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パレスチナ

  • 2026-07-12
  • 2026-07-04

米国、パレスチナ、キプロスの3人のミュージシャンによる祈りのジャム。『Ize Trio: Global Prayer』

バークリー・グローバル・ジャズ・インスティテュート(Berklee Global Jazz Institute)で出会った3人──米国出身のピアニストのチェイス・モリン(Chase Morrin)、キプロス出身の打楽器奏者ジョージ・ラーニス(George Lernis)、パレスチナ出身のチェロ奏者ナシーム・アラトラシュ(Naseem Alatrash)による新作アルバム『Ize Trio: Global Prayer』は、各地の伝統音楽を取り込みながらますますグローバルに多様化してゆく現代ジャズの中にあって、その独自性から一際興味の惹かれる作品だ。

  • 2026-07-05
  • 2026-07-06

パレスチナ系ヨルダン人シンガー、Zeyne が描く「帰還」の物語。現代アラビアン・ポップの傑作『AWDA』

「AWDA(عودة)」とは、アラビア語で「帰還」を意味する。だが、パレスチナ系ヨルダン人シンガー、ゼイン(Zeyne)のデビュー・アルバム『AWDA』が描く「帰還」は、単に故郷へ戻ることだけではない。自分自身を見失った先で、もう一度「本来の私」を取り戻すこと──その精神的な旅路こそが、この作品の核となっている。

  • 2026-06-30
  • 2026-06-30

パレスチナのピアニスト/SSWファラジュ・スレイマン、“個人と社会”の関係に想いを至す熱狂のライヴ盤

パレスチナ出身のピアニスト/シンガーソングライターのファラジュ・スレイマン(Faraj Suleiman)の新作『Live in Amman』は、『London Jazz Festival 2019』(2020年)、『Live at Montreux Jazz Festival 2018』(2021年)に続く本格的なライヴ・アルバムだ。前2作はジャズ・ピアニストとしてインストを中心としていたが、ヨルダンの首都アンマンでのライヴを収録した今作はシンガーソングライターとしての“歌モノ”をメインとしている。ほぼ全編がアラビア語でのピアノ弾き語りで、彼の歌モノ作品『Better Than Berlin』(2020年)や『Upright Biano』(2023年)からの選曲が中心となっている。

  • 2026-04-25
  • 2026-04-25

永遠の故郷を求める望郷のジャズ・クラリネット──パレスチナ出身アハメド・ハワーシュ

今回紹介する作品は、パレスチナの古都イェリコ出身で、現在はベルギーを拠点とするクラリネット/ネイ奏者/作曲家アハメド・ハワーシュ(Ahmed Hawwash)のデビュー作『Eternal Homeland』(2025年)。祖国パレスチナへの望郷滲むタイトルが冠せられた本作は、同地の伝統的な旋律にインスパイアされつつ、ジャズの語法も交えた美しくも儚い音楽が繰り広げられる。

  • 2025-01-18
  • 2025-01-18

パレスチナの鬼才ファラジュ・スレイマンが描く、非日常に生きる恋人たちの物語

パレスチナ人として初のジャズ・ピアニストと言われるファラジュ・スレイマン(Faraj Suleiman) が新作『Maryam』をリリースした。衝撃的なプログレッシヴ・ジャズの前作『As much as it takes』のリリースが2023年9月29日。そのわずか10日後に彼の世界は一変し、一時はその怒りとショックから所謂西側メディアから姿を消してしまった彼だが、2024年のモントルー・ジャズ・フェスティバルへの出演を機に徐々に復帰。こうしてまた、素晴らしい音楽作品を届けてくれた。

  • 2024-07-12
  • 2024-07-12

セフィ・ジスリング新譜『The Librarian』 パレスチナとイスラエルの現実にも向き合う重要作

ジャズからファンク、エレクトロニックまで幅広くジャンルを跨いで活躍するイスラエルを代表するトランペット奏者、セフィ・ジスリング(Sefi Zisling)の3枚目のアルバム『The Librarian』。全6曲は彼が敬愛する人々への頌歌として作られており、彼のインスピレーションの源である妻や友人、敬愛するピアニストのマル・ウォルドロン、さらにはイスラエル警察によって殺されてしまった無実のパレスチナ人への追悼といった明確なテーマによって支えられている。

