- 2024-11-22
- 2024-11-13
サロマォン・ソアレス、偉大な先人たちへのリスペクトを込めた新譜『Espirais』
ブラジルを代表するピアニスト/作曲家のサロマォン・ソアレス(Salomão Soares)の2024年新譜『Espirais』はシンプルに一般的なピアノトリオ編成のジャズ・アルバムだが、随所に“ブラジルらしさ”が散りばめており、特にブラジル音楽ファンには楽しめるジャズとなっている。
ブラジルを代表するピアニスト/作曲家のサロマォン・ソアレス(Salomão Soares)の2024年新譜『Espirais』はシンプルに一般的なピアノトリオ編成のジャズ・アルバムだが、随所に“ブラジルらしさ”が散りばめており、特にブラジル音楽ファンには楽しめるジャズとなっている。
イタリアの巨匠ピアニスト、エンリコ・ピエラヌンツィ(Enrico Pieranunzi)が、同国の若き俊英フルート奏者アルド・ディ・カテリーノ(Aldo Di Caterino)との共演作『Heroes』をリリースした。アルバムにはバンドのメンバー4人それぞれが持ち寄ったオリジナルが収録され、イタリアを代表するベテランと若手トリオという世代を超えた素晴らしいジャズ・アンサンブルを楽しむことができる好盤となっている。
初リーダー作『Plastic Cocoon』(2020年)から4年、イスラエルの才能溢れるジャズ・ピアニスト/作曲家スタヴ・アハイ(Stav Achai)の待望の新作『Tears in Colours』がリリースされた。今作でも彼女の音楽はジャズの領域に留まらないポップで新鮮な感覚に満ち、さらにサウンドもアレンジも前作からさらなる進化を見せ、その創造的なオリジナリティをより確信的にした。世界が彼女を“発見”するのも時間の問題だろう。
音楽の価値をその売上や再生回数で測ろうとするとき、フェデリコ・モンポウの初期作品『内なる印象』のまるまる全曲をピアノトリオでジャズアップして売り出したいという企画を提案すれば、おそらくそれは即却下となるだろう。極端に内気な性格故にその人生や作品にはほとんど光が当たらず、マニアを除いて語られる機会も少ないこの地味な作曲家が残した地味な曲たちは、今日でも殆ど顧みられることがない。
ペルシアン・ジャズの雄、イラン・テヘラン出身のピアニスト/作曲家ハムゼ・イェガネ(Hamzeh Yeganeh)の新譜『Hand in Hand』がリリースされた。基本的にピアノトリオ編成で、エレクトリック・ベースのイディン・サデグザデ(Idin Sadeghzadeh)、ドラムスのアミン・タヘリ(Amin Taheri)とともに奏でるペルシャの伝統音楽を取り入れた独創的なジャズ・フュージョンは、なかなか他では聴けない楽しさがある。
アルゼンチンを代表する作曲家/マルチ奏者カルロス・アギーレ(Carlos Aguirre)が、ラテンアメリカのリズムを探求するために2017年に結成したバンド、アルマレグリア(Almalegría)を率いての最初のアルバム『Melodía que va』をリリースした。この素敵な作品を注意深くも大胆にまとめるとしたら、“無限の空間を持つ南米室内楽ジャズの壮大な実験場”といったところだろうか。
ブラジルのヴァイオリン奏者ヒカルド・ヘルス(Ricardo Herz)、ピアニストのファビオ・レアンドロ(Fabio Leandro)、そしてドラマーのペドロ・イトー(Pedro Ito)によるトリオ作『Sonhando o Brasil』は、ブラジル土着のリズムとジャズやクラシックが混ざり合った楽しい音楽を聴くことのできる逸品だ。
ポルトガルの鬼才歌手マリア・ジョアン(Maria João)と、ブラジルの天才ピアニスト/作曲家アンドレ・メマーリ(André Mehmari)の共演作『Algodão』が登場した。二人の卓越した表現力により、極めてアーティスティックな大傑作といって過言ではないだろう。
チェリスト/歌手のマヤ・ベルシッツマン(Maya Belsitzman)と、ピアニストのウリエル・ヘルマン(Uriel Herman)はともにクラシック音楽を学んでいた20年以上前からの友人だったが、これまでにレコーディングを行ったことはなかった。COVID-19によるパンデミックは彼らに再会と初めての録音の機会を与え、二人は事前のリハーサルも楽譜も計画も何もないままにスタジオに入り、互いに深い精神的な対話を重ねることによって僅かなコンポージングを即興で彩った素晴らしい音楽『Pauses in Shades』を作りあげた。
アナット・コーエン(Anat Cohen)は、僕が毎年そのリリースを超楽しみにしているアーティストのひとりだ。卓越したクラリネット奏者であり、特に“ブラジル音楽”への新しい視点を提供してくれる彼女のアルバムはどれも音楽がどれだけ美しく、楽しいものであるかを完璧に伝えてくれる。それは2024年の彼女の新作『Quartetinho: Bloom』でも変わらなかった。
スコットランドのジャズトリオ、Trio HLK が2ndアルバムとなる『Anthropometricks』をリリースした。鍵盤奏者/作曲家のリッチ・ハロルド(Rich Harrold)、8弦ギター奏者アント・ロウ(Ant Law)、そしてドラマーのリッチ・カス(Rich Kass)の頭文字から取られたこのトリオは、伝統的なジャズやクラシックの枠に囚われない自由な発想で聴き応え抜群の音楽を発信している。
マルティニークにルーツを持つフランス人ピアニスト/作曲家ジョルジュ・グランヴィル(Georges Granville)がミシェル・アリーボ(Michel Alibo, b)とアーノウ・ドルメン(Arnaud Dolmen, ds)という名手と組んだアコースティック・ピアノトリオ作品『Perspectives』は、フランスらしい抒情性と、3人の故郷であるマルティニークやグアドループの伝統的な音楽のエッセンスが融合した優れたジャズ・アルバムだ。
生まれてくる子供への贈り物となる音楽を、プロの作曲家にオーダーするには?この記事では、作曲家に個人で「子守唄」の制作を依頼した一般人の筆者が、発注後の曲の完成までの流れと感想を紹介する。作曲を委嘱したのは、ピアニスト・作曲家で、オルタナティブポップデュオ「東京○X問題(トウキョウマルバツモンダイ)」でも活動する片山柊(カタヤマシュウ)氏。クラシックから現代音楽までを守備範囲とし、歌曲や器楽曲の作曲を手がける。コンサート・ライブ・演奏会のレパートリー拡大のための作曲や、個人での作曲委託も積極的に受け付けているとのことだ。依頼の流れ、費用、期間などは記事の前半にまとめている。
アルバム『Inner Spirits』は、スウェーデンのピアニスト/作曲家のヤン・ラングレン(Jan Lundgren)と、ブラジルの7弦ギター奏者ヤマンドゥ・コスタ(Yamandu Costa)の共作だ。互いにオリジナル曲を持ち寄り、一部にはカヴァー曲を取り上げた今作は、北欧ジャズとブラジル音楽という全くベクトルの異なる音楽性が意外なほどに調和し、言葉にできないほど素敵な空間を作り上げている。