-12

音楽で繋がるブラジルとデンマーク。国境を越えるブラジリアン・ジャズの優雅な調べ

デンマーク出身のベーシスト、モーテン・アンカーフェルト(Morten Ankarfeldt)とブラジルのサックス&フルート奏者エドゥアルド・ネヴィス(Eduardo Neves) 、そして同じくブラジルのギタリスト、カイオ・マルシオ・サントス(Caio Marcio Santos)。伝統に即しつつも常に先進的な音楽を追求してきた彼ら3人の共同名義のアルバム『Cadência Verde e Amarela』が登場した。

  • 2022-08-31
  • 2022-08-28

イスラエルのインディジャズ・シーンで輝く4人組、Drimiaのデビュー作

イスラエルのバンド、ドリミア(Drimia)の2021年作『Drimia』。リーダーで全曲の作曲も手がけ、鍵盤楽器全般を担うラーナン・アミール(Raanan Amir)、フルートの紅一点マルカ・ピアメンタ(Malca Piamenta)、ベースのヨナタン・ハラリ(Yonatan Harari)、そしてドラムスのアヴリ・フレッシャー(Avri Flesher)から成る4人組インストバンドの非常にレベルの高いデビュー作だ。

  • 2022-08-02
  • 2022-08-01

テンテット編成も美しいUKジャズ新星、フルート/サックス奏者ジャスミン・マイラのデビュー作

Gondwana Recordsの主宰者でトランペット奏者のマシュー・ハルソール(Matthew Halsall)が見出したリーズ出身の新たな才能、作曲家/フルート/サックス奏者のジャスミン・マイラ(Jasmine Myra)のデビューアルバム『Horizons』。現代的な感覚のジャズに微かなエレクトロニカの香りが女性的で柔らかな響きを運んでくる秀作となっている。

  • 2022-07-07
  • 2022-07-05

RTFを彷彿!? 現代ジャズを代表するフルート奏者マッタン・クレイン、ブラジル音楽を取り込んだ新譜

イスラエル出身、バークリー音楽大学で学んだフルート奏者マッタン・クレイン(Mattan Klein)の3rdアルバム『The Long Run』(2022年)。現代的なジャズからコテコテのブラジル音楽・ショーロまで、知る人ぞ知る名フルーティストの妙技を楽しめる絶品となっている。この作品はもしかしたら、RTFの初期メンバーであるフルート奏者ジョー・ファレル(Joe Farrell)を想起させるかもしれない。