2026年7月17日、FMラジオ局J-WAVEの毎週金曜放送番組『SUNNY VIBES』内のコーナー「EARTH BEATS JOURNEY」にて、当サイト選曲によるノンストップMIXが放送されました。ムジカテーハでの選曲は2026年2月20日放送分につづき、3回目となります。
この15分間ほどのコーナーは、「音楽で5大陸を横断するサウンドジャーニー」をテーマに、首都圏のワールドミュージックを扱うレコード店やレストラン、ミュージシャンなどとコラボレーションし、毎週、世界の“鼓動”を音楽で伝える企画です。
今回、テーマに選んだのは「カーボベルデ」。
カーボベルデといえば、2026年FIFAワールドカップで初出場ながら無敗記録を続け、決勝トーナメント初戦で王者アルゼンチンに惜しくも2-3のスコアで敗れてしまったことも皆さんの記憶に新しいと思います。
カーボベルデは、その歴史的な背景から、独自の音楽「モルナ」が無形文化遺産として2019年にユネスコ(UN ESCO)に登録されたことでも知られています。
今回はそんなカーボベルデが誇る豊かな音楽文化に光を当て、UNESCO無形文化遺産「モルナ」に留まらず、「コラデイラ」、「フナナー」といった音楽を選曲しました。ラジオでの放送は4曲のみですが、本記事後半にはこの4曲を含む約80分のカーボベルデ音楽のプレイリストも作成しています。ぜひ、彼の国の“ソダーデ1”に触れてみてください。
(実際の放送はラジオ配信サービス「radiko」でも視聴いただけます。)
番組情報

放送局:J-WAVE
周波数:FM 81.3MHz
番組名:SUNNY VIBES
放送日時:毎週金曜日 午前6:00 〜 9:00
公式サイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sunnyvibes/
ムジカテーハ選曲「カーボベルデへの音楽の旅」放送日時
上記番組内「EARTH BEATS JOURNEY」コーナー
オンエア日時:2026/7/17(Fri)8:09 〜 8:27
放送楽曲紹介
- Sódade / Cesária Évora & Bonga
- Dispidida / Mayra Andrade
- Dança Ma Mi Criola / Tito Paris
- Cab’Verde Na Coracon / Nancy Vieira
① Sódade / Cesária Évora & Bonga
まずは、名実ともにカーボベルデを代表する歌手であるセザリア・エヴォラ(Cesária Évora)の代表曲であり、タイトルもそのままに「ソダーデ」(郷愁、望郷といった感覚)という、モルナの根幹ともいえる感情を表現した名曲です。ここではアンゴラを代表するシンガーであるボンガ(Bonga)とのデュエットによる素晴らしい歌唱を選んでいます。
“裸足のディーヴァ”と呼ばれ、カーボベルデのみならず世界中から愛された偉大な歌手、セザリア・エヴォラについて詳しくは下記の記事もご覧ください。
② Dispidida / Mayra Andrade
マイラ・アンドラーデ(Mayra Andrade)は2000年代以降のカーボベルデでもっとも人気のある歌手/シンガーソングライター。彼女は素晴らしい曲が多すぎて、1曲を選ぶのにだいぶ迷いましたが、今回はデビューアルバム『Navega』(2006年)より、西アフリカの複雑なリズムを取り入れた「Dispidida」を選曲。原作者のオルランド・パンテーラ(Orlando Pantera)はカーボベルデの伝説的なシンガーソングライターで、伝統的なアフリカのリズムやジャズを現代のポピュラー音楽に取り入れ、カーボベルデの音楽文化に大きな影響を与えました。前述のマイラ・アンドラーデのデビュー・アルバムにはオルランド・パンテーラの楽曲が4曲も含まれており、彼の革新的なリズムを受け継ぐものとして世界的に高く評価されました。
③ Dança Ma Mi Criola / Tito Paris
ティト・パリス(Tito Paris)は、カーボベルデ音楽を代表するシンガー/ギタリストで、モルナ、コラデイラ、フナナーを現代的なサウンドに融合させた作風で人気があります。「Dança Ma Mi Criola」は1990年代に発表された彼の代表曲。タイトルは「僕と踊って、クリオーラ(カーボベルデの娘)」の意味で、軽快なコラデイラのリズムに思わず身体も踊らさせてしまう名曲です。
曲中に頻出する「Sabura é lá na nôs terra Cabo Verde」という歌詞は直訳では「素晴らしさは、私たちの故郷カーボベルデにある」という意味ですが、この「Sabura」という言葉にはそのまま日本語に訳しきれない様々なニュアンス(人生を楽しむこと、心地よい時間、おいしい食事、音楽や踊りの楽しさ、幸福感、人との温かなつながり etc…)が含まれています。
④ Cab’Verde Na Coracon / Nancy Vieira
ナンシー・ヴィエイラ(Nancy Vieira)の代表曲のひとつ「Cab’Verde Na Coraçon」 は、故郷カーボベルデへの尽きることのない愛情とソダーデ(郷愁)を歌った名曲です。2012年のアルバム『No Ama』に収録され、現在でも彼女の楽曲の中で特に多く聴かれています。作詞作曲はカーボベルデを代表するソングライター、テオフィロ・シャントレ(Teófilo Chantre)で、彼はセザリア・エヴォラの代表曲を数多く手がけたことでも知られています。
- ソダーデ(sodade)…ポルトガル語の「サウダージ(saudade)」に相当する、カーボベルデ・クレオール語の言葉。失われたもの、手の届かない人や場所への甘く切ない郷愁や望郷の念を表し、過酷な移住や別れの歴史を背景に、同国の伝統音楽「モルナ」の最も重要なテーマとなっている。 ↩︎
ソダーデに浸る── カーボベルデ音楽 PLAYLIST
今回放送された4曲に加え、ラジオでは時間の都合で選出できなかった曲も含めた、カーボベルデの豊かな音楽の世界へと誘う合計80分程度のプレイリストを作成しています。カーボベルデ音楽に特有の“ソダーデ”の感覚を、ぜひ感じてみてください。