TAG

ギター

  • 2023-01-27
  • 2023-01-26

オマール・ソーサとチガナ・サンタナ。共通のルーツへの畏敬の念によって結ばれた深淵なデュオ作

キューバのピアニストのオマール・ソーサ(Omar Sosa)と、ブラジルのシンガーソングライター/ギタリストのチガナ・サンタナ(Tiganá Santana)のデュオ・アルバム『Iroko』は、世界的にも稀に見る才能を持つ二人の音楽家による深淵な語らいが垣間見える傑出した作品だ。

  • 2023-01-26
  • 2023-01-25

葡歌手と伯ギタリストによるユニットOrfélia、ルゾフォニアの伝統を革新的に融和するデビュー作

ポルトガル出身のシンガー/鍵盤奏者アンテラ(Antera)とブラジル出身のギター奏者フェリペ・マットス(Filipe Mattos)がベルリンで出会い誕生したユニット、オルフェリア(Orfélia)初のフルレンス・アルバム『Tudo o Que Move』。両国の伝統的なリズムとサイケデリアが混ざり合い、絶妙な浮遊感のある夢心地のサウンドが展開される。

  • 2023-01-11
  • 2023-01-10

ウォルフガング・ムースピール参加!ドイツの女性ドラマー、エヴァ・クレッセの独創的新譜

ドイツのドラマー/作曲家、エヴァ・クレッセ(Eva Klesse)の5枚目となる新譜『Songs Against Loneliness』は独自の深みを湛えた欧州ジャズ作品だ。自身のレギュラー・カルテットに加えオーストリア出身のギタリスト、ウォルフガング・ムースピール(Wolfgang Muthspiel)が全面的に参加している。

  • 2023-01-08
  • 2023-11-15

アルジェリアを代表する女性SSWスアド・マッシ、地中海周辺音楽や南米テイストも取り込んだ新作

アルジェリア出身のシンガーソングライター/ギタリストのスアド・マッシ(Souad Massi)は、通算10枚目となる新作『Sequana』で彼女の音楽の幅をさらに広げた。プロデューサーはアラブやアフリカ音楽にも造詣の深い英国のギタリスト、ジャスティン・アダムス(Justin Adams)。

  • 2023-01-05
  • 2023-09-17

チック・コリア参加!現代最高峰フラメンコ・ギタリスト、ニーニョ・ホセレ新譜『Galaxias』

スペインのコンテンポラリー・フラメンコ・ギタリスト、ニーニョ・ホセレ(Niño Josele)『Galaxias』は、チック・コリア(Chick Corea)やルベーン・ブラデス(Rubén Blades)といった巨匠との共演も楽しめる最高のアルバムだ。圧倒的な技巧で繰り出される歯切れ良く乾いたギターの音も心地よく、現代的なフラメンコ・ジャズの魅力を充分に味わえる。

  • 2023-01-04
  • 2023-01-04

アルゼンチンの3人組Dos Más Uno、極上のサウンドで描く“世界でもっとも美しい歌”

アルゼンチンのギタリスト二人とパーカッション奏者から成るトリオ、ドス・マス・ウノ(Dos Más Uno)の新作 『Las Canciones Más Lindas del Mundo』は、堂々と冠した“世界でもっとも美しい歌”とというアルバム名に恥じない作品だ。アルゼンチンをはじめとした中南米やカリブのスペイン語圏の名曲たちを2本のスパニッシュギターとパーカッション、そして3人の歌とハーモニーでカヴァー。オーガニックなサウンドが魅力的で、近年のアルゼンチン音楽、特にアカ・セカ・トリオが好きな方に全力でおすすめしたい。

  • 2022-12-27
  • 2022-12-27

ドイツ発。アイロニカルかつ刺激的な音のギタートリオ、Melt Trio 4枚目『Consumer』

ベルリンを拠点とするギタートリオ、メルト・トリオ(Melt Trio)。ギターのペーター・マイヤー(Peter Meyer)、ベースのベルンハルト・マイヤー(Bernhard Meyer)の兄弟と、ドラムスのモーリッツ・バウムガルトナー(Moritz Baumgärtner)によって2010年に結成されたこの刺激的なトリオは、2011年のデビュー作『Melt』以来、徐々にその人気を拡大してきた。

  • 2022-12-25
  • 2022-12-24

深い精神世界に誘う。現代NYジャズの中心で活躍するイスラエル人&ベナン人の初デュオ作

イスラエル出身ドラマー、ジヴ・ラヴィッツ(Ziv Ravitz)とベナン共和国出身のギタリスト、リオーネル・ルエケ(Lionel Loueke)とのスピリチュアルなデュオ作 『Within This Stone』がリリースされた。丁寧に演奏され、深淵に響く音がリスナーを彼らの内なる精神的音世界に誘う、哲学的な性質を持った作品だ。

  • 2022-12-24
  • 2024-08-04

チリ屈指の歌手フランチェスカ・アンカローラ、アルゼンチン・サンバへの深い想いを乗せた新譜

チリ出身の歌手フランチェスカ・アンカローラ(Francesca Ancarola)とアルゼンチンのギター奏者オラシオ・ブルゴス(Horacio Burgos)の共演作『Cartas de Amor』。これぞ南米の声とギターのデュオという温かく美しい音が素敵な作品だ。半数以上の曲ではパーカッションのルイス・バルエト(Luis Barrueto)も参加し色彩を添える。

  • 2022-12-24
  • 2022-12-23

異形のギターを抱え、抑圧の中で叫ぶスーダンのバンド Noori & His Dorpa Band

アフリカ・スーダンの紅海沿岸に生まれ育ったギタリスト/作曲家Nooriが率いるバンド、Noori & His Dorpa Band の国際デビュー作『Beja Power! Electric Soul & Brass from Sudan's Red Sea Coast』。アルバムタイトルに冠されたベジャ(Beja)とは主にスーダン東部に住む古代エジプトから続くといわれている民族で、Nooriの出身である。

  • 2022-12-23
  • 2023-08-21

ブラジリアンSSWの芸術の真髄を見る。鬼才ダニ・ブラッキ、底知れぬ才能を感じさせる新作

ブラジルの現行MPB(Música Popular Brasileira, ブラジルのポピュラー音楽)シーンを代表するシンガーソングライター、ダニ・ブラッキ(Dani Black)がまた素晴らしい作品を届けてくれた。新作『Frequência Rara』はナイロン弦ギターによる弾き語りを核にして構成されており、抑制的だが非常に効果的なほかのインストゥルメンタルのアレンジも素晴らしいセンスで、現代最高の吟遊詩人の風格が漂う。

  • 2022-12-22
  • 2022-12-22

澄み渡る空に自由に描く音楽。キケ・シネシとマカレナ・ロブレド、そして多彩なゲストの最高の芸術

「Cielo Abierto」などの名曲で知られるアルゼンチンの世界的ギタリスト、キケ・シネシ(Quique Sinesi)と、女優としても活躍する同国の歌手マカレナ・ロブレド(Macarena Robledo)の双頭名義の作品『Cielos』。キケ・シネシの7弦ギターやチャランゴ、マカレナ・ロブレドの歌はどこまでも澄み渡る空のように清らかで、ジャズや伝統音楽をハイレベルに融合し文化として育むアルゼンチン特有の美しさを湛えた素晴らしい作品だ。