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サックス

  • 2023-05-25
  • 2023-05-24

まるで樹氷のような、息を呑む美しさ。Mammal Hands 5thアルバム『Gift from the Trees』

サックス、ピアノ、ドラムスの3人から成るUKジャズ新世代トリオ、ママール・ハンズ(Mammal Hands)の通算5枚目となる新譜『Gift from the Trees』がリリースされた。今作は彼らとしては初めてレコーディングスタジオではなくウェールズの住宅で演奏・録音されたものとのことで、意識的にリラックスした環境の中で即興的なアイディアを試したり、より深く、より有機的な体験を求めて夜遅くまで過ごす機会を楽しみながら制作されたという。

  • 2023-04-20
  • 2023-07-31

フランス出身気鋭ベース奏者バシーレ・ラオラ、バルセロナからブリュッセルの旅路の果てで生んだ傑作

フランスに生まれ、現在はベルギーを拠点に活動する新進気鋭のベーシスト、バシーレ・ラオラ(Basile Rahola)の初のソロ名義作『Moments』。ヨーロッパ・ジャズらしい叙情性を湛えつつ、彼のこれまでの短くはない旅の中での出会いから豊富なインスピレーションを得た個性的で創造的な作品だ。

  • 2023-04-18
  • 2023-04-17

パウリーニョ・ダ・ヴィオラ生誕80年を記念する、マリオ・セヴィによる珠玉のショーロ/ワルツ集

パウリーニョ・ダ・ヴィオラのバンドで活躍したブラジルのサックス/フルート奏者マリオ・セヴィ(Mário Sève)による、珠玉のパウリーニョ・ダ・ヴィオラ曲集『Ouvindo Paulinho da Viola』。今作は1942年11月生まれのパウリーニョの80歳を祝うもので、2曲の未発表曲──(4)「Carinhosa」(パウリーニョとマリオ・セヴィの共作曲)と(8)「Chuva Grossa Molha Mesmo」が含まれている。

  • 2023-04-06
  • 2023-04-01

アフリカとヨーロッパを融合する厳かで美しいアンサンブル『Les Égarés』

マリ出身のコラ奏者バラケ・シソコとフランス出身のチェロ奏者ヴァンサン・セガール、そして共にフランス出身のソプラノサックス奏者エミール・パリジャンとアコーディオン奏者ヴァンサン・ペイラーニの4人が初めてカルテットを組み、それぞれの楽曲を持ち寄って制作した『Les Égarés』はジャズ、クラシック、アフリカ音楽、フランス音楽などがバランスよく融合した穏やかで美しく、厳粛な作品に仕上がっている。

  • 2023-03-08
  • 2023-03-08

8人組ジャズ・コレクティヴ「The Unity Band」、多様性豊かな南アフリカ現代ジャズを象徴する新譜

ケープタウンで最も危険な街といわれるニャンガ生まれのドラマー Lumanyano Unity Mzi を中心に結成されたジャズ・オクテット、ユニティ・バンド(The Unity Band)の2ndアルバム『Breaking Bread』がリリースされた。さまざまなリズムを取り入れた現代的で洗練されたサウンドに、女性ヴォーカリスト Thandeka Dladlaの歌も適度にキャッチーで魅力溢れるアルバムに仕上がっており、注目される南アフリカのジャズ・シーンの最先端と呼んでも過言ではない。

  • 2023-03-06
  • 2023-03-06

ビバップから現代JAZZまで幅広く才能を発揮! ニコラス・ガルデール&バティスト・エルバン共演作

トランペット奏者ニコラス・ガルデール(Nicolas Gardel)と、サックス奏者バティスト・エルバン(Baptiste Herbin)の双頭名義の『Symmetric』は、古くはビバップやファンクから現在進行形の最新のジャズのスタイルまで、演奏面でもサウンド面でも多様でハイレベルな音楽が聴ける作品となっている。

