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田方 春樹(Haruki Tambo)

  • 2019-10-16
  • 2023-01-29

古楽器ヴィオラ・ダ・ガンバと美声に魅了される。ルシアーナ・エリゾンドの至福の音楽

チェロやギターに似ていながら、全く別の進化を遂げてきたヴィオラ・ダ・ガンバという古楽器をご存知の方は、おそらく数えるほどしかいないだろう。この魅力的な古楽器の演奏者が、今回の記事の主人公であるアルゼンチン出身のルシアーナ・エリゾンド(Lucíana Elizondo)だ。

  • 2019-10-15
  • 2024-09-23

ヤズ・アハメド。美しきトランペッター、魅惑のアラビック・サイケジャズ

バーレーン出身、現在はUKのジャズシーンで活躍する女性トランペット/フリューゲルホルン奏者/作曲家のヤズ・アハメド(Yazz Ahmed)の新譜『Polyhymnia』は、ジャズ、アラブ音楽、ラージアンサンブルといった要素を混在させつつも、散漫になることなく見事に纏め上げられた傑作だ。

  • 2019-10-04
  • 2019-10-05

【悲報】ロバート・グラスパー新譜が18禁だった件

ロバート・グラスパー(Robert Glasper)の新譜『Fuck Yo Feelings』は少々いかがわしいワード(四文字言葉、swear word)を多用しすぎているが為に、全19曲中実に9曲に「子どもに不適切な内容」を示す「Eマーク」がついてしまっている。

  • 2019-10-01
  • 2025-01-11

アントニオ・ロウレイロという稀代の天才を知らしめた名盤『Só』

アントニオ・ロウレイロ(Antonio Loureiro)の2013年リリースの2ndアルバム『Só』の紹介。予想を裏切る楽曲の展開、変拍子に難解なポリリズム、哲学的な歌詞など凡人の理解力では到底追いつけないインテリジェンスを秘めながらも、ミナスの新世代と呼ばれる音楽家たちに共通する妙に親しみ深い音楽性で全ての楽曲に魅力を感じてしまう。

  • 2019-09-29
  • 2023-03-01

溢れるソダーデ。セザリア・エヴォラが世界の音楽史に刻んだ偉大な軌跡を知る一枚

島国カーボベルデのサオ・ヴィセント島の漁村に生まれ、島の数軒の酒場で歌い続けた裸足の少女セザリア・エヴォラ(Cesária Évora)は、40代にしてフランス人に“発掘”され「Sodade」が大ヒット。2003年にグラミー賞を受賞するなど、2011年に亡くなるまでにカーボベルデという国とその豊かな音楽文化を世界に広め続けた偉大な歌手だ。