- 2020-04-08
- 2022-10-02
今もっとも“農耕接触”すべきバンド、AJATE。埼玉・東秩父から現れた祭囃子×アフロビートの衝撃
竹製の創作楽器や和太鼓、篠笛、ギター、ベースといった編成で日本の伝統的な音楽と大地を揺らすようなアフロビートを融合した独特の音楽を演奏するバンド、AJATE(アジャテ)が面白い。
竹製の創作楽器や和太鼓、篠笛、ギター、ベースといった編成で日本の伝統的な音楽と大地を揺らすようなアフロビートを融合した独特の音楽を演奏するバンド、AJATE(アジャテ)が面白い。
シンガーソングライター/ギタリストの青葉市子が、2020年1月に東京・赤坂の草月ホールで行われたデビュー10周年記念コンサートの模様をライヴ盤として発売した。『"gift" at Sogetsu Hall』と題された今作は、アカペラで披露される(1)「守り哥」で始まる、声とギターだけの17曲・79分の至福のとき。
キーボード奏者/作曲家のフランシスコ・カブラウ(Francisco Cabral)を中心としたブラジルの男女混成6人組エレクトロ・ジャズバンド、オズ(OZU)が面白い。2018年作『Inner』などキーボード、ギター、ベース、ドラムスの生バンドにターンテーブルやサンプリングを絡め、多層的な音響空間を作り出す彼らは、日本文化を深くリスペクトする興味深いバンドなのだ。
アルゼンチン出身で現在は米国NYで活動する女性歌手、フアナ・ルナ(Juana Luna)が多彩なゲストを迎え制作した2019年作『Ocean Avenue』は現代南米音楽特有の上品な風と香りの漂う、ジャジーで良質なヴォーカル作品だ。
“良い音楽を多くの人に広めたい”という想いのもと、主に70年代〜80年代前半のジャズ、ファンク、R&B、ロックなどジャンルを問わずグルーヴする楽曲をカヴァーし演奏する、凄腕の女性スリーピースバンド、トーキョー・グルーヴ・ジョシ(Tokyo Groove Jyoshi)が注目を集めている。
欧州を代表するピアニスト、ジョバンニ・ミラバッシの新譜『MITAKA CALLING -三鷹の呼聲-』はそのタイトルが連想させる通り、ジブリ映画の楽曲集。アルバム・ジャケットのイラストを自身もミラバッシのファンだと公言する宮崎駿監督が提供するなど、スタジオジブリ×ミラバッシの相思相愛の作品だ。
日本人なら懐かしさを覚える温もりのある曲調が、ジャズのピアノトリオの演奏と大勢のコーラス隊によって歌われる。故郷の情景が異国の風情と重なり、地球上のどこでもない場所を漂っているような感覚に陥るエリ・ヤマモト(山本恵理)の新譜『Goshu Ondo Suite』。
アメリカのジャズトリオ、ハウス・オブ・ウォーターズ(House of Waters)は非常にユニークな存在だ。彼らの音楽を聴けば、まずその非常にきらびやかなサウンドに耳を奪われるだろう。彼らは3人編成だが、特徴はなんといってもバンドメンバーのMax ZTが超絶技巧で演奏する楽器「ハンマーダルシマー」だ。
セルジオ・メンデスの2019年の新作『In the Key of Joy』は、やはり2006年以降ずっと踏襲し続けている『Timeless』フォーマットに則った作品だった。
東京出身の若手ベーシスト、島田さゆり(Sayuri Shimada)と、ポルトガル出身のジャズシンガー、ヒタ・マリア(Rita Maria)との双頭名義のアルバム『Joy』はナチュラル&オーガニックなサウンドが魅力的な素晴らしいジャズ作品だ。中南米音楽の影響も強く、ジャズファンのみならず近年のブラジル・アルゼンチン界隈の新世代ジャズが好きな方は必聴。
世界的ピアニスト上原ひろみが“色彩”をテーマに放つソロピアノ作品『Spectrum』は、類稀なピアノの魔術師による圧倒的なピアノ演奏が楽しめる。
ティグラン・ハマシアン(Tigran Hamasyan)の新譜はオダギリ・ジョー監督映画『ある船頭の話』のサウンドトラックだ。私は今、Apple Musicで配信が始まったばかりのこの作品を聴きながらこの記事を書いている。
日本を代表するインストバンド、ショーロクラブが、7人の素晴らしい歌手たちを迎え2011年に発表した『武満徹ソングブック』は、日本を代表する作曲家である武満徹の芸術的でありながらも普遍的な美しい音楽の魅力を、最高の形で現代に蘇らせた名作だ。
現役の心臓内科医にして、美しい声を持つ歌手でもあるアン・サリー(Ann Sally)。2001年のデビュー作『Voyage』は、ジャンルに捉われず日本人の琴線に触れる名曲を、その瑞々しい感性で見事に歌い上げた傑作です。