- 2023-12-30
- 2023-12-30
自然や先住民への敬愛に満ちた、ミナスの3人のSSWによる奇跡的な傑作『O Destino do Clã』
ブラジル・ミナスの3人の男性シンガーソングライター、ナナン(Nãnan)、ルイスガ(Luizga)そして グスタヴィート(Gustavito)が共演した2023年作『O Destino do Clã』。3人の美しいハーモニー、ナイロン弦ギターとゆったりとグルーヴを生むベース、空間を演出するパーカッションによる極上のアンサンブル。
ブラジル・ミナスの3人の男性シンガーソングライター、ナナン(Nãnan)、ルイスガ(Luizga)そして グスタヴィート(Gustavito)が共演した2023年作『O Destino do Clã』。3人の美しいハーモニー、ナイロン弦ギターとゆったりとグルーヴを生むベース、空間を演出するパーカッションによる極上のアンサンブル。
Música Terra(ムジカテーハ)ライターDJ mitsuが選ぶ2023年のベストアルバム。 基本、当サイトで紹介してきたもの中心ではありますが、取り上げきれなかった作品もここではPick Up。「何を落としたらいいのか悩む」大豊作の昨年に対し、「何を入れるか悩んだ」今年。なかなかコレ!というものがなかった年でもありましたが、ここに挙げたのは間違いなく「いい音楽」。 今年1年お世話になった作品を振り返っていきましょう。
ブラジル・ポルトアレグレ出身、現在はニューヨークのブルックリンを拠点に活動するジャズ・ギタリスト、マルシオ・フィロメナ(Marcio Philomena)の初のフルレンス・アルバム『Trails』。コンテンポラリー・ジャズ、ブラジル音楽、ロックなどの軽やかなブレンドである今作で、彼はリラックスと緊張が絶妙に共存する絶品のインストゥルメンタル音楽を提供している。
ブラジル・ミナス出身のルイスガ(LuizGa)と、ポルトガルのエドガル・ヴァレンテ(Edgar Valente)によるデュオ作品『AIÊ』。アルバムのタイトルはヨルバ語で“生きている世界”の意味で、異なる地域における共通のルーツや精神的なつながり、共鳴の可能性の探究をコンセプトに掲げている。特に彼らが生きる世界であるルゾフォニア(ポルトガル語文化圏)における、人々の幾代にもおよぶ生活史に想いを馳せる音楽が展開される。
セルジオ・サントス、ハファエル・アルテリオ、マイラ・マンガ共同名義の新譜『Cortejo』ミナスのSSWセルジオ・サントス(Sergio Santos)と歌手マイラ・マンガ(Maíra Manga)、そしてサンパウロのSSWハファエル・アルテリオ(Rafael Altério)の共同名義によるアルバム『Cortejo』がリリースされた。ゲストでブラジルを代表するピアニストのアンドレ・メマーリや歌手モニカ・サウマーゾも一部楽曲に参加しており、ブラジル音楽ファンにとって見逃せない作品となっている。
Netflixで、今年11月14日に世界一斉配信されたブラジル発の「クリミナルコード:犯罪のDNA」が、世界的に話題で、多くの国で視聴1位を獲得しています。ブラジル発のドラマとして、久々の世界的ヒット作となっている「クリミナルコード:犯罪のDNA」の基本情報をご紹介します。
ブラジルのシンガーソングライター/ギタリストのフェルナンド・グレッコ(Fernando Grecco)による2022年作『Vir a Ser』には、ヒカルド・ヘルス、アントニオ・ロウレイロ、ジョアナ・ケイロス、フレデリコ・エリオドロといった日本でも著名なアーティストが多数参加。パンデミックによる中断がありながらも、2019年から丁寧に制作が開始された充実作で非常に聴き応えがある。
MPB界の女神的存在のマリーザ・モンチ(Marisa Monte)が新譜をリリース! 内容は、前作『Portas』のリリースツアーの音源の中からツアー基本のセットリスト以外で取り上げたレアな楽曲7曲をまとめたもの。カエターノ・ヴェローゾ作品、カシアーノ作品、ルイス・ゴンザーガ作品などを取り上げています。美しい歌声を堪能できる作品が届きました。
ブラジルを代表するサンバ歌手ファビアーナ・コッツァ(Fabiana Cozza)が、同じく伝説的サンビスタで今年80歳になるリオデジャネイロ出身の作曲家ネイ・ロペス(Nei Lopes)の新曲を歌ったアルバム『Urucungo』をリリースした。アルバムには7弦ギタリストのジアン・コヘアやバンドリン奏者エンリケ・アラウージョといった現在のブラジル音楽シーンを代表する若手のほか、ゲストでイレッシやギンガなども参加し正統派のサンバ・アルバムとして圧倒的なクオリティの作品に仕上がっている。
偉大な詩人ヴィニシウス・ヂ・モライスを祖父に持つブラジルの歌手マリアナ・ヂ・モライス(Mariana de Moraes)が自ら選曲したヴィニシウス作品集『Vinicius de Mariana』がリリースされた。祖父の詩と、バーデン・パウエル、エドゥ・ロボ、シコ・ブアルキ、カルロス・リラ、そしてジョビンやピシンギーニャといった作曲家たちによる素晴らしい楽曲たちを生前のジョアン・ドナートらによる豊かなアレンジで新たに蘇らせている。
ブラジル北部、アマゾン川の河口の北に位置するアマパー州出身の歌手、パトリシア・バストス(Patricia Bastos)の新譜『Voz da Taba』は、MPB(ムジカ・ポプラール・ブラジレイラ)好きなら聴き逃せないアルバムだ。ダンチ・オゼッチ(Dante Ozzetti)のプロデュースのもと、ブラジル、とりわけアマゾンの豊かな自然と音楽文化に根差した素敵な楽曲がずらりと並ぶ。
ブラジル音楽のスターを長年に渡って支えてきたドラマー/パーカッショニスト、マルセロ・コスタ(Marcelo Costa)。国内盤CDもリリースされ話題になった前作『Vol.1(Número 1)』(2019年)に続く、『Vol.2』は、ゲストVoに女性を中心に据え、マリア・ベターニア、マリーザ・モンチ、ホベルタ・サー、パウラ・モレレンバウム(Paula Morelenbaum)らが参加。マルセロ・コスタが、MPBのシーンで45年以上にわたり、どんなにか貢献してきたかを窺い知ることができる好盤だ。
「RED HOT」シリーズの最新作は、ブラジルの音楽家たちによるサン・ラへのトリビュート作 『RED HOT & RA : SOLAR』。ブラジル音楽家たちはサン・ラをどう再解釈したのか?
ブラジル最南端のリオグランデ・ド・スル州ポルト・アレグレ出身のヴァイオリニスト、パウラ・ブジェス(Paula Bujes)は、すっかりブラジル北東部の伝統音楽の虜のようだ。2013年からペルナンブコ州レシフェに住み、ペルナンブコ連邦大学(UFPE)音楽学部のヴァイオリン教授も務める彼女の初のソロ・アルバム『Deixa o Barco Cortar Água』では、彼女はハベッカを手にし、エネルギッシュで素朴なダンス・ミュージックを奏でる。