- 2020-05-04
- 2020-05-04
スタンダードを大胆に再構築するフランスのピアニスト、ザビエル・ソラール『(Re)Compositions』
フランスのピアニスト、ザビエル・ソラール(Xavier Thollard)のピアノトリオでの最新作はアルバムタイトルの『(Re)Compositions』通り、スタンダードとなっている楽曲の“再作曲”を標榜した個性的なトリオ作品だ。
フランスのピアニスト、ザビエル・ソラール(Xavier Thollard)のピアノトリオでの最新作はアルバムタイトルの『(Re)Compositions』通り、スタンダードとなっている楽曲の“再作曲”を標榜した個性的なトリオ作品だ。
ブラジリアン・ジャズの礎を築いた今もなお現役のジンボ・トリオ(Zimbo Trio)のオリジナルメンバーでピアニストのアミルトン・ゴドイ(Amilton Godoy)が自らジンボ・トリオをトリビュート!
創造力に溢れるイスラエルの女性ジャズピアニスト、ヌファル・フェイ(Nuphar Fey)の2020年新譜『Serenity Island』が素晴らしい。イスラエルの音楽文化もスペインのフラメンコも、西洋クラシック音楽も、南米のタンゴも、彼女の類稀な才能の礎となりこの世界に羽ばたくピアニストの最高傑作を生み出した。
パレスチナ出身のファラジュ・スレイマン(Faraj Suleiman)という凄いピアニストがいる。彼は1984年にパレスチナ北部のアッパーガリラヤ(Upper Galilee)生まれ。アラビア音楽と東洋のリズムに影響された独特の感性で、近年ヨーロッパや中東でのジャズフェスティバルでも活躍する若い音楽家だ。
あらゆる音楽を吸収し、ラテン音楽を前進させるアフロ・キューバン・ジャズを代表するピアニスト、ロベルト・フォンセカ(Roberto Fonseca)の通算9枚目となる2019年作『Yesun』はとてもラテンジャズを基調としつつ、他ジャンルを積極的に取り入れてきた彼らしいバリエーション豊かな快作。
フランスのジャズピアニスト、ゴーティエ・トゥーを中心とするピアノトリオに、スイスのヴォーカリスト、リー・マリア・フライスが加わり新たに始動したプロジェクト、『For a Word』は、これまでも良作を発表していながらいまいち注目されることのなかったこの新鋭ピアニストの存在感を充分に示す、素晴らしいクオリティの作品だ。
イスラエル出身のサックス奏者、オデッド・ツール(Oded Tzur)が名門ジャズレーベルECMから『Here Be Dragons』をリリースした。インド古典音楽の旋法に多大な影響を受けた独自のスタイルを築き上げた鬼才の音楽は、どこか東洋的で神秘的。
イスラエルの革新的なピアノトリオ、シャローシュ(Shalosh)と、同国を代表するジューイッシュ・ジャズサックス奏者ダニエル・ザミール(Daniel Zamir)が最新のコラボ動画をYouTubeで公開している。
フランスの女性ジャズピアニスト/歌手/作曲家のマシャ・ガリビアン。クラシック出身らしい粒が立ち輪郭のはっきりしたピアノ、エレクトリックピアノやシンセサイザーも駆使した表現力、アルメニア音楽独特のフレージング、少し陰を帯びた美しい声。エレガントな佇まいも含め、とても魅力的な音楽家だ。
仏領マルティニーク出身のピアニスト、グレゴリー・プリヴァ(Grégory Privat)の2020年『Soley』。デビュー作が1902年にマルティニーク島で起こった大噴火で当時の県庁所在地サン・ピエールを壊滅させ、市内で生き残ったわずか3人のうちの一人、囚人オーギュスト・シパリの物語を描いた『Tales of Cyparis』という壮大な作品だった彼らしい、コンセプチュアルな作品だ。
欧州を代表するピアニスト、ジョバンニ・ミラバッシの新譜『MITAKA CALLING -三鷹の呼聲-』はそのタイトルが連想させる通り、ジブリ映画の楽曲集。アルバム・ジャケットのイラストを自身もミラバッシのファンだと公言する宮崎駿監督が提供するなど、スタジオジブリ×ミラバッシの相思相愛の作品だ。
日本人なら懐かしさを覚える温もりのある曲調が、ジャズのピアノトリオの演奏と大勢のコーラス隊によって歌われる。故郷の情景が異国の風情と重なり、地球上のどこでもない場所を漂っているような感覚に陥るエリ・ヤマモト(山本恵理)の新譜『Goshu Ondo Suite』。
米国のピアニスト、マーク・コープランド(Marc Copland)の新譜『And I Love Her』は、彼らしい独創的なハーモニー感覚が存分に楽しめる快作だ。ベースのドリュー・グレス、ドラムスのジョーイ・バロンとのリリカル&ファンキーな演奏がクセになるジャズ。
「黒い瞳」「モスクワの夜」「トロイカ」など、ロシアの名曲を収録したウラジミール・シャフラノフ(Vladimir Shafranov)の2015年作『ロシアより愛をこめて』の紹介記事です。