  • 2023-02-27
  • 2023-02-28

イスラエル・ジャズのルーツを探るニグン・カルテット、待望の2nd『聖なる者と俗なる者』

つくづく、映画的な音楽を奏でるグループだと思う。ユダヤの伝統文化に深く根ざしたイスラエルの4人組、ニグン・カルテット(Nigun Quartet)。宗教的・民族的な立場からジャズにアプローチする、20代から50代までの世代を超えたバンドである彼らの待望の第2作目『The Sacred and the Profane』も、デビュー作に負けず劣らずの素晴らしい作品だった。

  • 2023-01-20
  • 2023-01-19

イタロ・カルヴィーノ名作『見えない都市』に触発。レバノン発の傑作Jazz『Villes invisibles』

レバノン出身・フランス在住のサックス奏者/作曲家トゥーフィック・ファルーク(Toufic Farroukh)の2017年作『Villes invisibles』は、ヨーロッパの洗練されたジャズと、アラブ〜中東音楽の民族音楽が高いレベルで融合した最高に楽しい作品だ。一部には南米音楽のエッセンスも加わる。

  • 2023-01-07
  • 2023-01-07

フラメンコとジャズの架け橋となった木管奏者ホルヘ・パルド、集大成的な新譜『Trance Sketches』

スペインのサックス/フルート奏者ホルヘ・パルド(Jorge Pardo)の2022年新譜『Trance Sketches』。ピアノにベテラン、ギル・ゴールドスタイン(Gil Goldstein)、ベースに鬼才マット・ギャリソン(Matt Garrison)、そしてドラムスにマーク・ジュリアナ(Mark Guiliana)という米国の現代ジャズ最高峰のメンバーを迎えたカルテットを軸に、さらに楽曲ごとに多彩なゲストを迎えた圧巻のコンテンポラリー・スパニッシュ・ジャズとなっている。

  • 2022-12-30
  • 2022-12-30

新進気鋭の作曲家ガイア・ヴィルメル、ブラジリアン・セクステットで奏でる知的なジャズ

ブラジルとアメリカで活動する作曲家/指揮者/木管奏者ガイア・ヴィルメル(Gaia Wilmer)の2作目となる新作『Nosso Carnaval』は、自身もアルトサックスで参加するセクステット編成に、数曲でブラジル屈指の歌手タチアナ・パーハ(Tatiana Parra)を迎えたオリジナル曲中心の作品だ。

  • 2022-12-19
  • 2022-12-18

南アフリカ現代ジャズの立役者。サックス/フルート奏者ントゥンジ・ンヴブの初リーダー作

南アフリカのアルトサックス/フルート奏者、ントゥンジ・ンヴブ(Mthunzi Mvubu)によるデビュー作『The 1st Gospel』がリリースされた。注目の若手ベーシストのダリス・ンドラジ(Dalisu Ndlazi)、中堅ピアニストのアフリカ・ンキーゼ(Afrika Mkhize)、数曲でゲスト参加するンプミ・ダラミニ(Mpumi Dhlamini)など、ハイレベルな南アフリカの現行ジャズシーンを象徴するようなメンバーが集い、多様なプレイを聴かせてくれる好盤だ。

  • 2022-12-14
  • 2022-12-13

イスラエル気鋭サックス奏者シャハル・アムドール、激しさ増すセクステットでの2nd

イスラエルのサックス奏者/作曲家シャハル・アムドール(Shahar Amdor)の2ndアルバム『Insomnia』は、前作『Cassiopeia』にも参加していたニツァン・バール(Nitzan Bar, g)、ナダフ・ラヴィ(Nadav Lavie, b)、ニツァン・バーンバウム(Nitzan Birnbaum, ds)に加え、さらにギタリストのロテム・エイラム(Rotem Eylam)と鍵盤のトキ・スターン(Toki Stern)が参加しさらに破壊力を増したジャズ・セクステット作品だ。