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ピアノトリオ

  • 2020-02-19
  • 2020-02-19

ささやき系女性Vo.も印象的なフレンチ・アヴァンギャルド・ジャズ

フランスのジャズピアニスト、ゴーティエ・トゥーを中心とするピアノトリオに、スイスのヴォーカリスト、リー・マリア・フライスが加わり新たに始動したプロジェクト、『For a Word』は、これまでも良作を発表していながらいまいち注目されることのなかったこの新鋭ピアニストの存在感を充分に示す、素晴らしいクオリティの作品だ。

  • 2020-01-26
  • 2020-03-04

エレガントなピアノと歌声が魅力的!東欧伝統音楽にも深く根ざした才媛による現代JAZZ

フランスの女性ジャズピアニスト/歌手/作曲家のマシャ・ガリビアン。クラシック出身らしい粒が立ち輪郭のはっきりしたピアノ、エレクトリックピアノやシンセサイザーも駆使した表現力、アルメニア音楽独特のフレージング、少し陰を帯びた美しい声。エレガントな佇まいも含め、とても魅力的な音楽家だ。

  • 2020-01-23
  • 2024-02-05

エレピやヴォーカルで新境地を切り開くグレゴリー・プリヴァ注目の新譜『Soley』

仏領マルティニーク出身のピアニスト、グレゴリー・プリヴァ(Grégory Privat)の2020年『Soley』。デビュー作が1902年にマルティニーク島で起こった大噴火で当時の県庁所在地サン・ピエールを壊滅させ、市内で生き残ったわずか3人のうちの一人、囚人オーギュスト・シパリの物語を描いた『Tales of Cyparis』という壮大な作品だった彼らしい、コンセプチュアルな作品だ。

  • 2020-01-22
  • 2020-01-26

「ナウシカ姫に恋をしました」伊人気ジャズピアニストのジブリ曲集!ジャケ絵は宮崎駿氏提供

欧州を代表するピアニスト、ジョバンニ・ミラバッシの新譜『MITAKA CALLING -三鷹の呼聲-』はそのタイトルが連想させる通り、ジブリ映画の楽曲集。アルバム・ジャケットのイラストを自身もミラバッシのファンだと公言する宮崎駿監督が提供するなど、スタジオジブリ×ミラバッシの相思相愛の作品だ。

  • 2019-11-17
  • 2019-11-23

ピアノトリオ×チェロ×DJの音響的チェンバージャズ

レディオヘッドの楽曲群をカヴァーした前々作『Cómo Desaparecer Completamente』、ダブを取り入れたミキシングなど音響的なアプローチで先鋭化した前作『9』など、多様化する現代ジャズシーンで存在感を増してきたアルゼンチンのピアニスト、マルコ・サンギネッティの2019年の新譜『Inmoral』がリリースされた。

  • 2019-09-28
  • 2020-09-06

現代イスラエルJAZZの旗手、ニタイ・ハーシュコヴィッツ初のピアノトリオ作

現代イスラエル・ジャズを代表するピアニスト、ニタイ・ハーシュコヴィッツ(Nitai Hershkovits)の最新作『Lemon the Moon』が配信開始となった。アルバムのジャケットの可愛いらしい色合いや、アルファベット"O"を何か他の適当な丸いものに置き換えるという陳腐な表現に騙されてはいけない。これはおそらく、2019年のジャズでもっとも注目されるべき作品である。