踊れるフランス発アフロ・グルーヴ!Ireke デビュー作『Tropikadelic』

Ireke - Tropikadelic

アフロビートやダブ、ハイライフなどの影響を受けた二人組 Ireke

アフロビートやダブ、ファンクなどの影響を受けたフランス発の二人組ユニット、イレケ(Ireke)のデビュー作『Tropikadelic』。ユニット名はヨルバ語でサトウキビ。その名の通り熱帯の気候を思わせるサウンドで、シンプルでダンサブルなリズムとハイライフ風のギターやブラス・セクションが最高に心地良く、聴けば自然に歓喜へと誘われる。夏のドライブのBGMにはうってつけのアルバムではないだろうか。

アルバムはフリューゲルホルン奏者兼ヴォーカリストのアニェス・エレーヌ(Agnès Hélène)が歌う(1)「Petit à Petit」で幕を開ける。アップテンポのBPMで、楽曲自体は非常に単純な構成だがアニェスの飾らないヴォーカルや各楽器の余計な足し算も引き算も必要のない完璧なアレンジが爽快だ。

(1)「Petit à Petit」

ユニットはともにマルチ奏者の二人──ジュリアン・ジェルヴェ(Julien Gervaix)とダミアン・テソン(Damien Tesson)のみだが、彼らが作るサウンドに、楽曲ごとに多彩なヴォーカリストなどゲストが加わる。

(2)「Man Bo Diak」の男性ヴォーカルはラオス系フランス人のレゲエ・シンガー/鍵盤奏者のアマタ・ケオ(Amatah Keo)。(4)「Bas Les Masques」ではリード・ヴォーカルとタマ(トーキング・ドラム)、コラでチャーリー・サンガ(Charly Sanga)が参加。

(3)「Femme Qui Danse」

70〜80年代の香りも漂う、開放的なダンス・ミュージック。ダブやエレクトロニックのポスト・プロダクションもセンス良く施されている。

Julien Gervaix – alto saxophone, bass, machine & keyboards, beatmaking (drums & percussions)
Damien Tesson – guitars, keyboards, dub&FX, beatmaking (drums & percussions)

Featuring :
Pat Kalla – lead vocal (3, 6)
Agnès Hélène – lead vocal (1, 5), bugle (1, 6, 10)
Amatah Keo – keyboard, lead vocal (2)
Charly Sanga – lead vocal, kora, tama (4)
Sana Bob – lead vocal (7)
Jy Cooly – lead vocal (8)
Maxime Brottes – baritone saxophone (1, 6, 10)

Ireke - Tropikadelic
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