- 2019-11-06
- 2022-03-18
バスケ選手からピアニストへ。異色の経歴を持つイスラエル・ジャズピアノ奏者ヤロン・ヘルマン
ヤロン・ヘルマンの2019年作『Songs of the Degrees』は、この異色のピアニストの集大成ともいうべき作品だ。ピアノトリオという聞きやすいフォーマットで彼独特の風景描写的なピアノを聴かせてくれる。
ヤロン・ヘルマンの2019年作『Songs of the Degrees』は、この異色のピアニストの集大成ともいうべき作品だ。ピアノトリオという聞きやすいフォーマットで彼独特の風景描写的なピアノを聴かせてくれる。
1991年イスラエル生まれの天才ピアニスト、ガイ・ミントゥス(Guy Mintus)。子どもたちのワークショップのためにイスラエル各地を訪れ撮影された短編音楽ムービー「Our Journey Together」である素朴な疑問を投げかけている。
先行配信された「Joy Joy」がSNSなどで話題を呼んでいたポーランド出身のベーシスト、キンガ・グゥイク(Kinga Głyk)の新作アルバム『Feelings』が11月1日よりついに全曲リリースとなった。往年のジャズ/フュージョンのベースヒーローたちからの影響を隠そうともしない今時珍しい“フュージョン”ど真ん中のベースプレイが続く。
現代ジャズを代表するクラリネット奏者アナット・コーエン(Anat Cohen)がテンテット名義で発表した2017年『Happy Song』と2019年『Triple Helix』は、室内楽的な10人編成のバンドが聴かせる音楽は現代ジャズ、ラテン音楽、ブラジル音楽などがバランスよく見事に融合した、彼女にしか表現し得ない独特の音楽を体験できる傑作だ。
ジェイミー・ベリーのサウンドは“King of Electro Swing”の異名通り、1930年代に大流行したスウィング・ジャズと、現代の重厚なベースラインとバスドラムに支えられたダンスミュージックの完璧な融合だ。
2019年のエレクトロ・スウィング界隈でもっとも期待値の高かったテイプ・ファイヴ(Tape Five)の新譜『The Roaring 2020s』がリリースされた。本作の発売日10月24日と、冒頭に収録された「Party Like Its 1929」に秘められた物語を読み解いてみよう。
新作を出すたびに斬新な音楽に驚かされるフランスのギタリスト、グェン・レ(Nguyên Lê)の新譜『Overseas』は、そのありきたりでシンプルなタイトルと裏腹に、驚きに満ちた凄まじい作品だった。
東京出身の若手ベーシスト、島田さゆり(Sayuri Shimada)と、ポルトガル出身のジャズシンガー、ヒタ・マリア(Rita Maria)との双頭名義のアルバム『Joy』はナチュラル&オーガニックなサウンドが魅力的な素晴らしいジャズ作品だ。中南米音楽の影響も強く、ジャズファンのみならず近年のブラジル・アルゼンチン界隈の新世代ジャズが好きな方は必聴。
私がまだ20代はじめの頃、ちょっと背伸びをしてジャズを聴きはじめていた頃。何も知らないまま、ジャズに詳しい友人に勧められるがままに最初に買ったジャズアルバムが、オスカー・ピーターソンの『We Get Requests』とビル・エヴァンスの『Waltz for Debby』だった。
イスラエル・テルアビブでモロッコ人の両親のもとに生まれ、現在はドイツ・ベルリンを拠点に活動しているSSW、「J.ラモッタ すずめ」の人気が急上昇中だ。
元エスビョルン・スヴェンソン・トリオ(e.s.t.)のベーシスト、ダン・ベルグルンド(Dan Berglund)率いるジャズ/ポストロックバンド、トンブルケ(Tonbruket)が新作『Masters of Fog』をリリースした。
カーボベルデ出身の両親のもと、オランダに生まれたネルソン・フレイタス(Nelson Freitas)の新譜『Sempre Verão』がカーボベルデで大ヒット中だ。
ブラジル出身のギタリスト/作編曲家、ロウレンソ・ヘベッチス(Lourenço Rebetez)の2016年作品『O Corpo de Dentro』はアフロブラジル音楽と現代ジャズを繋ぐ近年の重要作だ。
ネイト・スミスの『Pocket Change』は混じりっけゼロ、正真正銘の“ソロドラム”だ。彼のヴォイスは入っているが、歌やコード楽器、メロディー楽器は一切なし。清々しいほどにこのアルバムにはリズムしかないが、逆にドラムスという楽器の本質、突き詰めればリズムの本質が凝縮されたアルバムだ。