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ヨーロッパ

  • 2023-12-02
  • 2023-12-03

ベルリンから、今にも爆発しそうな“ジャズの未来”が現れた──。Moses Yoofee Trio デビューEP『Ocean』

ドイツ・ベルリンを拠点に、その圧倒的なライヴ・パフォーマンスなどで急速に熱狂的ファンを拡大するモーゼス・ユーフィー・トリオ(Moses Yoofee Trio)が初のミニアルバム『OCEAN』をリリースした。かなりセンセーショナルな出来栄えで、必聴の作品と言って過言ではないだろう。

  • 2023-11-30
  • 2023-11-27

未踏の音楽を探求するエドゥアール・フェルレ、人間と機械による驚異のピアノデュオ作品『PIANOïD²』

独特の視点・さまざまなアプローチ方法でピアノという楽器の可能性の探求を続けてきたフランスの先駆的ピアニスト/作曲家エドゥアール・フェルレ(Edouard Ferlet)が『PIANOïD²』をリリース。ヤマハの「ディスクラヴィア」によってコントロールされた自動演奏ピアノと、自身が即興も交え演奏するサイレントピアノという2台のピアノによる未踏の音楽が繰り広げられる。

  • 2023-11-24
  • 2023-11-28

バルカン音楽の鬼才ゴラン・ブレゴヴィッチ、故郷サラエボの多様性に捧げる最新作『世界の臍』

新型コロナによって世界中の音楽家がツアーの中止を余儀なくされた数年間の膨大な時間は、旧ユーゴスラビアでもっとも著名な音楽家の一人であるゴラン・ブレゴヴィッチ(Goran Bregović)にとってもまた、新たな創作活動に勤しむ貴重な機会となったようだ。そうして生み出された彼の新作『The Belly Button of the World』は、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教それぞれを信仰する人々をテーマとした3つの作品を含む壮大な叙事詩となった。

  • 2023-11-22
  • 2023-11-22

フランスから要注目の新星ピアノトリオ登場。マルク・プリオーレ・トリオのデビュー作『Initio』

フランスの新鋭ピアノトリオ、マルク・プリオーレ・トリオ(Mark Priore Trio)がデビュー作『Initio』をリリースした。トリオは2023年に創設されたばかりの若手ジャズタレント・コンテストであるルネ・ユルトルジェ賞(Prix René Urtreger)の審査員賞に輝いており、本作ではフレンチ・ジャズの次世代を担うであろう彼らの実力を余すところなく鑑賞することができる。

  • 2023-11-03
  • 2023-11-03

【特集】世界にみる音楽〜ベルリン2023

「地球の音楽」を意味する、本サイト「ムジカテーハ(Musica Terra)」。世界の良質な音楽を皆様にご紹介しているわけであるが、果たして実際に現地ではどのような音楽が聴かれているのであろうか?本特集の第1回はドイツ・ベルリン。オーケストラが有名な音楽の都で実際に流れる「音」の旅をお届けしたい。

  • 2023-10-30
  • 2023-10-30

優れた音楽は言語も時代も超える。アルバニア出身歌手/作曲家エリーナ・ドゥニ、ECMからの新譜

アルバニア出身の歌手エリーナ・ドゥニ(Elina Duni)、ロンドンのギタリストのロブ・ラフト、ピアノとドラムスを担当する同じくロンドンのフレッド・トーマス、そしてスイス出身のフリューゲルホルン奏者マチュー・ミシェルの4人による新作『A Time to Remember』がリリースされた。移民が置かれた状況をテーマとしその音楽的豊かさから絶賛された前作『Lost Ships』と同じメンバーで、アルバニアの伝統音楽にインスパイアされたオリジナル曲を深い叙情を湛え描く。

  • 2023-10-19
  • 2023-10-16

スペインの現代ジャズ第一人者シャビ・トーレス、ロックダウンの中で書かれた創造性溢れる新譜

スペインのピアニスト、シャビ・トーレス(Xavi Torres)は、パンデミックによるロックダウンの最中、創造性を保つために1ヶ月間、毎日1曲ずつ曲を書いた。“検疫の曲たち”を表す今作『Quarantena Songs』は、それらの30曲の中から14曲(サブスクでは12曲を聴くことができる)を選び、2つのトリオで演奏した作品だ。

  • 2023-10-17
  • 2023-10-17

躍動するグルーヴ、レユニオン音楽を現代にアップデートする女性SSWオリアーヌ・ラカイユ『iViV』

フランスのゾレオール(フランス人とクレオール人)のシンガーソングライター/打楽器/ウクレレ奏者、オリアーヌ・ラカイユ(Oriane Lacaille)の初のフルレンス・アルバム『iViV』がリリースされた。レユニオンのマロヤやセガといった伝統音楽をベースに、洗練された独自の創作性で築く音楽と言葉の冒険の世界が広がる。

  • 2023-10-12
  • 2023-10-11

ヨーロッパジャズの4人の巨人が再集結。“4WD”プロジェクトの第二弾『4 Wheel Drive II』

ドイツのジャズチャートで4ヶ月連続トップになるなど絶賛されたニルス・ラングレン率いる“4WD”(四輪駆動)プロジェクトの前作『4 Wheel Drive』(2019年)から4年。北欧ジャズの巨人たちによる第二弾『4 Wheel Drive II』がリリースされた。今作ではポール・サイモンやエルトン・ジョンといった往年の名曲を取り上げつつ、オリジナル曲の比重も増やしている。

  • 2023-10-09
  • 2023-10-09

欧州ジャズとアフリカ音楽の見事な融合。African Jazz Roots『Seetu』

欧州を代表するプログレバンド Magmaで活躍したドラマー/ピアニスト、シモン・グーベル(Simon Goubert)とセネガルのグリオの系譜のコラ奏者アブライエ・シソコ(Ablaye Cissoko)の二人によるプロジェクトが、これまでも強力なサポートを受けてきたピアニストのソフィア・ドマンシッチ(Sophia Domancich)そしてコントラバス奏者のジャン=フィリップ・ヴェレ(Jean-Philippe Viret)らを正式にメンバーとして迎え、バンド名:アフリカン・ジャズ・ルーツ(African Jazz Roots)として始動。

  • 2023-10-08
  • 2024-09-16

新時代のJazzがここにある。EYM Trioとヴァリジャシュリー・ヴェヌゴパルが贈る鮮烈な音楽体験

各地の民族音楽と呼ばれる特徴的な旋律やリズムを音楽の中に取り入れ、独自の音楽性を築いてきたフランスのジャズ・ピアノトリオ、EYM Trio。新作『Bangalore』ではインドの歌手/フルート奏者のヴァリジャシュリー・ヴェヌゴパル(Varijashree Venugopal)を全面的に迎え、彼らの創作の独自の魅力を強力にアピールする好盤となっている。

  • 2023-10-06
  • 2023-10-06

フランスの若き天才ギタリスト、ティボー・ガルシアがバリオスに捧げる最高のギター音楽

フランスの若き天才ギタリスト、ティボー・ガルシア(Thibaut Garcia)の新譜『El Bohemio』は、南米パラグアイの作曲家/ギタリストのアグスティン・バリオス=マンゴレ(Agustín Barrios Mangoré, 1885 - 1944)曲集。「大聖堂」「森に夢みる」「最後のトレモロ」「フリア・フロリダ」といったバリオスの名曲を、まるでギターが歌うかのような繊細で豊かな表現力で聴かせてくれるアルバムだ。