- 2021-12-04
- 2022-02-25
カタルーニャの若手女性デュオ、選曲・演奏ともに完璧に美しい大傑作
サイモン&ガーファンクルの名曲(1)「The Sound of Silence」でのあまりに美しい3分間から、名盤であることを確信した。ヴォーカル/ピアノのカロリーナ・アラバウ(Carolina Alabau)と、ヴァイオリン/ヴォーカルのエリア・バスティーダ(Elia Bastida)の初めてのデュオ盤 『Meraki』。
サイモン&ガーファンクルの名曲(1)「The Sound of Silence」でのあまりに美しい3分間から、名盤であることを確信した。ヴォーカル/ピアノのカロリーナ・アラバウ(Carolina Alabau)と、ヴァイオリン/ヴォーカルのエリア・バスティーダ(Elia Bastida)の初めてのデュオ盤 『Meraki』。
ピアニスト/作曲家アンドレ・メマーリ(André Mehmari)、SSW/フルート奏者アレシャンドリ・アンドレス(Alexandre Andrés)、詩人ベルナルド・マラニャォン(Bernardo Maranhão)による名作『Rã』(2018年)のライヴ盤『Rã Ao vivo』が登場した。YouTubeではアルバム全編の映像が公開されている。
ブラジル出身のジャズピアニスト/歌手のイリアーヌ・イリアス(Eliane Elias)新譜『Mirror Mirror』は、なんとチック・コリア(Chick Corea)が4曲、チューチョ・バルデス(Chucho Valdés)が3曲をイリアーヌと共に演奏したピアノ・デュオアルバム!タイトル通り、鏡合わせに向かい合ってピアノを演奏する二人の想像力と創造力が反射し共鳴し合う、ジャズピアノ好きには堪らない作品だ。
アイスランド出身のSSW/ピアニストのアンナ・グレタ(Anna Gréta)が名門ACTからソロデビュー作 『Nightjar in the Northern Sky』をリリースした。丁寧な歌とピアノとバンド・アンサンブル、随所にセンスが光るクリエイティヴィティが大きな幸福感を与えてくれる。
フランスのターキッシュ・クラリネット奏者/作曲家、ヨム(Yom)の2021年新譜『Celebration』はピアノとクラリネットを軸に中東音楽に特徴的な微分音、さらにはエレクトロニカなども大胆に用いた、音作りだけを聴けば実験的でありながらも音楽・演奏面ではキャッチーさやスリルも併せ持った非常に興味深い作品だ。
キューバのピアニスト、オマール・ソーサ(Omar Sosa)とセネガルのコラ奏者セク・ケイタ(Seckou Keita)が再び共演。ロックダウン中に制作された新譜『Suba』のタイトルはセク・ケイタの母国語であるマンディンカ語で「日の出」を意味し、パンデミック後の新しい世界への希望の願いが込められているとのこと。
アルメニア系フランス人ピアニストのアンドレ・マヌーキアン(André Manoukian)の新譜『Les pianos de Gainsbourg』はセルジュ・ゲンスブールの没後30周年を記念したトリビュートアルバム。6人の女性ヴォーカリストを迎え、数々のゲンスブールの名曲を歌とピアノを中心に雰囲気たっぷりに聴かせる。
米国のベテラン・ピアニスト/作曲家、ピーター・マドセン(Peter Madsen)の新譜『Where There Was No Path』はなんとギタリスト6名を擁するなんともユニークな9人編成バンド“Six on Six Guitar Ensemble”!
アルメニアの巨匠ピアニストが率いるカルテット、ヴァン・カルテット(VAN Quartet)による初のスタジオアルバム『Return』は、東欧らしい独特の旋律が多用され、特にアルメニアの民族楽器ドゥドゥク(オーボエと同種のダブルリードの木管楽器)の音色が印象的だ。
今年のベスト・クリスマス・アルバム最有力候補が登場した。ノラ・ジョーンズ(Norah Jones)の新譜は初のクリスマス曲集。6曲ほどの自作/共作曲のほか、誰もが知る名曲も収録。デビュー以来変わらない優しく温かく包み込むような歌声とピアノを中心としたアコースティック・サウンドで聴く極上のクリスマス曲集となっている。
前作『Singularlugar: Travessia』が大きな反響を呼んだベラルーシ出身ピアニスト/シンガーのカテリーナ・ラドコヴァ(Katerina L’dokova)がより進化した姿を見せた。新譜『Mova Dreva』にはブラジルのSSWアントニオ・ロウレイロがドラムスやエレクトリック・ピアノなどで全面参加し、音楽面・音響面で大きな影響を与えている。
現代ムガームジャズの第一人者、アゼルバイジャンのピアニスト/作曲家エティバル・アサドリ(Etibar Asadli)の2021年新譜タイトルは、ずばり『Mugham』。自ら調律したと思われるムガーム音律のピアノで今回も未知なる音楽の世界へと誘ってくれる。
トロピカリアの伝説的バンド、オス・ムタンチス(Os Mutantes)などで活躍したブラジル・ミナスジェライス州出身のピアニスト、トゥーリオ・モウラォンの『Barraco Barroco』は、クラシック音楽、60年代の器楽、70年代のプログレッシブロックといった彼の中に今も衝動として燃え続ける音楽の軌跡を繋ぐ作品だ。
トリオ作などが人気のノルウェーのピアニスト/作曲家、シェーティル・ムレリド(Kjetil Mulelid)の初のソロピアノ作、その名もずばり『Piano』。ベーゼンドルファーの92鍵のグランドピアノを使用した、リリカルかつテクニカルな北欧らしい魅力的なジャズだ。