- 2020-05-16
- 2020-08-26
数少ないジャズ・チューバ奏者テオン・クロス、UKジャズの俊英たちを迎えた注目作
独特の重厚感や空気感のあるチューバの響きが好きな方は多いと思うが、そのチューバを本格的なジャズで耳にする機会を思った以上に少ない。ましてやチューバ奏者がリーダーの作品など、珍品扱いだろう。今回紹介するテオン・クロスのソロデビューアルバム『Fyah』は、珍しいジャズ・チューバの今を知る上で避けて通れない作品だ。
独特の重厚感や空気感のあるチューバの響きが好きな方は多いと思うが、そのチューバを本格的なジャズで耳にする機会を思った以上に少ない。ましてやチューバ奏者がリーダーの作品など、珍品扱いだろう。今回紹介するテオン・クロスのソロデビューアルバム『Fyah』は、珍しいジャズ・チューバの今を知る上で避けて通れない作品だ。
イギリス・ロンドン出身のマルチ奏者/作曲家のトム・ミッシュ(Tom Misch)と、同じくロンドンのジャズドラマー、ユセフ・デイズ(Yussef Dayes)が共同制作した2020年新譜『What Kinda Music』がリリースされた。今作は特にユセフ・デイズによる躍動する人力グルーヴが、様々な音楽を吸収したトム・ミッシュによる色彩感覚豊かな楽曲に絡んだサウンド。
2017年のデビュー作『Riser』でロンドンのジャズシーンで一躍人気者になったギタリスト/作曲家、ロブ・ラフト(Rob Luft)の待望の2ndアルバム『Life is the Dancer』がリリースされた。バンドメンバーは前作と同じ顔ぶれに加え、トランペットのバイロン・ウォーレンが新たに参加している。
スピリチュアルでサイケデリック。ロンドンのジャズシーンの爆発的進化の中心地にいるバンド、コメット・イズ・カミング(The Comet Is Coming)のメジャーデビュー作『Trust In The Lifeforce Of The Deep Mystery』(2019年)が最高にかっこいい。
「ジャズ」という音楽の従来のイメージを根底から覆しながら、それでも「ジャズ」としか呼べない音楽を次々と生み出し続けるイギリス・ロンドンの現在進行形のシーンから、その中心で活躍するドラマー、モーゼス・ボイド(Moses Boyd)の衝撃的な新譜がリリースされた。
個性派SSW/マルチ奏者のアリス・ザワツキー(Alice Zawadzki)の2019年新譜『Within You Is a World of Spring』は、シャーロット・マンのペインティングによる見事なジャケットアートに象徴されているとおり、強烈なインパクトを残す快作だ。
インド古典音楽の伝統のみに囚われず、世界中の様々なジャンルの音楽家と共演してきた人気シタール奏者、アヌーシュカ・シャンカール(Anoushka Shankar)がロンドンのポストクラシカルレーベル、Mercury KXからの初の作品『Love Letters』をリリースした。
かつてギター少年たちに人生観を揺るがすほどの衝撃を与えたジョン・マクラフリン、アル・ディ・メオラ、パコ・デ・ルシアによる「スーパーギタートリオ」。パコは亡くなってしまったが、2020年のはじめ、ジョン・マクラフリンとアル・ディメオラの新譜が相次いでリリースされる。
バーレーン出身、現在はUKのジャズシーンで活躍する女性トランペット/フリューゲルホルン奏者/作曲家のヤズ・アハメド(Yazz Ahmed)の新譜『Polyhymnia』は、ジャズ、アラブ音楽、ラージアンサンブルといった要素を混在させつつも、散漫になることなく見事に纏め上げられた傑作だ。
現代的なサウンドで人気の英国マンチェスターのジャズトリオ、ゴーゴー・ペンギン(GoGo Penguin)の最新EP『Ocean In a Drop (Music For Film)』は、カルト的な人気を誇る1982年の映画『コヤニスカッツィ/平衡を失った世界』(Koyaanisqatsi)にインスピレーションされた作品だ。