- 2020-03-20
- 2021-01-11
イスラエルジャズ要注目作品!気鋭女性ピアニスト、ヌファル・フェイ新譜
創造力に溢れるイスラエルの女性ジャズピアニスト、ヌファル・フェイ(Nuphar Fey)の2020年新譜『Serenity Island』が素晴らしい。イスラエルの音楽文化もスペインのフラメンコも、西洋クラシック音楽も、南米のタンゴも、彼女の類稀な才能の礎となりこの世界に羽ばたくピアニストの最高傑作を生み出した。
創造力に溢れるイスラエルの女性ジャズピアニスト、ヌファル・フェイ(Nuphar Fey)の2020年新譜『Serenity Island』が素晴らしい。イスラエルの音楽文化もスペインのフラメンコも、西洋クラシック音楽も、南米のタンゴも、彼女の類稀な才能の礎となりこの世界に羽ばたくピアニストの最高傑作を生み出した。
パレスチナ出身のファラジュ・スレイマン(Faraj Suleiman)という凄いピアニストがいる。彼は1984年にパレスチナ北部のアッパーガリラヤ(Upper Galilee)生まれ。アラビア音楽と東洋のリズムに影響された独特の感性で、近年ヨーロッパや中東でのジャズフェスティバルでも活躍する若い音楽家だ。
イスラエル出身のサックス奏者、オデッド・ツール(Oded Tzur)が名門ジャズレーベルECMから『Here Be Dragons』をリリースした。インド古典音楽の旋法に多大な影響を受けた独自のスタイルを築き上げた鬼才の音楽は、どこか東洋的で神秘的。
イスラエルの革新的なピアノトリオ、シャローシュ(Shalosh)と、同国を代表するジューイッシュ・ジャズサックス奏者ダニエル・ザミール(Daniel Zamir)が最新のコラボ動画をYouTubeで公開している。
伝統と革新をハイレベルに混合し独自の進化を続けるイスラエルジャズシーンの中でも、ここ数年注目の度合いを増すピアノトリオ、Shalosh。ロックからの影響が色濃く反映されたジャズを奏でる彼らの2019年作『Onwards and Upwards』は、バッド・プラスやエスビョルン・スヴェンソン・トリオらの革新的なジャズのDNAを受け継ぎつつ、独自の世界観を築くことに成功し特に若い世代から大きな支持を集めている。
10代の頃から天才ジャズピアニストとして名を馳せ、数枚のアコースティック・ジャズアルバムを発表し、現在はネオソウル〜エレクトロミュージックに傾倒するイスラエルのピアニスト/作曲家トメル・バール(Tomer Bar)が新プロジェクトを始動している。
イスラエル出身、NYで活動したのち現在はフランスのパリを拠点に活動する作曲家/サックス奏者シャウリ・エイナヴ(Shauli Einav)の2019年作『Animi』。ピアノレスのユニークなクインテットによるインタープレイの妙を楽しめる。
イスラエルの鬼才トランペッター、セフィ・ジスリング(Sefi Zisling)の2019年新譜『Expanse』がすごい。彼は1960年代のジャズファンクの再現を目指しているようだ。2017年のデビュー作『Beyond the Things I Know』ではエレクトロニカや空間系のエフェクトも駆使し現代的なサウンドを聴かせていたアーティストが、2ndアルバムでいきなりルーツ回帰のような音で攻めてくるとは…!
ヤロン・ヘルマンの2019年作『Songs of the Degrees』は、この異色のピアニストの集大成ともいうべき作品だ。ピアノトリオという聞きやすいフォーマットで彼独特の風景描写的なピアノを聴かせてくれる。
1991年イスラエル生まれの天才ピアニスト、ガイ・ミントゥス(Guy Mintus)。子どもたちのワークショップのためにイスラエル各地を訪れ撮影された短編音楽ムービー「Our Journey Together」である素朴な疑問を投げかけている。
現代ジャズを代表するクラリネット奏者アナット・コーエン(Anat Cohen)がテンテット名義で発表した2017年『Happy Song』と2019年『Triple Helix』は、室内楽的な10人編成のバンドが聴かせる音楽は現代ジャズ、ラテン音楽、ブラジル音楽などがバランスよく見事に融合した、彼女にしか表現し得ない独特の音楽を体験できる傑作だ。
イスラエル・テルアビブでモロッコ人の両親のもとに生まれ、現在はドイツ・ベルリンを拠点に活動しているSSW、「J.ラモッタ すずめ」の人気が急上昇中だ。
2019年のイスラエルジャズ界隈でもっとも話題になった作品が、リキッド・サルーン(Liquid Saloon)なるバンドの『Liquid Saloon』だろう。表面的には最高にクールな“今JAZZ”なのだが──。
現代イスラエル・ジャズを代表するピアニスト、ニタイ・ハーシュコヴィッツ(Nitai Hershkovits)の最新作『Lemon the Moon』が配信開始となった。アルバムのジャケットの可愛いらしい色合いや、アルファベット"O"を何か他の適当な丸いものに置き換えるという陳腐な表現に騙されてはいけない。これはおそらく、2019年のジャズでもっとも注目されるべき作品である。