- 2019-10-03
- 2019-10-04
55年の歴史を誇る超正統派ショーロバンド、エポカ・ジ・オウロの2019年最新作
1964年にジャコー・ド・バンドリンによって設立され、2019年で結成55年目となる伝説的ショーロバンド、エポカ・ジ・オウロ(Conjunto Epoca de Ouro)が新譜『De Pai Pra Filho』をリリースした。
1964年にジャコー・ド・バンドリンによって設立され、2019年で結成55年目となる伝説的ショーロバンド、エポカ・ジ・オウロ(Conjunto Epoca de Ouro)が新譜『De Pai Pra Filho』をリリースした。
アントニオ・ロウレイロ(Antonio Loureiro)の2013年リリースの2ndアルバム『Só』の紹介。予想を裏切る楽曲の展開、変拍子に難解なポリリズム、哲学的な歌詞など凡人の理解力では到底追いつけないインテリジェンスを秘めながらも、ミナスの新世代と呼ばれる音楽家たちに共通する妙に親しみ深い音楽性で全ての楽曲に魅力を感じてしまう。
YouTubeで大好きな古いショーロの曲「Odeon」の良い演奏を探していて、このブラジルの新鋭ピアニストを初めて“発見”した時は興奮した。そのピアニストの名は、エルクレス・ゴメス(Hércules Gomes)。鍵盤の上で舞い踊るような彼の指が生み出す音に、私はすぐに虜になった。
ショーロ(Choro)とは、19世紀半ばにリオデジャネイロで成立したブラジルの音楽ジャンル。即興演奏を重視した音楽としてはジャズよりも歴史が古く、また世界最古のポピュラーミュージックのひとつとも言われている。本記事では、ショーロの成立や発展に大きく貢献した作曲家たちを代表曲と共に紹介。
芸歴66年。ブラジル音楽界の頂点に君臨し続ける歌手エルザ・ソアレス(Elza Soares)の新譜『Planeta Fome』が9月13日にリリースされた。新作をリリースする度にファンを驚かせてきた御年82歳の音楽は、今回も強すぎる刺激に満ちている。
ブラジルのコンテンポラリー・オーケストラ、カメラータ・フロリアノーポリス(Camerata Florianópolis)の2016年作『A Arte do Improviso』は、ルイス・ザゴ・トリオを迎えジャズの人気スタンダード曲を多数取り上げた楽しいアルバムだ。
アルリンド・クルス(Arlindo Cruz)は、そのフンド・ヂ・キンタウの中心人物だった音楽家。彼がソロで発表した2015年作『Fundamental』は終わり行く夏に最適なサウダーヂ満載のアルバムだ。
実は私生活でも恋人同士だったというタチアナ・パーハとアンドレス・ベエウサエルト。二人の名義で2007年にリリースされた本作『Aqui』は隆盛を極める南米音楽の金字塔とも呼べる作品だと思っている。
ブラジルのベテランSSW、アドリアーナ・カルカニョットの2019年作『Margem』は「海」をテーマにした作品とのことだが…プラスチックごみの海に浮かぶ彼女の姿を写したこのジャケットのアートワークに、海に対する深い尊敬の念を隠さない彼女の悲痛な心の叫びが聞こえてくるようである。
イスラエル出身、NYで活躍するジャズギタリスト、ヨタム・シルバースタイン(Yotam Silberstein)の2019年作『Future Memories』。ジョン・パティトゥッチも参加した今作は、ニューヨークの最先端JAZZにとどまらず、ヨタムが愛して止まないブラジル音楽やスパニッシュ音楽への愛が溢れた作品だ。
オホス・デ・ブルッホで新たなワールドミュージックの形を提示してみせたDJ Pankoが次に考えたのは、ブラジルの多彩なリズムと、ジプシーたちの魔法のようなバルカン音楽と、スペインが誇るフラメンコ音楽をエレクトロニカやVJと融合させることだった。
レアンドロ・マイアとアンドレ・メマーリの共演作『Suíte Maria Bonita e Outras Veredas』は、優しさと詩情が滲み出るレアンドロ・マイアの歌も、アンドレ・メマーリによる巧みな編曲やピアノ演奏も、すべてが最高オブ最高である。
70歳を超えた現在も精力的に活動を行なっている彼が2019年に発表した最新作『Samba Jazz Alley』はかつてブラジルで一大ムーブメントになったジャズサンバの幸せな再来だ。
ルイーザ・ブリーナ(Luiza Brina)の新作『Tenho Saudade Mas Já Passou』は、ミナス新世代の女性シンガーらしい柔らかさが魅力的なアルバム。