  • 2024-05-05
  • 2024-05-05

パレスチナ出身クラリネット奏者モハメド・ナジェム、欧州とアラブを音楽で繋ぐ魅惑のジャズ

パレスチナのクラリネット/ネイ奏者/作曲家モハメド・ナジェム(Mohamed Najem)の新作『Jaffa Blossom』がリリースされた。一般的なジャズ・ピアノトリオ編成に彼のアラブ音楽からの強い影響が窺えるクラリネットが溶け込み、地中海から中東の街並みや歴史の物語を感じさせる魅力的な音楽が展開される作品だ。

  • 2024-04-20
  • 2024-04-20

コーチェラで歴史を作ったアラビック・ポップの新星エリアナ。パレスチナ生まれの才媛、デビュー!

新しいアラビック・ポップスターの誕生だ。中東パレスチナと南米チリをルーツに持つシンガー、エリアナ(Elyanna)が驚くべきデビューアルバム『WOLEDTO』をリリースした。2023年のコーチェラ・フェスティバルで史上初の全編アラビア語で歌い切ったアーティストとして大きな話題となり一躍メインストリームに躍り出た彼女による、アラビック・ポップの新時代の幕開けを告げる象徴的なアルバムだ。

  • 2023-11-21
  • 2025-11-07

レヴァントの歴史を想うパレスチナ人SSWハヤ・ザートリーの1st『Rahawan』。キャッチーなサウンドの裏に潜む想像を絶する苦悩と葛藤

パレスチナのシンガーソングライター、ハヤ・ザートリー(Haya Zaatry)が16歳のときにギターを手にし独学で曲を書き始めたとき、自分と同じようにアラビア語で歌う女性ミュージシャンはほとんどいなかった。だから、彼女は米国のジョニ・ミッチェル(Joni Mitchel)やアルジェリアのスアド・マッシ(Souad Massi)のアルバムが彼女の大きな影響源となった。

  • 2023-09-30
  • 2023-09-30

パレスチナの叫びを乗せる壮絶なプログレジャズ 抒情と激情のピアノ、ファラジュ・スレイマン新譜

パレスチナ生まれのピアニスト/作曲家ファラジュ・スレイマン(Faraj Suleiman)の2023年新譜『As much as it takes』、この凄まじい音楽的エネルギーの根底にあるものは何だろう。変拍子、ポリリズム、中東音楽の伝統的な旋律、迸る即興演奏、そういったテクニカルな部分が本質ではない。彼の音楽を創り上げているものは間違いなく彼の人生であり、そこから湧き起こる濾過されていない激情だ。

  • 2020-12-08
  • 2023-09-30

パレスチナのジャズピアニスト/SSW、現代社会に鋭く切り込んだ歌モノ新譜

“パレスチナ初のジャズピアニスト”といわれるファラジュ・スレイマン(Faraj Suleiman)の新譜がリリースされた。タイトルは『Better Than Berlin』。“ベルリンよりはマシ”という何とも意味深な標題の今作は、全曲にイスラエル・ハイファ生まれのパレスチナ人作家/詩人/政治学者マジュド・カヤル(Majd Kayyal, 1990年生まれ)の詞をファラジ・スレイマン自身が歌う内容となっている。

  • 2020-04-11
  • 2020-12-07

“パレスチナ人の音楽は全て政治的”─パレスチナ初のジャズピアニスト、鮮烈なデビュー作

パレスチナ人ジャズピアニスト 、ファラジュ・スレイマン(Faraj Suleiman)のデビュー作。耳に新鮮に響くアラビックな旋律とヨーロッパジャズ的な叙情、そして卓越したピアノの演奏技術と相まって、個性的かつ美しいジャズを聴かせてくれる唯一無二の存在。右手が繰り出すトリルは軽快だが、心に訴えかけるメッセージを載せる。

  • 2020-03-21
  • 2020-03-21

世界各地からサンパウロに集った移民たちが繰り広げる音楽の坩堝『OMRefugi』

中国、コンゴ、キューバ、フランス、ギニア、イラン、パレスチナ、シリア、チュニジアといった国々からの移民がブラジル・サンパウロで結成したバンド、オルケストラ・ムンダーナ・ヘフジ。2019年作『Caravana Refugi』では、洗練されたブラジル音楽をベースに各国の音楽文化が雑多に混じり合ったユニークな音楽を聴くことができる。