YEAR

2021年

  • 2021-08-19
  • 2021-08-19

ミナスのマルチ奏者アベル・ボルジェス、20年のキャリアから生まれた個性的“デビュー作”

ブラジルの作曲家/パーカッショニスト/ギタリストのアベル・ボルジェス(Abel Borges)が、自身の音楽家としての20年に及ぶキャリアの集大成として発表したデビューアルバム『Alafiá』をリリースした。演奏にはギタリストのルーカス・テレス、フルートのアレシャンドリ・アンドレスといったミナスの優れたミュージシャンが参加。

  • 2021-08-18
  • 2021-08-18

ブラジルとポルトガルを繋ぐピアノと声+αの美しく文化的な大傑作

ブラジルのピアニスト/作曲家ルイス・フェリピ・ガマ(Luis Felipe Gama)と歌手アナ・ルイーザ(Ana Luiza)のデュオと、ポルトガルの詩人ティアゴ・トーレス・ダ・シルヴァ(Tiago Torres da Silva)の共同名義の『Contrabando』は、両国の豊かな文化が混合した、この上なく美しい15の室内楽的ヴォーカル・ジャズを堪能できる傑作だ。

  • 2021-08-17
  • 2021-10-01

エドゥアルド・ネヴィス、多彩なゲストを迎えた奇想のブラジリアン・ジャズ

ブラジルのサックス&フルート奏者エドゥアルド・ネヴィス(Eduardo Neves)の2020年作『Olayá』。近年は息子のアントニオ・ネヴィス(Antônio Neves)が現代ジャズ界隈で大きく注目されているが、1968年生まれのこの父もまだまだ負けず、ブラジル音楽の伝統を誇りに持ちつつ、やはり相当に斬新でクールな音楽を聴かせてくれた。

  • 2021-08-14
  • 2021-10-01

水面にゆらめく光のような清らかな音楽。クララ・プレスタ待望の2nd『Pájara』

アルゼンチンの伝統ある都市コルドバ出身のシンガーソングライター/ピアニストのクララ・プレスタ(Clara Presta)が新譜 『Pájara』をリリースした。コルドバを代表するSSWのロドリゴ・カラソ(Rodrigo Carazo)が全面的に参加し、清らかで心地よい未来志向のアルゼンチン・ポップ・フォークに仕上がっている。

  • 2021-08-13
  • 2021-08-13

アルゼンチン・サンバに酔いしれる傑作。男女デュオArroyito Dúo新譜『Raigal』

アルゼンチンの男女デュオ、アロシート・デュオ(Arroyito Dúo)の3作目のアルバム『Raigal』は、アルゼンチンの伝統的な6/8拍子の音楽サンバ(zamba)に基づく豊かなリズムとハーモニー、そして男女デュオならではの深い愛情と慈しみに満ちたヴォーカルが至福の時に誘う、素晴らしい作品になっている。

  • 2021-08-11
  • 2021-10-01

言葉では語れないリスニング体験。クラリネット×ピアノ/オルガンの芸術的デュオ

スイス出身のクラリネット奏者マルコ・サンティリ(Marco Santilli) と、イタリアのピアノ/オルガン奏者イヴァン・ティボラ(Ivan Tibolla)のデュオアルバム 『CheRoba in due』が素晴らしい。全体的にクラシックの室内楽を現代的なジャズで拡張したような音楽で、ピアノ/オルガンに乗せて自由な即興を聴かせるクラリネットの音色がこの上なく美しく響く。

  • 2021-08-05
  • 2021-08-05

アルゼンチンのSSWミラグロス・マホ、“風流”をテーマにした心安らぐポップ・フォーク

前作『Manos de Cielo』(2017年)が絶賛されたアルゼンチンのシンガーソングライター、ミラグロス・マホ(Milagros Majó)の4年ぶりの新譜『Füryü』。タイトルは文字通り日本語の「風流」に由来しており、アルバム一枚を通して心安らぐ良質なポップ・フォークに仕上がっている。

  • 2021-08-03
  • 2021-08-03

イタリアの実力派歌手とフランスの好奇心旺盛なバンドが繰り広げる一大音楽絵巻

イタリアの歌手マリア・マツォッタ(Maria Mazzotta)と、2004年結成のフランスのバンド、プルチネッラ(Pulcinella)が地中海周辺音楽とロック、ジャズをディープに融合させた共演作『Grifone』をリリースした。国際的に活躍する稀有な音楽性を持った彼らならではの、荘厳な景色を見せる傑作と言って良い作品だ。

  • 2021-08-01
  • 2021-08-01

新しいルゾフォニアを探求する美しい四重奏でジスモンチの名曲を。

フルート、バスクラリネット、ギター、ピアノという編成で奏でられる美しく創造的なエグベルト・ジスモンチ曲集『Rhizomes』。演奏しているのはAntoinette Trioと、かつてフランスを代表するビッグバンドでディレクターを務めたピアニスト/作編曲家のDenis Badaultの4人。ジスモンチの名曲にフランスらしい創造的なエスプリを濃厚に詰め込んだアレンジと演奏が素晴らしい。

  • 2021-07-31
  • 2021-10-01

アミット・フリードマン、多彩さも秘めた正統派イスラエルジャズの新譜

たちと共演した新作『Unconditional Love』をリリースした。カルテットのメンバーにはセロニアス・モンク・コンペティション優勝のトム・オレンに、イスラエルを代表するベーシストのギラッド・アブロ、そしてガイ・ミントゥスのトリオでも活躍するドラマーのヨナタン・ローゼンを擁する。