TAG

ジャズ

  • 2023-10-19
  • 2023-10-16

スペインの現代ジャズ第一人者シャビ・トーレス、ロックダウンの中で書かれた創造性溢れる新譜

スペインのピアニスト、シャビ・トーレス(Xavi Torres)は、パンデミックによるロックダウンの最中、創造性を保つために1ヶ月間、毎日1曲ずつ曲を書いた。“検疫の曲たち”を表す今作『Quarantena Songs』は、それらの30曲の中から14曲(サブスクでは12曲を聴くことができる)を選び、2つのトリオで演奏した作品だ。

  • 2023-10-14
  • 2023-10-14

中東から北アフリカを経てアンダルシアへ。イスラエル最高のジャズ・カルテットによる圧巻の新譜

活動の空白期間を取り戻すように怒涛の勢いで新作をリリースするイスラエルのベーシスト、ヨセフ・ガトマン・レヴィット(Yosef Gutman Levitt)。2023年の立夏の頃に学生時代の旧友であり世界的ギタリストのリオーネル・ルエケ(Lionel Loueke)とのリユニオン作『Soul Song』をリリースしたが、早くもその続編となるアルバム『Melodies Of Light』がリリースされた。

  • 2023-10-12
  • 2023-10-11

ヨーロッパジャズの4人の巨人が再集結。“4WD”プロジェクトの第二弾『4 Wheel Drive II』

ドイツのジャズチャートで4ヶ月連続トップになるなど絶賛されたニルス・ラングレン率いる“4WD”(四輪駆動)プロジェクトの前作『4 Wheel Drive』(2019年)から4年。北欧ジャズの巨人たちによる第二弾『4 Wheel Drive II』がリリースされた。今作ではポール・サイモンやエルトン・ジョンといった往年の名曲を取り上げつつ、オリジナル曲の比重も増やしている。

  • 2023-10-10
  • 2023-10-10

アメリカを巡る魂のサックスと歌。ジョシュア・レッドマン初のヴォーカル・プロジェクト!

米国のジャズ・サクソフォン奏者ジョシュア・レッドマン(Joshua Redman)の新作『Where Are We』は、長いキャリアを持つ彼がコロナ禍の中で構想した、初のヴォーカリストをフィーチュアした作品となっている。また、これまではワーナー・ブラザースやノンサッチから作品をリリースしてきた彼にとて初のブルーノート・レコードからのリリースだ。

  • 2023-10-09
  • 2023-10-09

欧州ジャズとアフリカ音楽の見事な融合。African Jazz Roots『Seetu』

欧州を代表するプログレバンド Magmaで活躍したドラマー/ピアニスト、シモン・グーベル(Simon Goubert)とセネガルのグリオの系譜のコラ奏者アブライエ・シソコ(Ablaye Cissoko)の二人によるプロジェクトが、これまでも強力なサポートを受けてきたピアニストのソフィア・ドマンシッチ(Sophia Domancich)そしてコントラバス奏者のジャン=フィリップ・ヴェレ(Jean-Philippe Viret)らを正式にメンバーとして迎え、バンド名:アフリカン・ジャズ・ルーツ(African Jazz Roots)として始動。

  • 2023-10-08
  • 2024-09-16

新時代のJazzがここにある。EYM Trioとヴァリジャシュリー・ヴェヌゴパルが贈る鮮烈な音楽体験

各地の民族音楽と呼ばれる特徴的な旋律やリズムを音楽の中に取り入れ、独自の音楽性を築いてきたフランスのジャズ・ピアノトリオ、EYM Trio。新作『Bangalore』ではインドの歌手/フルート奏者のヴァリジャシュリー・ヴェヌゴパル(Varijashree Venugopal)を全面的に迎え、彼らの創作の独自の魅力を強力にアピールする好盤となっている。

  • 2023-10-07
  • 2023-10-07

最も予測不可能で刺激的な音楽。“クセが強すぎる”Knower新譜『Knower Forever』

ジャズやネオソウル、さらにはブラジル・ミナス音楽などを独自の感性でミックスし表現する他に類を見ない米国LAの唯一無二のユニット、ノウワー(Knower)の2023年新譜『Knower Forever』。複雑な楽曲を超絶技巧で演奏しつつ、力の抜け具合もどこか絶妙で、聴けば聴くほどルイス・コール(Louis Cole)とジェネヴィーヴ・アルタディ(Genevieve Artadi)の二人の天才の術中にハマっていく。

  • 2023-10-03
  • 2023-10-02

イスラエルジャズを代表するピアノトリオ、Shaloshが描く理想郷の物語『Tales of Utopia』

イスラエルを代表するピアノトリオ、シャローシュ(Shalosh)が新作『Tales of Utopia』をリリースした。これは混沌に陥る社会の中で彼らが思い描いた空想の物語に基づく曲集で、その物語は古代ギリシャやキリスト教の神話や民話、旧約聖書、『千夜一夜物語』などにインスパイアされている。

  • 2023-09-30
  • 2023-09-30

パレスチナの叫びを乗せる壮絶なプログレジャズ 抒情と激情のピアノ、ファラジュ・スレイマン新譜

パレスチナ生まれのピアニスト/作曲家ファラジュ・スレイマン(Faraj Suleiman)の2023年新譜『As much as it takes』、この凄まじい音楽的エネルギーの根底にあるものは何だろう。変拍子、ポリリズム、中東音楽の伝統的な旋律、迸る即興演奏、そういったテクニカルな部分が本質ではない。彼の音楽を創り上げているものは間違いなく彼の人生であり、そこから湧き起こる濾過されていない激情だ。

  • 2023-09-29
  • 2023-09-29

マリアナ・ズヴァルギとヨハネス・フォン・バレストレーム。リオとベルリンの音楽家の情熱的デュオ

イチベレ・ズヴァルギ(Itiberê Zwarg)の娘として知られ、現代ブラジル音楽の最重要フルート奏者であるマリアナ・ズヴァルギ(Mariana Zwarg)と、ドイツのピアニスト、ヨハネス・フォン・バレストレーム(Johannes Von Ballestrem)のデュオ・アルバム『Tightrope Dancer』は、クラシック音楽をベースにした気品あるジャズといった印象の良盤だ。

  • 2023-09-27
  • 2023-09-28

トニーニョ・オルタ新譜はポーランド女性歌手との共作。過去の名曲を再演!

ブラジルのギタリスト/作曲家トニーニョ・オルタ(Toninho Horta)と、ポーランドの歌手ドロタ・ミシキェヴィチ(Dorota Miśkiewicz)の共演作『Bons Amigos』がリリースされた。ベースにはミシェル・ピポキーニャ(Michael Pipoquinha)も参加し、トニーニョ・オルタらしい爽やかで洗練されたブラジリアン・サウンドが最高に心地良い絶品だ。