- 2025-03-15
- 2025-03-15
パリのメトロから世界へ。誇り高き南仏の社会派ミクスチャーバンド、Zoufris Maracas 達観の新譜
フランスの社会派ミクスチャーバンド、ズーフリ・マラカス(Zoufris Maracas)の4枚目のスタジオ・アルバム『La course folle』。アルバムはコロンビアとフランスで録音され、アフロキューバン、カーボベルデ、マヌーシュジャズなど多様な音楽的要素を取り込み、日常の葛藤や自由への渇望をユーモラスかつ鋭い表現で歌っている。
フランスの社会派ミクスチャーバンド、ズーフリ・マラカス(Zoufris Maracas)の4枚目のスタジオ・アルバム『La course folle』。アルバムはコロンビアとフランスで録音され、アフロキューバン、カーボベルデ、マヌーシュジャズなど多様な音楽的要素を取り込み、日常の葛藤や自由への渇望をユーモラスかつ鋭い表現で歌っている。
雑多で祝祭的なバルカン音楽を体現するスペイン拠点のバンド、バルセロナ・ジプシー・バルカン・オーケストラ(Barcelona Gipsy balKan Orchestra)の音楽は、いつだって楽しい。能天気なようでいてどこか哀愁を感じさせる音楽。生活感と生命力に溢れ、体の奥底から湧き上がってくるような音楽。2000年代初頭に日本のワールド・ミュージックファンを席巻した派手で哀愁に満ちた“ジプシーブラス”は最近はあまり巷で聞かれなくなってしまったように感じるが、彼ら、通称"BGKO"はブラスこそ居ないものの、そんなジプシージャズ楽団の現代最高の楽団だ。
ジプシー音楽(ロマ音楽)を揺るぎない軸とし、ヒップホップやレゲエ、フラメンコ、ジャズなどを独自の感性でミックスしカルトな人気を得てきたフランスのバンド、ラ・キャラバン・パス(La Caravane Passe)が結成20周年という節目の2023年にリリースした新譜『Hôtel Karavan』は、彼らの集大成ともいうべき必携の作品だ。
マヌーシュ・ジャズを代表するギタリスト、ビレリ・ラグレーン(Biréli Lagrène)は、新作『Biréli Lagrène plays Loulou Gasté』でフランスの作曲家“ルールー・ガステ”ことルイ・ガステ(Louis Gasté, 1908 - 1995)に最大限のリスペクトを捧げている。
コロンビア・ボゴタを拠点とするバンド、ムッシュ・ペリネ(Monsieur Perine)。5年ぶり新作『Bolero Apocalíptico』の全12曲のサウンドはムッシュ・ペリネらしさを失わず、さらに彼らの個性を進化させた洗練された音楽となっている。
スペインのヴァイオリン奏者、エリア・バスティーダ(Èlia Bastida)によるステファン・グラッペリ・トリビュート『Tribute to Stéphane Grappelli』。ともにサン・アンドレウ・ジャズバンドの指導者であるベース奏者ジョアン・チャモロ(Joan Chamorro)とギター奏者ジョゼップ・トレイバー(Josep Traver)とのトリオを軸に優美なジプシー・スウィングを堪能できる作品だ。
音楽はカルチャーであり、エンターテインメントである。そうである以上、流行や時代性が反映されるのは必然であるともいえる。一方、音楽は芸術でもある。ベートーベンやバッハ、シューベルトといったクラシック音楽はそれこそ何百年という単位で人々に愛され続けており、素晴らしい芸術はタイムレスに生き続ける。今なお数多くの作品を残し続ける中山うりの作品の中でもデビュー作を今回取り上げた理由。それこそまさに時代に流されず、色褪せることのない普遍的な「音」が記録された盤。それが今回紹介する中山うりのデビュー作『DoReMiFa』なのである。
マケドニアにルーツを持ち、独学でベースやヴィオラ、マンドリン、パーカッション、ヒューマンビートボックスなどをマスターしたフランスの音楽家ストラショ・テメルコフスキー(Stracho Temelkovski)のデビュー作『The Sound Braka』。40歳を越えてのデビューアルバムは、今まで広く明らかにされていなかったその卓越した才能を世界に知らしめる驚異的なアルバムだ。
トルコのギタリスト/作曲家ビラル・カラマン(Bilal Karaman)の『Manouche a La Turca』は、その名の通りマヌーシュ・スウィングにトルコ音楽の要素をほんのりと乗せたなんとも魅力的な一枚だ。
これまで数々の独創的な作品をリリースしてきたアメリカ・シカゴを拠点に活動するマルビン(Marbin)の新作『Fernweh』は、12枚目のアルバムにして初のスタンダード曲集だ。そしてジャンルも従来の彼らのアルバムとはまったく異なるものになっている。
2015年にバルセロナで結成された全員女性の11人組、バルカン・パラダイス・オーケストラ(Balkan Paradise Orchestra, 通称:BPO)は、大所帯によるジプシーブラス直系の迫力あるサウンドと、女性バンドならではの華やかなステージでの立ち振る舞いがとても魅力的なバンドだ。
カナダ・モントリオールのバンド、クレストリー(Kleztory)はクレズマー、マヌーシュ・スウィング、クラシック、ジャズ、フォークなどに幅広く影響された楽しい音を聴かせてくれるバンド。結成は2000年と活動歴は長く、これまでにワールド・ミュージック(最近は“グローバル・ミュージック”か)の分野で数々の賞を受賞しているインストバンドだ。
スペインを拠点に活動する多国籍バンド、バルセロナ・ジプシー・バルカン・オーケストラ(BGKO)の新譜『Nova Era』がリリースされた。地中海の北側〜東側の地域に古くから伝わるロマ音楽、バルカン音楽、クレズマー音楽を基調に、どこか郷愁を漂わせつつ、本能的に踊りたくなるような軽快な音楽をたっぷりと聴かせてくれる。
若き凄腕ギターデュオ、アントワーヌ・ボワイエ&サミュエリート(Antoine Boyer & Samuelito)の2020年作『Sonámbulo』。互いに異なるスタイルで10代前半から表舞台で活躍してきたフランスのギタリスト2人による、驚異的なデュオ作品だ。