- 2022-12-05
- 2022-12-04
イスラエル発、中東ジャズファンク新星Sababa Five セルフ・タイトルの注目作
イスラエル在住日本人シンガー、ユリカ・ハナシマ(Yurika Hanashima)との共演作「東京ミッドナイト」などでも話題を呼んだテルアビブのバンド、サババ・ファイヴ(Sababa 5)の2022年新作『Sababa 5』は、彼ららしい洗練とは無縁で愚直なレトロ・サイケ・ファンクグルーヴが渦巻く好盤だ。
イスラエル在住日本人シンガー、ユリカ・ハナシマ(Yurika Hanashima)との共演作「東京ミッドナイト」などでも話題を呼んだテルアビブのバンド、サババ・ファイヴ(Sababa 5)の2022年新作『Sababa 5』は、彼ららしい洗練とは無縁で愚直なレトロ・サイケ・ファンクグルーヴが渦巻く好盤だ。
ルーズなグルーヴとチープながら体温を感じさせる電子音が心地よい。ドラマーのアミール・ブレスラー(Amir Bresler)、鍵盤奏者のノモク(Nomok)とニタイ・ハーシュコヴィッツ(Nitai Hershkovits)という現行イスラエル・ジャズ・シーンを代表する3人によるEP『Rollin' Until Late』。
現代ニューヨーク・ジャズを代表するドラマー、アリ・ホーニグ(Ari Hoenig)の新作『Golden Treasures』は、イスラエル出身の天才ピアニストのガディ・レハヴィ、NY出身の若きベーシストのベンジャミン・ティベリオ、そして数曲でイスラエルのギタリストのヨアヴ・エシェドをフィーチュアした、叙情的かつエキサイティングなジャズ作品だ。
アカデミー歌曲賞の受賞など、ウルグアイを代表するシンガーソングライターであるホルヘ・ドレクスレル(Jorge Drexler)が新作『Tinta y Tiempo』をリリースした。ウルグアイ、スペイン、イスラエル、パナマからゲストを迎え、彼らしい柔らかな歌と巧みなソングライティング、そして現代的なサウンドで2022年を代表すると言っても過言ではない素晴らしいアルバムに仕上がっている。
イスラエル出身のギタリスト/作曲家ヨタム・シルバースタイン(Yotam Silberstein)の新作『Universos』は、近年の彼の作品の傾向に漏れず南米音楽への愛が詰め込まれた楽しい作品だ。現代NYのシーンで最も注目されるジャズ・ギタリストとしての技巧はもちろん、伝統音楽への深い理解の表れた音楽性豊かな作曲家としての才能を存分に発揮している。
ポーランドのピアニスト、レシェック・モジジェル(Leszek Możdżer)と、スウェーデンのベーシスト、ラーシュ・ダニエルソン(Lars Danielsson)、そしてイスラエルの打楽器奏者ゾハール・フレスコ(Zohar Fresco)。 長らく北欧ジャズのシーンを牽引してきたこの3人がオランダの室内楽集団ホラント・バロック(Holland Baroque)を迎え録音した稀有な室内楽×北欧ジャズのハイブリッド作品『Just Ignore It』。
1998年生まれのシンガーソングライター、ヒラ・ラビー(Hila Rabby)のデビュー作 『Visions』は空間的な拡がりをもったサイケデリック感、ジャズやロック、エレクトロニックの絶妙なミックス、そして彼女の自然で飾り気のないヴォーカルが魔法的な魅力を放つ作品だ。
イスラエル・ジャズ新世代を代表するハーモニカ奏者、ヨタム・ベン=オール(Yotam Ben-Or)の最新EP『Endless』は、ジャズでは地味な存在と思われがちなハーモニカという楽器の現代におけるもっとも優れた表現者が彼であることを強く印象付ける作品に仕上がっている。
米国ニューヨークで活動するギタリスト/ベーシスト/作曲家タル・マシアハ(Tal Mashiach)が故郷イスラエルのハラシムの森の中にある小屋で録音したソロデビュー作『Tiyul』が素晴らしい。ガットギター(クラシックギター)のソロ、多重録音、弦楽や声楽を加えたアンサンブルなどうっとりするような気品のある演奏が続き、非常に高い音楽性を感じさせる絶品となっている。
イスラエルのシンガーソングライター、ノアム・クラインシュタイン(Noam Kleinstein)のデビューアルバム『Noam Kleinstein』。父親譲りの洗練されたソングライティング、母親譲りの表現力、若者らしい瑞々しく希望に満ちた感性と、それと同様に若者らしい不安な気分とアンニュイな雰囲気を兼ね備えた不思議なフィーリングで、新たな才能の登場を強く印象付ける傑作となっている。
イスラエルの新星ジャズ・ハーモニカ奏者、アリエル・バルト(Ariel Bart)が2021年のデビュー作『In Between』に続き、早くも第2作目となる『Documentaries』をリリースした。アリエル・バルトの繊細な表現力は前作にも増して磨かれ、中東の叙情詩を感じさせる彼女の魅力的なオリジナル曲が次々と展開される。
ニューヨークで活躍するイスラエル出身のピアニスト/作曲家ヤニフ・タウベンハウス(Yaniv Taubenhouse)の最新作『Hope』は、彼の卓越したリリシズムを堪能できる美しいソロピアノ作品だ。約65分間の今作は、ヤニフ・タウベンハウスが思慮深くピアノと向き合い、まるで古い友と語らいあっているかのような愛情深さが非常に印象的。
イスラエルのギタリスト/作曲家、ガイ・ゴッテスフェルド(Guy Gottesfeld)をリーダーとするジャズ・カルテットのデビュー作『Shalva』(2022年)。圧倒的なテクニックと独特のフレージング、スライドバーを用いたボトルネック奏法の多用、ジャズやブルース、ロックだけでなくアフリカや南米、ハワイの音楽からの影響など興味をそそられる作品だ。
イスラエル出身で現在イギリス・ロンドンを拠点に活躍するベーシスト/作曲家ニム・サドット(Nim Sadot)が、第二次世界大戦中にソ連の労働収容所を生き延び、収容所の将校たちの肖像画を描いた亡き祖父にインスパイアされた新作『Felix』をリリースした。アルバム・ジャケットにはその祖父が描いた絵が採用されている。