- 2024-05-09
- 2024-05-07
ムガーム・ジャズの継承者エミル・アフラスィヤブ、ライヴ音源『Ömrün Səhifələri』リリース
現在のアゼルバイジャン・ジャズを代表するピアニストであるエミル・アフラスィヤブ(Emil Afrasiyab)が、ライヴ録音作『Ömrün Səhifələri』をリリースした。ソロからバンド編成までバリエーション豊かなムガームジャズを楽しめる貴重な作品だ。
現在のアゼルバイジャン・ジャズを代表するピアニストであるエミル・アフラスィヤブ(Emil Afrasiyab)が、ライヴ録音作『Ömrün Səhifələri』をリリースした。ソロからバンド編成までバリエーション豊かなムガームジャズを楽しめる貴重な作品だ。
ベネズエラ出身でパリを拠点に活動する新進気鋭のギタリスト/作曲家ガウド(GAüD)が、デビュー作『Looking for Home』で秘めた才気を爆発させている。新型コロナのパンデミックによるロックダウン中に制作が開始されたこの作品は、フィリップ・ソワラ(Philippe Soirat, ds)やニコラス・フルーリー(Nicolas Fleury, b)そしてヤニック・ベノワ(Yannick Benoit)といったフランスの音楽家たちを迎えたバンドで録音され、とりわけガウドの好奇心旺盛な音楽性を巧みに引き出している。
結成15年を迎え、アメリカのケルト音楽シーンをリードするバンド、ルナ(Runa)が通算8枚目の作品 『When the Light Gets In』をリリースした。ケルト音楽を根幹としながらも、アメリカーナやフランメンコの要素もさりげなく取り入れた独自色の強いサウンドは“フォーク・ミュージック”と呼ぶにはあまりに魅力的だ。
パレスチナのクラリネット/ネイ奏者/作曲家モハメド・ナジェム(Mohamed Najem)の新作『Jaffa Blossom』がリリースされた。一般的なジャズ・ピアノトリオ編成に彼のアラブ音楽からの強い影響が窺えるクラリネットが溶け込み、地中海から中東の街並みや歴史の物語を感じさせる魅力的な音楽が展開される作品だ。
2020年にドラマーとしてアヴィシャイ・コーエン・トリオ(Avishai Cohen Trio)に加入し、一躍現代を代表する女性ジャズドラマーとして知られることになったイスラエル出身のロニ・カスピ(Roni Kaspi)が、シンガーソングライターとしての才覚を発揮した初ソロ作『Poni』をリリースした。数年前から自身のプロジェクトとして心血を注ぐ“ロニポニ”(Roni Poni)の最初の集大成で、若い女性らしいポップ感覚と、奔放な自由さに溢れた魅力的な音楽に仕上がっている。
ブラジルを代表する女性シンガーソングライター、セウ(Céu)がオリジナルアルバムとしては5年ぶりとなる新作『Novela』をリリースした。トロピカリアの流れを汲み、MPBやロック、レゲエなどを取り入れたセウらしい柔軟なサウンドの作品で、ノスタルジックと洗練が混ざり合った耳障りがなんとも心地良いアルバムだ。
カナダ・ケベックシティを拠点とする鍵盤奏者/作曲家マチュー・フィゼ(Mathieu Fiset)の新譜『Des Marteaux & Des Cordes』。一言でいうと、ラテン・ジャズやフュージョン、プログレッシヴ・ロックといった要素が高度に融合した、鳥肌の立つようなかっこいい音楽だ。録音にはラーネル・ルイス(Larnell Lewis)、アントワン・デュホール(Antoine Dufour)、トミー・ゴティエ(Tommy Gauthier)といった凄腕たちが揃っており、各々の細かいプレイの隅々まで最高に楽しいセッションが繰り広げられる。
2016年にブラジル・パラナ州クリチバで結成された未来派フォーク・ポップバンド、トゥイオ(Tuyo)が3枚目のアルバム『Paisagem』をリリースした。ジョカ(JOCA)、アルトゥール・ヴェロカイ(Arthur Verocai)やルエジ・ルナ(Luedji Luna)のゲスト参加も特筆すべき、極上のサウンドを楽しめるアルバム。
イスラエルを代表するSSWであるイダン・ライヒェル(Idan Raichel)が、Idan Raichel Project 名義の新作『מגדל של אור』をリリースした。タイトルは光の塔(Tower of Light)と訳される。イダン・ライヒェル・プロジェクトとしては2013年の『Quarter to Six』以来、実に10年以上ぶりのアルバムだ。音楽性の根幹の部分はこれまでと変わらず、特定のジャンルに縛られずに様々な音楽文化を融合し、卓越したメロディーメイカーとしてのセンスで至上のポピュラー音楽に仕上げたものとなっている。
この奇跡的なデュオが、ここまで長く作品を発表し続けてくれるとは思っていなかった。ミシェル・カミロ(Michel Camilo)とトマティート(Tomatito)、ラテンやブラジル、ジャズの数多の名曲たちを超絶技巧のピアノとギターで聴かせてきた2人の最新作のタイトルは『Spain Forever Again』。もうずっと何とも微妙なタイトルとジャケット・アートのセンスは変わらないが、中身の音楽に関していうとやはりこの2人は特別だ。四半世紀の間、ずっと、特別なままだ。
音楽界において“異端児”というのは、最高の褒め言葉だ。このモロッコ系フランス人のトランペッター、ダウド(daoud)は間違いなくこの言葉が当てはまるミュージシャンだ。なんの間違いか『GOOD BOY』と題されてしまった彼のデビュー作は、ジャズのなかにヒップホップ、R&Bやサイケロック、エレクトロニックが渾然と混ざり合い、この人物が只者ではなさそうだということがすぐに感じ取れる。
半世紀以上にわたってイスラエルのポピュラー音楽の大部分を形成してきた2人の巨匠、マティ・カスピ(Matti Caspi, מתי כספי)とシャローム・ハノフ(Shalom Hanoch, שלום חנוך)が、それぞれの代表曲を取り上げ歌ったライヴアルバム『העיקר זה השירים (Live)』。2人の大ヒット曲が多数収録されており、イスラエルロックの歴史が凝縮されたと言っても過言ではないほどの内容になっている。
ビセンテ・アミーゴ(Vicente Amigo)はずっとフラメンコギターのもっともリスペクトされる第一人者であり続けている。2017年の『Memoria de los Sentidos』以来、実に7年ぶりとなる新譜『Andenes del Tiempo』は巨匠の域に達したビセンテの音楽をたっぷりと堪能できる作品だ。伝統的なフラメンコも、ジャズの影響も、そしてより革新的なハーモニーを探求した楽曲もといったように多様性に富み、彼が第一線であり続ける揺るぎない理由がわかる。
ブラジル・リオデジャネイロのSSW、ベルナルド・ヂニス(Bernardo Diniz)が初のソロ名義のアルバムとなる『Saída de Casa』をリリースした。これまでにイアラ・フェレイラ(Iara Ferreira)との『Bené e Iaiá』(2015年)、ロナウド・ゴンサウヴェス(Ronaldo Gonçalves)との『O Samba Vai Durar』(2017年)とデュオ名義で作品をリリースしているが、今作はブラジルを代表する詩人パウロ・セザール・ピニェイロ(Paulo Cesar Pinheiro)との共作で10曲のオリジナルを収録。