- 2020-11-19
- 2021-02-20
クリストヴァン・バストス&ホジェリオ・カエターノ、巨匠デュオによるショーロ作品
『Cristovão Bastos e Rogério Caetano』は、クリストヴァン・バストス(Cristovão Bastos)とホジェリオ・カエターノ(Rogério Caetano)による極上のショーロ・デュオ作。ピアノと7弦ギターでジャズ的なアドリブも交えながらしっとりと演奏されるショーロにうっとりと浸れる作品だ。
『Cristovão Bastos e Rogério Caetano』は、クリストヴァン・バストス(Cristovão Bastos)とホジェリオ・カエターノ(Rogério Caetano)による極上のショーロ・デュオ作。ピアノと7弦ギターでジャズ的なアドリブも交えながらしっとりと演奏されるショーロにうっとりと浸れる作品だ。
ブラジル音楽×サイケロックが好きな方にぜひ聴いてもらいたいのが、ルシアーノ・ファッシーニ(Luciano Faccini)をリーダーとするブラジルのバンド、イマ(ímã)のデビューアルバム『ímã de nove pontas』。パラナ州都クリチバの9人組。メンバーの多くが楽器を持ち替え、さらにヴォーカルも取るという興味深いバンドだ。
芸歴50年以上を誇るMPB巨匠トッキーニョ(Toquinho)が新譜をリリースした。アルバムタイトル『A Arte de Viver』は“生きる術”の意味。編成もアレンジも古き良き伝統的なサンバそのもので、目新しさは皆無だがブラジル音楽の真髄ともいうべき“サウダージ”が満載。ブラジル音楽ファンにとっては堪らない作品だろう。
イギリス出身のサックス/キーボード奏者ウィル・ヴィンソン(Will Vinson)、イスラエル出身のギタリスト、ギラッド・ヘクセルマン(Gilad Hekselman)、そしてメキシコ出身のドラマー、アントニオ・サンチェス(Antonio Sanchez)。ジャズを通じてNYで出会った3人の猛者による斬新なトリオ作!
イスラエルを代表するシンガーソングライターのロナ・ケナン(Rona Kenan, ヘブライ語:רונה קינן)の7枚目のアルバム『Light Sleeper』がリリースされた。これまでの作品とは異なり初めて全編英語で歌われる今作は、西洋のロックをベースとしながら随所にジューイッシュ/中東の音楽のエッセンスがまぶされた良質で洗練された作品に仕上がっている。
ともに十代の頃からその圧倒的な音楽性とテクニックで注目を浴びてきたベーシストのミシェル・ピポキーニャ(Michael Pipoquinha)と、ギタリストのペドロ・マルチンス(Pedro Martins)の初デュオ作『Cumplicidade』。何曲かでは超豪華ゲストも迎え、ブラジルの若手ナンバーワンとして鳴らす二人の妙技が楽しめる快作だ。
エリーダ・アルメイダの4枚目のアルバムとなる『Gerasonobu』(2020年)がリリースされた。より洗練された印象の今作だが、根底にあるのはカーボベルデの音楽に特徴的な郷愁感(ソダーデ)、そして彼女の過酷な人生から滲み出る歌の深みだ。曲調は洗練されつつも親しみやすいが、決して軽さはない。
芸歴40年を誇るミナスのベテランSSW/ギタリスト、ロブソン・サントス(Robson Santos)が、ミナスの幅広い世代のミュージシャンらと録音した新譜『Pleiópolis』が素晴らしい。多くのミナス音楽ファンに聴いてもらいたい傑作!
現代ジャズの歴史に確実に足跡を残してきたレバノン系フランス人トランペッター、イブラヒム・マーロフの12枚目のスタジオアルバムとなる『40 Melodies』は、彼の40歳の誕生日の翌日である2020年11月6日にリリースされた。前述の「Beirut」を含む、彼の過去作品から選ばれた40曲が、主に10年来の友人でありコラボレーターであるギタリストのフランソワ・デルポルテ(François Delporte)とのデュオで演奏されている。
イスラエル・テルアビブの男性シンガーソングライター/ギタリストのオール・イゼクソン(Or Izekson)によるオルタナティヴ・フォーク・プロジェクト、Prophecy Playgroundのデビュー盤『Comfort Zone』は、全編アコースティックギターとヴァイオリン、チェロを中心としたアコースティック楽器で構成された優しく魅力的な作品だ。
コロンビア人の母とパレスチナ人の父親のもと、1975年の西ドイツ(当時)に生まれ、1997年からはスペインを拠点に活動を続けているフラメンコ・ギタリスト、エル・アミール(El Amir)ことアミール・ジョン・ハダッド(Amir John Haddad)が放つ最新作『Andalucía』。いま聴いておきたいコンテンポラリー・フラメンコの傑作で、とにかく早く正確無比なギターのテクニックと、豊かな音楽的叙情が楽しめる作品だ。
イタリアのクラシックギタリストのステファノ・カルディ(Stefano Cardi)と、同じくイタリアのジャズピアニスト、エンリコ・ピエラヌンツィ(Enrico Pieranunzi)。互いに異なる音楽的バックグラウンドを持つ二人は、2017年に初共演して以来、それぞれに共通し、調和するルーツ的な音楽を探してきた。そして辿り着いた答えが、南北アメリカ大陸の古典的な音楽だった。
イスラエルの都市ハイファに、70年代からタイムスリップしてきたような不思議なバンドがいる。彼らの名はウジ・ナヴォン&アクウェインタンセズ(Uzi Navon & Acquaintances, ヘブライ語:עוזי נבון ומכרים)。この謎めいたバンドの2020年新譜『בזמנו』を紹介。
ブラジルのギタリスト/SSWのバジ・アサド(Badi Assad)の新譜『Around the World』は、そのタイトルが示す通り世界中の音楽に挑戦した意欲的な作品。全編ギターと歌だけという非常にシンプルなものだが、変化に富んだ流石の表現力で虜になってしまう作品だ。