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ジャズ

  • 2021-06-22
  • 2021-10-01

声とピアノで語らう真夜中の心の避難所『Midnight Shelter』

シカゴ出身のヴォーカリスト、サシャル・ヴァサンダーニ(Sachal Vasandani)とフランス生まれのピアニストのロメイン・コリン(Romain Collin)、ともに現在はニューヨークで活躍する二人がコロナ禍で作り上げた“声とピアノ”の傑作『Midnight Shelter』。

  • 2021-06-20
  • 2021-06-19

マーク・コープランド、盟友ジョンアバ追悼の美しすぎるソロピアノ作

米国のピアニスト、マーク・コープランド(Marc Copland)が2017年に逝去したギタリストの盟友“ジョンアバ”ことジョン・アバークロンビー(John Abercrombie)をトリビュートしたアルバム『John』は、マーク・コープランドらしい個性的な感性で綴られる豊かなハーモニーがこの上なく美しいソロ・ピアノ作品だ。

  • 2021-06-18
  • 2021-10-01

MS社でのキャリアを断ち音楽の道へ。世界的ジャズピアニストの兄ロイ・モール、デビュー!

ミュージシャンを夢見る多くの者にとって、音楽だけで生活していくことはとても難しい。イスラエルのピアニスト、ロイ・モール(Roy Mor)も一時はソフトウェアエンジニアとして安定した職業を得たが、そのキャリアを断ち音楽の道を選び、2021年、ついにデビューアルバムを完成させた。その大きな決断はプロとして成功した弟の存在も大きいが、何よりも彼自身の実力と自信からくるものだろう。

  • 2021-06-17
  • 2021-06-16

フランス系メキシコ人シタール奏者、レオナルド・プラカシュ 渾身のデビュー!

フランス系メキシコ人のシタール奏者、レオナルド・プラカシュ(Leonardo Prakash)のデビューアルバム『Humanidad』。インドの古典的な楽器であるシタールを全面的に使っていながら、インドの伝統音楽のみならずジャズやビートミュージックからも影響を受けたと思われるサウンドはインドの並行世界のような絶妙な精神的音楽空間に誘う。

  • 2021-06-16
  • 2021-06-15

リオの新世代ピアニスト、ジョナサン・フェールによる“癒し”の新譜

ブラジルのピアニスト/作曲家ジョナサン・フェール(Jonathan Ferr)はブラジリアン・ジャズ新世代を代表する注目すべきアーティストの一人だ。コルトレーンやハンコックに影響されたジャズと、少年時代から慣れ親しんだファンクやヒップホップを融合したデビュー作に続き発表された新譜『Cura』のテーマは“癒し”。これはパンデミックによって分断された世界へ、ひとりの優れた芸術家が発するスピリチュアルなメッセージだ。

  • 2021-06-15
  • 2021-07-05

ティグラン・ハマシアン初期の名作『Red Hail』サブスク解禁!

アルメニア出身で2006年に若手ジャズ・アーティストの登竜門であるセロニアス・モンク・コンペティションで優勝したティグラン・ハマシアン(Tigran Hamasyan)の2009年の3rdアルバム『Red Hail』がついにSpotifyやApple Musicなどのサブスクリプションサービスで配信開始となった。

  • 2021-06-12
  • 2021-10-01

南アフリカ発、知られざる名ピアニストの傑作新譜

南アフリカのピアニスト、ニール・ゴンサルヴェス(Neil Gonsalves)の新譜『Blessings and Blues』がリリースされた。ラテンやブラジル音楽をも取り込み自らの音楽観を拡張してきた彼だが、今作ではさらなる進化を遂げている。編成はシンプルなピアノトリオだが、多彩なリズムやハーモニー、そしてシンセなども効果的に用いたサウンドは編成以上にカラフルだ。

  • 2021-06-08
  • 2021-06-07

超絶ハープ奏者エドマール・カスタネーダ、家族をテーマにしたラテンジャズ新譜

上原ひろみやヤマンドゥ・コスタとの共演などで知られるコロンビア出身の超絶技巧のアルパ奏者、エドマール・カスタネーダ(Edmar Castaneda)が新譜『Family』をリリースした。タイトル通り、ヴォーカリストの妻や二人の子供もコーラスで参加したヴィジュアル的には家庭的な作品だが、ジャズやファンクやタンゴなどを自在にブレンドし超絶技巧で仕上げた音楽には現代ジャズらしい独特の緊張感が漂う。

  • 2021-06-06
  • 2021-10-01

世界一治安の悪い国に生まれ育った世界最高峰のジャズトリオ

世界で最も治安が悪いとされ、政治と経済の混乱が続く南米ベネズエラ出身の3人の若く優れたミュージシャンたち──ドラマーのオレステス・ゴメス(Orestes Gómez)、ピアニストのガブリエル・チャカルヒ(Gabriel Chakarji)、そしてベーシストのフレディ・アドリアン(Freddy Adrian)によるトリオ作『Ciclos』がリリースされた。

  • 2021-06-05
  • 2021-06-05

ドイツの新進女性ジャズ作曲家ファビア・マントウィル、息を呑む壮大なラージアンサンブル

ドイツ・ベルリン生まれの作曲家/サックス奏者/シンガーのファビア・マントウィル(Fabia Mantwill)が、自身の管弦楽団を率いて初のアルバム 『Em.Perience』を発表した。ジャズ・オーケストラと西洋のクラシック音楽に根ざしつつ、アフリカの伝統音楽にも強く感化された壮大な作品で、カート・ローゼンウィンケルやニルス・ラングレンも参加している。

  • 2021-06-03
  • 2022-01-08

パキスタン出身の女性SSW、ニューヨークから世界へ飛び立つ傑作新譜

パキスタン出身で現在はニューヨークを拠点に活動する歌手/作曲家アルージ・アフタブ(Arooj Aftab)の新譜『Vulture Prince』は、パキスタンの伝統音楽(ヒンドゥスターニー音楽)とジャズの平和的で穏やかなミックスが心地いい素晴らしい音楽作品だ。グローバルなメンバーの協力を得て世界に飛び立つ新たな才能。

  • 2021-06-01
  • 2021-05-31

フランス発の“イスラエル・ジャズ”!Foehn Trio『Highlines』

フランス・リヨンを拠点に活動するピアノトリオ、フェーン・トリオ(Foehn Trio)。イスラエルジャズからの影響が色濃く反映されていたデビュー作『Magnésie』に続いてリリースされた2枚目のアルバム『Highlines』は、前作の雰囲気を継承しつつもより個性や現代的な音楽を模索。シンセやエフェクターの利用も増え、多彩な音を楽しめる作品に仕上がっている。