- 2022-09-04
- 2022-09-04
イスラエルの古典音楽にフォーカスしたジャズ・フュージョン。MOAVのデビュー作
『Moav』は古いヘブライの歌をカヴァーし現代的なアレンジと演奏で聴かせるイスラエルの4人組バンド、MOAVのデビューシングル。3曲のみの収録だが、イスラエルの伝統に寄ったテクニカルなジャズ/フュージョンのサウンドが非常に魅力的だ。バンドのリーダーはリモン音楽学校やテルマ・イエリン芸術学校などで講師を務めるエリ・ベナコット(Eli Benacot)。
『Moav』は古いヘブライの歌をカヴァーし現代的なアレンジと演奏で聴かせるイスラエルの4人組バンド、MOAVのデビューシングル。3曲のみの収録だが、イスラエルの伝統に寄ったテクニカルなジャズ/フュージョンのサウンドが非常に魅力的だ。バンドのリーダーはリモン音楽学校やテルマ・イエリン芸術学校などで講師を務めるエリ・ベナコット(Eli Benacot)。
イスラエルのバンド、ドリミア(Drimia)の2021年作『Drimia』。リーダーで全曲の作曲も手がけ、鍵盤楽器全般を担うラーナン・アミール(Raanan Amir)、フルートの紅一点マルカ・ピアメンタ(Malca Piamenta)、ベースのヨナタン・ハラリ(Yonatan Harari)、そしてドラムスのアヴリ・フレッシャー(Avri Flesher)から成る4人組インストバンドの非常にレベルの高いデビュー作だ。
イスラエルのジャズ/プログレ界隈で特異な存在感を放つピアニスト/作曲家エレズ・アヴィラム(Erez Aviram)が2020年にリリースしたピアノソロの2枚のEP『Piano Solo, Vol. 1』『Piano Solo, Vol. 2』。クラシックやメタル、プログレ、イスラエルやアラブ音楽の影響を受けつつ、全体としてはヨーロッパのジャズのような叙情性を湛えた素晴らしい作品だ。
イスラエルの若手最注目ギタートリオ、ケンズ(KENS)のデビューアルバム『Contact 123』がリリースされた。随所に工夫が凝らされた複雑ながらキャッチーなオリジナルの楽曲群について、多彩なゲストとの関わり、そしてイスラエルから次々に新しい音楽の才能が現れてくる理由など、岐阜出身のギタリスト/作曲家リバーモア海にインタビューを伺いながら紹介。
イスラエル・テルアビブのジャズシーンを代表するトランペッター、セフィ・ジスリング(Sefi Zisling)は最新EP『Welcome Sunset』で、1970年代のジャズファンクの熱気を呼び起こす。
イスラエル出身、バークリー音楽大学で学んだフルート奏者マッタン・クレイン(Mattan Klein)の3rdアルバム『The Long Run』(2022年)。現代的なジャズからコテコテのブラジル音楽・ショーロまで、知る人ぞ知る名フルーティストの妙技を楽しめる絶品となっている。この作品はもしかしたら、RTFの初期メンバーであるフルート奏者ジョー・ファレル(Joe Farrell)を想起させるかもしれない。
イスラエル出身のクラリネット奏者ヒライ・ゴヴリーン(Hillai Govreen) と、ピアニストのニットサン・コルコ(Nitsan Kolko)のデュオ作『Allusions』。若い二人にとってのデビュー・アルバムだが、古代の寓話にインスパイアされた詩的なオリジナルの楽曲群、緻密なアレンジ、高度なテクニックに裏付けられた抒情的な演奏などはとても新人とは思えない質の高さを誇っており、聴けば聴くほど虜になる素晴らしい作品だ。
ニューヨークのニュースクールで学び、優れたパフォーマー/作曲家/即興演奏家に対して贈られる「ジョン・コルトレーン賞」を受賞したイスラエル出身のサックス奏者、アサフ・ハリス(Asaf Harris)のデビュー作 『Walk of the Ducks』がリリースされた。この作品は冒頭、最初のほんの数秒で傑作を確信する類の素晴らしいアルバムだ。
イスラエルの作曲家/ネイ奏者メイア・ガッセンバウアー(Meir Gassenbauer)のデビュー作『Pier To Infinity』(2021年)は、個性的なアーティストが次々と出現するイスラエルのジャズシーンの中でももっと広く知られるべき作品の最もたる例だ。
ピアニストのイタイ・シムホヴィッチ(Itay Simhovich)とドラマー、ヤリ・スターン(Yali Stern)の双頭作品『Our Dreams in Those Times』は、ギターにニツァン・バール(Nitzan Bar)、サックスのシャハル・アムドール(Shahar Amdor)、ベースにトキ・スターン(Toki Stern)という注目の若手奏者が集ったクインテットによる良質なジャズ。
『Solomon's Dreams』は長年の海外生活を終えイスラエルに戻ったクラリネット奏者/作曲家ハレル・シャハル(Harel Shachal)が結成したバンド「The Ottomans」の5年間の活動の集大成だ。バンドはG管クラリネットのハレルのほか、カーヌーン、ウード、ヴァイオリン、ダルブッカ、リクという6人編成。ターキッシュ・クラリネットを軸としたアンサンブルで極上の中東ジャズを奏でる。
アヴィシャイ・コーエンの『Shifting Sands』、ギラッド・ヘクセルマンの『Far Star』とイスラエルジャズの年間ベスト級新譜のリリースが相次いでいるが、同時期にリリースされたエルサレム生まれのベーシスト/作曲家オル・バレケット(Or Bareket)の3枚目のアルバム『Sahar』も相当に素晴らしい作品だ。
イスラエル出身のギタリスト/作曲家ギラッド・ヘクセルマン(Gilad Hekselman)の2022年新譜『Far Star』は、個人的に彼の生涯ベストとなる一枚のように思う。隙を見せない作編曲、アドリブ、編成、そしてサウンドの先進性……どれをとってもアイディアと創造力に溢れ、なおかつスタイリッシュだ。
イスラエルを代表するベーシスト/作曲家、アヴィシャイ・コーエン(Avishai Cohen)が新トリオでの新譜『Shifting Sands』をリリースした。ピアノトリオでの作品は『Arvoles』(2019年)以来。ピアノには引き続きアゼルバイジャン出身のエルチン・シリノフ、そして今作では2020年にトリオに加入しツアーなどに参加していた若き女性ドラマー、ロニ・カスピが初めてアルバムに登場する。