パリに住む才気煥発なベネズエラ出身気鋭ギタリスト、GAüD デビュー作『Looking for Home』

GAüD - Looking for Home

ベネズエラ生まれのジャズ・ギタリスト、GAüD の1stアルバム

ベネズエラ出身でパリを拠点に活動する新進気鋭のギタリスト/作曲家ガウド(GAüD)が、デビュー作『Looking for Home』で秘めた才気を爆発させている。新型コロナのパンデミックによるロックダウン中に制作が開始されたこの作品は、フィリップ・ソワラ(Philippe Soirat, ds)やニコラス・フルーリー(Nicolas Fleury, b)そしてヤニック・ベノワ(Yannick Benoit)といったフランスの音楽家たちを迎えたバンドで録音され、とりわけガウドの好奇心旺盛な音楽性を巧みに引き出している。

アルバムは全編ガウド(本名:Nicolás Ruiz)の作曲。
強力なグルーヴがエキサイティングな(2)「Persistence」にはガウドのギターの高い創造性が凝縮されている。推進力のあるリズムセクションの上で展開されるギターとサックスによる主題、そしてその後に展開されるガウドのギターソロの燃え盛るような熱さは一聴に値する。フィーチュアされた同郷ベネズエラのシンガー、スペランサ・ガレス(Speranza Galez)の歌声も楽曲に美しい華を添える。

(3)「Looking for Home」は、2019年に故郷ベネズエラを離れフランスに渡ったガウドの個人的な体験に基づいて作曲されたもの。ゆったりとしたカントリー・ミュージックを思わせる曲で、ガウド同様に故郷を遠く離れ“家を探す”人々の心を代弁する。

(3)「Looking for Home」のソロギター演奏。アルバムにはバンドで演奏した音源が収録されている

GAüD (Nicolás Ruiz) – guitar
Yannick Benoit – tenor saxophone
Nicolas Fleury – double bass
Philippe Soirat – drums
Speranza Galez – vocals

GAüD - Looking for Home
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