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北欧ジャズ

  • 2020-11-06
  • 2020-11-04

ノルウェーの叙情派ピアノトリオ、新型コロナ禍で録音した新譜『End of Summer』

ノルウェーのピアニスト/作曲家エスペン・エリクセン(Espen Eriksen)率いるピアノトリオの通算5枚目『End of Summer』。“less is more(少ない方がいい)”をモットーとする彼らだが、聴いてみると意外と音数はあるぞ、という印象。それでも北欧らしくクラシックや民謡に強く影響されたと思われる素朴で親しみやすく、丁寧に紡がれる音楽は、しっかりと疲れ切った心を癒してくれる。

  • 2020-06-16
  • 2020-06-15

ドラマー率いる北欧ピアノトリオ、孤高なる深淵に到達した新譜『Entering the Woods』

スウェーデンのドラマー/作曲家が率いる人気ジャズトリオ、エミル・ブランクヴィスト・トリオ(Emil Brandqvist Trio)の2020年最新作『Entering the Woods』。通算5作目となる今作はこれまでもその叙情的な表現力で人気を博してきたトリオが、より孤高なる深淵に到達した傑作だ。

  • 2020-05-17
  • 2021-04-29

巨匠レイン・スルタノフ、アゼリと北欧をつなぐ抒情的な新譜

アゼルバイジャンを代表するジャズミュージシャン、レイン・スルタノフ(Rain Sultanov)、イスファール・サラブスキ(Isfar Sarabski)とスウェーデン出身のニルス・オルメダル(Nils Olmedal, b)のトリオによる新譜『Influence』は、北欧的な静けさと美しさを内々に讃えた極めて抒情的なジャズ作品だ。

  • 2020-04-26
  • 2020-04-26

タンゴの精神、ヨーロッパジャズの感性。ウォルフガング・ハフナー『Kind of Tango』

ドイツのドラマー/作曲家、ウォルフガング・ハフナー(Wolfgang Haffner)の最新作は『Kind of Tango』。その名の通り南米のタンゴに焦点を当てた作品だが、楽曲のほとんどはウォルフガング・ハフナー、もしくは今回のバンドメンバーのオリジナルで所謂タンゴのアルバムとも違う独特の風情を放つ。

  • 2020-04-12
  • 2020-04-11

静かな夜に聴きたい、南米+北欧の詩的なギタートリオ

南米アルゼンチンのギタリスト、ホセ・サルーシと同じくアルゼンチンのベーシスト、フアン・フラッキに、デンマークのドラマー、ウルリック・ビスガアルドが加わった極上のギタートリオ作品『Lugar』。このメンバーでは初めての録音とのことだが、アルゼンチンと北欧音楽に共通する叙情性がギタートリオという小編成の中で見事に結実した素晴らしい音楽だ。

  • 2020-03-16
  • 2020-03-16

北欧ジャズの偉大な“Wラングレン”、夢の共演。温かみのある傑作デュオ作品

いずれもスウェーデン出身。ジャズトロンボーン奏者/ヴォーカリストのニルス・ラングレン(Nils Landgren)とピアニストのヤン・ラングレン(Jan Lundgren)、姓はたった母音一文字違いの“Wラングレン”が夢の共演。水晶、英語でいう「Cristal」の意味のアルバムタイトル『Kristallen』のとおり、北欧ジャズらしい透明感のある絶品デュオ作品だ。

  • 2020-02-01
  • 2020-02-01

“文豪の玄孫”の二つ名はもう不要!? ヴィクトリア・トルストイ新譜『Stations』

スウェーデンを代表する人気ジャズシンガー、ヴィクトリア・トルストイ(Viktoria Tolstoy)の3年振り新譜『Stations』は、ボブ・ディランの(5)「Million Miles」、イダ・サンドの(1)「I Should Run」や(3)「The Mind Is Free」、ナット・アダレイの(7)「Old Country」、ナット・サイモン(10)「Poinciana」など選曲も親しみやすい、驚きはないが上質なジャズ・ヴォーカル作品だ。

  • 2020-01-05
  • 2023-03-31

ラーシュ・ダニエルソン『Liberetto』シリーズに凝縮された北欧ジャズの多様性と魅力

北欧ジャズを代表するベース/チェロ奏者、ラーシュ・ダニエルソン(Lars Danielsson)のバンドプロジェクト、Liberetto が始動したのは2011年。ジャズという世界共通言語のもと、国籍を越えて集まったメンバーがヨーロッパ・ジャズの真骨頂ともいえる音楽を美しく結実させた。

  • 2019-08-25
  • 2021-05-10

ピアノ、ヴァイオリン、チェロの変則JAZZトリオ。美しすぎる北欧ジャズ名盤

ジャズの世界に身を置きながら、クラシック仕込みの優れたテクニックやPOPS愛好者への訴求力も強い楽曲のキャッチーさなど、類稀な才能を発揮し1990年代から活躍するフィンランドの作曲家/ピアニスト、イーロ・ランタラ(Iiro Rantala)の最高傑作に挙げたい一枚が、2014年リリースの『Anyone With a Heart』だ。