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フランス

  • 2022-04-19
  • 2022-04-17

新進気鋭の女性ジャズアーティストが多数集う、ティエリー・マイヤールの野心的なプロジェクト

フランスのピアニスト/作曲家ティエリー・マイヤール(Thierry Maillard)の新譜『Caméléon』は、7名の女性ヴォーカリストを含む総勢17名のミュージシャンが参加した意欲的なアルバムだ。収録の楽曲群はいくつものレイヤーに重なる声と現代的なジャズのアンサンブルで、なかなかありそうでなかった個性的な内容。アレンジも変化に富み、変拍子の面白さや展開の妙が楽しめる。

  • 2022-04-03
  • 2024-04-01

スイスの新星ギタリスト、ルイ・マトゥテの超強力新譜!伝統と革新性が同居する現代ジャズ注目作

スイス出身のギタリスト、ルイ・マトゥテ(Louis Matute)の新作『Our Folklore』が登場した。全曲がルイ・マトゥテの作曲で、既にスイス随一といわれるギター演奏技術だけでなく、ブラジル音楽やスムースジャズ、ネオソウルなど様々な音楽から影響を受け自然と自身の音楽に取り込んでいった彼の作曲能力の高さも窺わせる内容だ。

  • 2022-03-29
  • 2022-03-29

ただの“UKジャズ良盤”ではない、Neue Grafik Ensemble 新譜に込められた切実な願い

サウスロンドンを拠点とする鍵盤奏者/プロデューサーのノイエ・グラフィック(Neue Grafik)のバンド、Neue Grafik Ensembleが新作『Foulden Road Part II』をリリースした。今作は2019年の『Foulden Road』の続編となる作品で、即興演奏やグルーヴの喜びに満ちているが、その底流には重いテーマを掲げる。

  • 2022-03-21
  • 2022-05-07

セシル・マクロリン・サルヴァント、失われたものへの憧憬滲む新譜『Ghost Song』

現代最高峰のヴォーカリスト、セシル・マクロリン・サルヴァント(Cécile McLorin Salvant)の新譜『Ghost Song』は、彼女の豊かな歌の表現力が楽しめるだけでなく、タイトル通り亡霊やノスタルジア、憧れをテーマとしたコンセプト・アルバムとしてトータルに楽しめる作品に仕上がっている。

  • 2022-03-18
  • 2022-03-18

16歳でピアノを始めた遅咲きのジャズピアニスト、ヤロン・ヘルマンが考える「創造力」とは?

「大人になってから歌や楽器を始めたいけれど、この年齢じゃ遅すぎる」「自分には才能がないから、演奏がなかなか上達しない」…あなたもそう思った経験がないだろうか? 音楽が好きで名作・名演の数々を聴き込んできたからこそ、自分の才能のなさに落胆するという読者も少なくないだろう。バスケットボールのジュニア選手だったという異色のジャズピアニスト、ヤロン・ヘルマンの著書『創造力は眠っているだけだ』(プレジデント社)は、そんな思いにそっと手を差し伸べてくれる一冊だ。

  • 2022-03-13
  • 2022-03-12

アルフィオ・オリリオ、選曲も魅力的な極上のソロピアノ

フランスのピアニスト/作曲家、アルフィオ・オリリオ(Alfio Origlio)の 『Piano』は、その名の通り飾り気のない至高のソロピアノ作品だ。流麗で創造的なピアノ演奏が素晴らしいのはもちろん、選曲自体も非常に魅力的で、日々の生活にぴったりと寄り添ってくれる大切な音楽だ。

  • 2022-03-11
  • 2022-08-04

アルメニア生まれの次世代ジャズ・スター、エッサイ・カラペティアン 注目のデビュー作

アルメニア生まれ、現在はフランスを拠点に活動するピアニスト、エッサイ・カラペティアン(Yessaï Karapetian)は、次世代のジャズのスターかもしれない。アルメニアといえばティグラン・ハマシアンという世紀のカリスマの登場で2010年代から注目を浴びているが、このエッサイ・カラペティアンという野心的な演奏家によって再び注目を集めることになるだろう。

  • 2022-03-09
  • 2022-03-08

美しいネオソウル系歌手を迎えた珠玉のクロスオーヴァー・ジャズ。ダニエル・ガッサン新譜

オーストラリア出身、パリで活躍するピアニスト/作曲家ダニエル・ガッサン(Daniel Gassin)による“Crossover Band”名義のデビュー作『Change of Heart』。ネオソウルの新星ヴォーカリスト、アリタ・モーゼスを擁する5人編成のバンドで、古典的なジャズと現代ジャズの交叉点を美しく描いている。

  • 2022-03-07
  • 2022-03-20

パリ発、ヘビロテ必至のグルーヴィ&洒脱なコズミック・ディスコポップ、L’Impératrice『たこつぼ』

フランス・パリの6人組シンセポップ・バンド、ランペラトリス(L'Impératrice)の2ndアルバム『Tako Tsubo』は、アシッドジャズやファンク、ハウスの影響を受けた軽めのエレクトリック・バンドのサウンドに、フレンチポップの流れを汲む女性ヴォーカルが溶け込んだ極上の作品だ。

  • 2022-03-02
  • 2024-09-23

多様な個性の5人が奏でる現代のグローバル・ミュージック。Monsieur MÂLÂ、待望のデビュー作

キーボード、サックス、ヴァイオリン、ベース、ドラムスという編成の5人組バンド、ムッシュ・マラー(Monsieur MÂLÂ)。何枚かのシングルのあと、2021年に初のEP『EP - 001 - MM』をリリースしたが、その圧倒的な完成度のサウンドはリスナーの耳を捉えて離さない。

  • 2022-02-22
  • 2022-02-23

驚異の素手ドラム!インド系打楽器奏者ステファン・エドゥアールの音楽がかなりヤバい

一聴してインパクト絶大なサウンドにやられてしまうが、彼が叩くドラムスの奏法を知ればその驚異的なプレイスタイルにも驚きを禁じ得ない。フランスの打楽器奏者/作曲家ステファン・エドゥアール(Stéphane Edouard)のデビュー作である『Pondicergy Airlines』は、新しい音楽を知る悦びに満ちた途轍もないアルバムだった。