ポルトガル出身SSWソフィア・リベイロ、コロナ禍のコロンビアで完成させた情緒豊かな傑作

Sofia Ribeiro - Casa

稀代のSSWソフィア・リベイロ、美しすぎるソロ4th『Casa』

ポルトガル出身のシンガーソングライター、ソフィア・リベイロ(Sofia Ribeiro)がパンデミック下で滞在していたコロンビア・ボゴタで彼女の4枚目のアルバム『Casa』を完成させた。

アルバムには各国のミュージシャンが“自宅から”参加。コロンビアのニコラス・オスピナ(Nicolás Ospina)のピアノ/ギター、ギリシャのペトロス・クランパニス(Petros Klampanis)のベース、アルゼンチンのマルセロ・ウォロスキ(Marcelo Woloski)のパーカッションをバンドのコアとしながら、数人のゲストを迎え、温かく心に響く素晴らしい作品を完成させた。

アルバムは全曲がソフィア・リベイロの作曲。
ギター、ダブルベース、パーカッションというシンプルな編成のアンサンブルとソフィアの繊細な歌が心地よくグルーヴする(1)「Vou」、コロンビア屈指のSSWマルタ・ゴメス(Marta Gómez)とのデュオでの(3)「Te Veo」など、楽曲、アレンジ、演奏、歌どれをとっても絶品としか言いようのない楽曲が並ぶ。

コロンビアのシンガー、マルタ・ゴメスとデュオで歌う(3)「Te Veo」。
ソフィア・リベイロはウクレレも弾いている。

(4)「A Música」はデュオアルバム『Lilás』(2014年)も好評だったアルゼンチンの名手アンドレス・ロトミストロフスキ(Andres Rotmistrovsky)の技巧的な多弦エレクトリック・ベースをフィーチュア。
続く(5)「Te Escucho」ではギリシャのシンガー、ELENI(Eleni Arapoglou)とのデュエットを聴かせてくれるが、ペトロス・クランパニスのソロが雰囲気を引き立てている。

(7)「Não Sei」は少し惚けたようなヴォイス・トランペットが楽しい。
今作の中でもっともファド色の強い(9)「Os Meus Amores」は感傷的に。

Sofia Ribeiro プロフィール

ソフィア・リベイロは1978年リスボン生まれ。クラシック音楽好きの父親のもと、どこでも歌う音楽が大好きな少女時代を送り、10歳の頃に姉妹と一緒に自動合唱団に入り、音楽学校ではピアノやギターも習ったという。ポルトガルの伝統音楽ファドやアルゼンチンのサンバ(zamba)、ジャズなど幅広い音楽から影響を受けつつ、柔らかくナチュラルな声を持つ稀代のシンガーとしてNYやラテンアメリカのシーンでも活躍する。

Sofia Ribeiro – vocal, ukulele
Nicolás Ospina – piano, guitar, keyboards
Petros Klampanis – double bass
Marcelo Woloski – percussion

Guests :
Marta Gómez – vocal
Andres Rotmistrovsky – bass
ELENI – vocal
Jorge Glem – mandolin
Juan Andrés Ospina – piano
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