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Folk

  • 2021-06-03
  • 2022-01-08

パキスタン出身の女性SSW、ニューヨークから世界へ飛び立つ傑作新譜

パキスタン出身で現在はニューヨークを拠点に活動する歌手/作曲家アルージ・アフタブ(Arooj Aftab)の新譜『Vulture Prince』は、パキスタンの伝統音楽(ヒンドゥスターニー音楽)とジャズの平和的で穏やかなミックスが心地いい素晴らしい音楽作品だ。グローバルなメンバーの協力を得て世界に飛び立つ新たな才能。

  • 2021-05-27
  • 2022-01-16

米国で人気急上昇中、ジャズポップバンド「Sammy Rae & The Friends」

1995年生まれのシンガーソングライター、サミー・レイ(Sammy Rae)を中心とするバンド、Sammy Rae & The Friends の音楽がとても良い。2018年にEP『The Good Life』でデビュー、2021年に『Let's Throw a Party』をリリースしているが、カントリーやフォークをベースに現代的なジャズやラテン音楽の影響も感じさせるポップな音楽性には既に風格が漂う。

  • 2021-05-16
  • 2021-05-16

ドイツの女性SSW/卓越したギタリスト、ジュール・マリシュケ

ドイツの女性ギタリスト/シンガーソングライター、ジュール・マリシュケ(Jule Malischke)は8歳から始めたクラシックギターではドイツ国内のいくつかのコンクールで受賞するほどの実力を持ちつつ、一方では多感な少女らしくポピュラー音楽への関心の高まりとともに15歳頃からフォークギターやエレクトリックギターも手に取り演奏するようになった。

  • 2021-04-24
  • 2023-04-14

カタルーニャの歌姫ジュディット・ネッデルマン、心に沁み入る新譜

スペインで最高の“声”を持つシンガーソングライターのひとり、ジュディット・ネッデルマン(Judit Neddermann)の2021年新譜『Aire』。ソロ4作目となる今作ではアコースティックギターを中心としたオーガニックなサウンドに乗せた絶品の歌を堪能することができる。

  • 2021-02-28
  • 2021-02-27

チェロに魅入られた少女ドム・ラ・ネナ。不思議な魅力を放つ新譜『Tempo』

ブラジルの港町に生まれ、フランスの文化を吸収し、アルゼンチンで音楽を研鑽し個性を確立してきた人気シンガーソングライター/チェリストのドム・ラ・ネナ(Dom La Nena)。新譜『Tempo』では自身のチェロの多重録音をサウンドの軸とし、これまでの作品と変わらない少し陰を帯びた魅力的な囁き声で語りかけるような歌を聴かせる。

  • 2021-01-24
  • 2021-01-24

狂乱怒濤の声と打楽器。南仏文化を現代に伝える6人組 San Salvador

フランスの男女6人組ヴォーカル・グループ、サン・サルヴァドール(San Salvador)のデビュー作『La Grande Folie』は、幾重にも重なるヴォーカルと、メンバーそれぞれが手に持つ打楽器のアンサンブルが斬新なとても個性的な作品だ。全ての曲はフランス南部の言語、オック語(オクシタン語)で歌われている。

  • 2021-01-06
  • 2021-01-05

儚げなフォークサウンドが魅力、イスラエル女性SSWカマ・ヴァルディ

イスラエル産の王道フォークを行くシンガーソングライター/ギタリストのカマ・ヴァルディ(Kama Vardi)の2020年新譜『Moonticket』が素晴らしい。シンプルながらどこか影を帯びた歌とギターで、触れただけで壊れてしまいそうな繊細なストーリーを歌う、儚げで美しい作品だ。

  • 2020-11-05
  • 2020-11-03

極上オルタナティヴ・フォーク Prophecy Playground デビュー盤

イスラエル・テルアビブの男性シンガーソングライター/ギタリストのオール・イゼクソン(Or Izekson)によるオルタナティヴ・フォーク・プロジェクト、Prophecy Playgroundのデビュー盤『Comfort Zone』は、全編アコースティックギターとヴァイオリン、チェロを中心としたアコースティック楽器で構成された優しく魅力的な作品だ。

  • 2020-10-17
  • 2020-10-17

スーパーモデル、不倫騒動、大統領夫人…波乱万丈のカーラ・ブルーニ、7年ぶりのオリジナル曲集

フランスのSSW/モデル、カーラ・ブルーニ(Carla Bruni)の新譜『Carla Bruni』がリリースされた。2002年にデビューアルバム『Quelqu'un m'a dit』で世界中を魅了してから、音楽家としてもうすぐ20周年を迎える彼女の記念すべきセルフタイトル作だ。前作はカヴァー曲集だったから、オリジナル曲のアルバムとしては2013年作『Little French Songs』以来となる。

  • 2020-09-04
  • 2020-09-03

アルゼンチンのSSWティンチョ・アコスタ、南米音楽の良心のような新譜『Silencio』

悠久の時の流れさえ感じさせるこの曲で始まる、アルゼンチンのシンガーソングライター/7弦ギタリストのティンチョ・アコスタ(Tincho Acosta)の2020年新譜『Silencio』。近年人気の良質なアルゼンチン音楽の一派や、“ミナス新世代”と呼ばれるブラジル音楽が好きな方には確実に突き刺さる素晴らしい音楽だと思う。

  • 2020-06-27
  • 2020-08-05

静かなる『反逆の鐘』を鳴らすイスラエルの若き女性SSW/ハープ奏者、レナナ・ネーマン

イスラエルの1991年生まれの女性シンガーソングライター/ハープ奏者、レナナ・ネーマン(Renana Ne'eman)のセカンドアルバム『Rebel Bell』。「反逆の鐘」という不穏なタイトルが冠された本作は、美しいハープの響きと英語とヘブライ語で歌われる少しダークで素朴な歌、そしてさりげなく洗練された音響処理などが相まってとても独特な魅力的に満ちた作品だ。

  • 2020-06-24
  • 2023-09-14

チェロ三重奏とヴォーカリストたちが奏でるアルゼンチン音楽・美の極致

アルゼンチン・コルドバを拠点に活動する女性チェリスト3人によって結成されたフロール・スール・チェロ・トリオ(Flor Sur Cello Trío)が最高だ。クラウドファンディングを通じて2018年にリリースされたデビュー作『Nido』につづき、2020年にリリースされた2ndアルバム『Andorinha』も文句なしに素晴らしい内容だった。