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トランペット

  • 2020-08-29
  • 2020-09-01

個性派トランペット奏者クリスチャン・スコット、コロナ禍による休業直前のブルーノートNYで演奏したライヴ盤をリリース

ライヴの熱気はライヴでしか味わえない──。ニューオーリンズ出身のトランペッター、クリスチャン・スコット(Christian Scott)の新作『Axiom』は、新型コロナ渦で休業を余儀なくされたブルーノート・ニューヨークで行われた彼らの休業前最後の演奏を収録したライヴアルバムだ。

  • 2020-08-29
  • 2023-08-26

脈々と受け継がれる音楽家の血とその進化。現代ラテンジャズ最高峰、アロルド・ロペス・ヌッサ

聴けば自然と体が動き出さずにはいられないようなラテン気質のジャズから、ヨーロッパ的な叙情まで幅広いスタイルが魅力的。キューバの若手実力派ピアニスト/作曲家のアロルド・ロペス・ヌッサ(Harold López-Nussa)の新譜『Te Lo Dije』は現代最高のラテンジャズ作品のひとつと言っても過言ではないだろう。

  • 2020-06-18
  • 2023-08-18

予断許さぬJAZZ。米天才トランペット奏者、アンブローズ・アキンムシーレ新譜が凄い

現在進行形のジャズの象徴的なトランペッター/作曲家、アンブローズ・アキンムシーレ(Ambrose Akinmusire)の新作『on the tender spot of every calloused moment』は個人的には聴くのに体力を要するアルバムだった。音の洪水としてシャワーのように浴びるには最高なのだが、軽い気持ちで聴き流すことを許さない音楽。

  • 2020-05-17
  • 2020-05-17

パウラ・モレレンバウム、進化する現代のボサノヴァを表現する新譜『Atlantico』

カルロス・リラのカヴァー(1)「Carlos Lyra」で始まる今作はボサノヴァ、MPB〜ジャズの名曲が満載だ。ほとんどはポルトガル語で歌われるが、フランス語で歌われるシャルル・トレネの名曲(5)「Que Reste-T-Il de nos Amours(残されし恋には)」といった絶妙な選曲や、随所にみられるさりげない音響効果も心地良い。

  • 2020-04-26
  • 2023-02-22

【特集】世界が注目するジャズ楽団、サン・アンドレウ・ジャズバンドの美少女たち

まだあどけなさの残る少女たちが、一人前にジャズを演奏し、歌う。可憐なヴォーカルを聴かせたかと思えば、トランペットやトロンボーンを手に流麗なアドリブソロも。演奏のレベルはおそろしく高い。一体この子どもたちは何者なんだろう…?そんな興味深い楽団が、様々な文化が交錯する国、スペインに存在する。

  • 2020-04-03
  • 2020-04-03

ロックの精神とジャズの技術を持て余したアヴィシャイ・コーエン、比類なき傑作『Big Vicious』

イスラエル出身のトランペッター、アヴィシャイ・コーエン(Avishai Cohen)のECMレーベルからの最新作『Big Vicious』は、静謐な物語を封じ込めた前作のヨナタン・アヴィシャイ(Yonathan Avishai)とのデュオ『Playing the Room』(2019年)からは打って変わり、5人編成のバンドでのロックやプログレ、クラシック、さらには現代的なビートミュージックも飲み込んだおそるべき作品だ。

  • 2020-02-24
  • 2023-07-01

次代を担うトランペッター Marquis Hill、名作『Love Tape』のフォローアップ作をリリース

2019年の前作『Love Tape』が高く評価されたシカゴ出身、LAを拠点に活動するトランペット/フリューゲルホルン奏者、マーキス・ヒルがそのフォローアップ作品『Love Tape: With Voices』をリリースした。ベースにユニウス・ポール、ドラムスにマーカス・ギルモアという強力なリズムセクションはそのままに、マーキス・ヒルのスピリチュアルな楽曲群に生きた歌という新たな息吹が与えられた。

  • 2020-01-07
  • 2021-11-24

パリとシカゴ、ふたつの都市の間を漂う現代JAZZ。アントワーヌ・ベルジュー&マカヤ・マクレイヴン『Moving Cities』

現代ジャズをアップデートし続ける気鋭アーティストの双頭名義による2019年作『Moving Cities』は、ジャズやヒップホップ、ファンクといった音楽性のベクトルを共にする二人の共演が見事に効果的に作用したエキサイティングなライヴ録音盤だ。近年、あらゆる種類の音楽を吸収することが進化の原動力となっているジャズの最先端の熱量を肌で感じられる。

  • 2019-11-23
  • 2019-11-23

聴いてびっくり!’60年代風サウンドが新鮮なセフィ・ジスリング新譜

イスラエルの鬼才トランペッター、セフィ・ジスリング(Sefi Zisling)の2019年新譜『Expanse』がすごい。彼は1960年代のジャズファンクの再現を目指しているようだ。2017年のデビュー作『Beyond the Things I Know』ではエレクトロニカや空間系のエフェクトも駆使し現代的なサウンドを聴かせていたアーティストが、2ndアルバムでいきなりルーツ回帰のような音で攻めてくるとは…!

  • 2019-11-16
  • 2020-04-26

キュートすぎるヴォーカル&トランペッターによる極上ボッサ&サンバ

スペイン・バルセロナ出身のトランペッター/歌手のアンドレア・モティス(Andrea Motis)がフランスのジャズレーベル Impulse! からリリースした2019年作『Do Outro Lado do Azul(放題:もうひとつの青)』は、このスペインの天才少女と、ブラジルが誇る豊かな音楽文化のもっとも幸せな邂逅だ。