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Music

  • 2020-06-07
  • 2020-07-13

独創的なピアノで人気のベンジャミン・モウゼイ、思慮深く奏でる初のソロピアノ集

現代的な嗅覚と、独創的かつ豊かな叙情性を湛えたピアニズムで人気を博すフランスのピアニスト、ベンジャミン・モウゼイ(Benjamin Moussay)の新作『Promontoire』は全編ソロピアノでECMからのリリース。これまでもヨーロッパを代表するサックス/クラリネット奏者であるルイ・スクラヴィス諸作への参加でECMと関わってきたベンジャミン・モウゼイだが、自身のソロ作としては初となる。

  • 2020-06-06
  • 2021-08-14

女性ピアノ/Vo とコントラバス奏者による究極的美しさのデュオ作品『Casa』

アルゼンチン、コルドバ出身のSSW/ピアニストのクララ・プレスタと、同郷のベーシスト、フェデリコ・セイマンディによるデュオ作品『Casa』は、スペイン語で「家」を意味するタイトルが示す通りに、クララ・プレスタの自宅で生まれたばかりの娘フランシスカの授乳の合間を縫って録音されたという作品だ。耳元で奏でられるようなドメスティックな音楽が夢見心地な、深い慈しみが溢れ出た傑作。

  • 2020-06-06
  • 2020-06-06

巨匠トニーニョ・オルタ、集大成とも言える2枚組新譜

ミルトン・ナシメントやロー・ボルジェスらと活動してきたことで知られるブラジルが誇る偉大なSSW/ギタリストのトニーニョ・オルタ(Toninho Horta)が2枚組の新譜『Belo Horizonte』をリリースした。自身の70歳&音楽活動50周年を記念して制作されたという今作はまさにトニーニョ・オルタの集大成とも言える内容だ。

  • 2020-06-04
  • 2020-06-04

G.ミラバッシ&S.ステラが演じるサティ、そしてプロコフィエフ

フランスのサックス奏者、ステファン・スピラ(Stéphane Spira)と、イタリア出身でパリを拠点とする人気ピアニスト、ジョヴァンニ・ミラバッシ(Giovanni Mirabassi)が2009年のデュオ作『Spirabassi』以来の共演を果たした。特筆すべきは後半の4曲だ。

  • 2020-06-03
  • 2021-05-30

ベタ・イスラエルの痛みと苦しみを歌うエステル・ラダ

イスラエルの人気歌手/女優であるエステル・ラダ(Ester Rada, 1985年 -)は、ベタ・イスラエルをルーツに持つ注目の女性アーティストだ。「ベタ・イスラエル(Beta Israel)」とは、エチオピアに住むユダヤ人(古代イスラエル王国が分裂したときにアフリカに移住した人々の末裔)の呼称。

  • 2020-05-30
  • 2024-06-16

必聴! イスラエル発、世界中の音楽を詰め込んだ驚異のバンド『Pinhas and Sons』

イスラエルのキーボード奏者、オフェル・ピンハス(Ofer Pinhas)率いるピンハス&サンズ(Pinhas & Sons, ヘブライ語:פנחס ובניו)が凄い。男女ツインヴォーカルが特徴的で、ジャズやプログレ、クラシック、クレズマー、バルカン、ラテン、ブラジルなど幅広いジャンルに影響を受けた独創的かつテクニカルな音楽を展開する驚愕のミクスチャーバンドだ。

  • 2020-05-28
  • 2021-05-13

伊叙情派ジャズ巨匠、エンリコ・ピエラヌンツィ新譜がただただ素晴らしい

エンリコ・ピエラヌンツィはなんと美しい音楽を創るピアニストなんだろう…。彼の音に触れるたびに、心からそう思う。ビバップな演奏もあるが、私が個人的に好きなのは彼が演奏するバラードだ。ビル・エヴァンスをも超える詩情は、このイタリアのベテラン・ピアニストの右に出る者はいないとさえ思っている。

  • 2020-05-27
  • 2022-10-15

SSWマリアナ・ミチ。初めて動画で観た彼女は、全裸で歌っていた

アルゼンチン・ブエノスアイレス出身のマリアナ・ミチ(Mariana Michi) というシンガーソングライターが最近気になっている。私がこのアーティストを動画で初めて観たとき、彼女はOchoというバンドで全裸で歌っていた。それ以来、この表現家の魅力に取り憑かれてしまったようだ。

  • 2020-05-26
  • 2020-05-31

アルゼンチンの野心的な交響楽団、Orquesta Sin Fin がナディア・ラルヒャー/アカ・セカ・トリオとの共演コンサートを音源化

アルゼンチンの交響楽団、オルケストラ・スィン・フィン(Orquesta Sin Fin) が、人気バンド、アカセカ・トリオ(Aca Seca Trio)と、歌手ナディア・ラルヒャー(Nadia Larcher)と共演した公演を『Estaciones Sinfónicas 1』として音源化し、リリースした。

  • 2020-05-25
  • 2020-05-25

最強ファンクバンド・Lettuce、変わらぬファンクネスが炸裂する新譜

'90年代初頭の結成以来、ずっと変わらぬファンクネスで現在のジャムバンド/ファンクバンドの最前線を走り続けるバンド、レタス(Lettuce)。通算7作目となる2020年の新作『Resonate』でも息をするように自然体のファンクを披露、その健在ぶりを示してくれた。

  • 2020-05-25
  • 2020-05-25

ジャズギター×中東音楽のパイオニア、ミシェル・サフラウィ

イスラエル・ナザレ出身のギタリスト、ミシェル・サフラウィ(Michel Sajrawy)はエレクトリック・ギターという世界的に最も人気のある楽器のひとつで、世界中を見回しても同様の演奏をするギタリストを探すことが困難なほど独自の演奏表現を見せる音楽家だ。