- 2021-06-03
- 2022-01-08
パキスタン出身の女性SSW、ニューヨークから世界へ飛び立つ傑作新譜
パキスタン出身で現在はニューヨークを拠点に活動する歌手/作曲家アルージ・アフタブ(Arooj Aftab)の新譜『Vulture Prince』は、パキスタンの伝統音楽(ヒンドゥスターニー音楽)とジャズの平和的で穏やかなミックスが心地いい素晴らしい音楽作品だ。グローバルなメンバーの協力を得て世界に飛び立つ新たな才能。
パキスタン出身で現在はニューヨークを拠点に活動する歌手/作曲家アルージ・アフタブ(Arooj Aftab)の新譜『Vulture Prince』は、パキスタンの伝統音楽(ヒンドゥスターニー音楽)とジャズの平和的で穏やかなミックスが心地いい素晴らしい音楽作品だ。グローバルなメンバーの協力を得て世界に飛び立つ新たな才能。
ブラジルのシンガー/作曲家、リリ・アラウージョ(Lili Araujo)。彼女がウィーンに住んでいた2005年に出会ったギタリスト/SSWアレグリ・コヘア(Alegre Correa)との長年のパートナーシップから生まれた新譜『Dájazz』は、MPB、ボサノヴァ、サンバ・ジャズといったジャンルをミックスしたブラジルらしさ全開の爽快なアルバムだ。
1995年生まれのシンガーソングライター、サミー・レイ(Sammy Rae)を中心とするバンド、Sammy Rae & The Friends の音楽がとても良い。2018年にEP『The Good Life』でデビュー、2021年に『Let's Throw a Party』をリリースしているが、カントリーやフォークをベースに現代的なジャズやラテン音楽の影響も感じさせるポップな音楽性には既に風格が漂う。
ブラジルの歌手/ピアニストのデリア・フィシェール(Delia Fischer)がほぼ全編ピアノと歌のみで録音した2021年新譜『Hoje』がリリースされた。もしあなたが先の見えない世の中で窮屈な日々に疲れていて、心が浄化されるような音楽を探しているのであれば、これは間違いなくおすすめできる作品だ。
スペインのシンガーソングライター、ナチョ・カサド(Nacho Casado)の2ndアルバム『Amor, Música & Lágrimas』がSNSのタイムラインでちょっとした話題だ。ボサノヴァを基調とした曲調は洗練されているが、演奏とサウンドには良い意味での粗さや勢いもあり、どことなく60年代を思わせる雰囲気が楽しい。
ドイツの女性ギタリスト/シンガーソングライター、ジュール・マリシュケ(Jule Malischke)は8歳から始めたクラシックギターではドイツ国内のいくつかのコンクールで受賞するほどの実力を持ちつつ、一方では多感な少女らしくポピュラー音楽への関心の高まりとともに15歳頃からフォークギターやエレクトリックギターも手に取り演奏するようになった。
ブラジルの人気シンガーソングライター/マルチ奏者、シウヴァ(Silva, 「シルヴァ」とも表記、本名:Lúcio Silva de Souza)の『Cinco』は、サンバやMPBなどのブラジル音楽にスカやソフトロックの要素などもゆるく融合したとても聴き心地の良いポップス作品だ。
ポルトガルのヴォーカル・オーディション番組で“発掘”されたSSWのチアゴ・ナカラト(Tiago Nacarato)と、彼が所属するサンバ集団オルケストラ・バンバ・ソシアル(Orquestra Bamba Social)による、洪水のごとく溢れ出るサウダーヂに語彙を失わずにはいられない素晴らしいEP『Samba de Bolso』。
イスラエルを代表する歌手ノア(Noa)と、彼女の長年の音楽のパートナーあるギタリストのギル・ドール(Gil Dor)とのデュオ作品『Afterallogy』は、ジャズのスタンダードや二人のオリジナル曲をギター一本の伴奏で歌い上げた愛情豊かな素晴らしいアルバムだ。
勇壮なアフリカのリズムと旋律、ブラジル音楽をも思わせるサウダーデ(郷愁)、おおらかな優しさを持つ声が一体となった極上のアフリカン・ポップスがここにある。アフリカ南西部に位置するアンゴラ共和国を代表するシンガーソングライター、パウロ・フローレス(Paulo Flores)の新譜『Independência』。
コロンビア出身の女性シンガーソングライター、マルタ・ゴメス(Marta Gómez)による美しい曲と歌声が至福の時間を与えてくれるアルバム『La alegría y el canto』。マルタ・ゴメス自身はヴォーカルとギターを弾き、そのお供はドラムレスの小編成のアコースティック楽器たち。乾いた弦楽器の音やフルート、ピアノなどが丁寧に作曲された音楽を彩る。極上の音楽とはまさにこのこと!
ジャズピアニストであり、同時にヒップホップのMCでもあるという肩書きを持つミュージシャンを探すことは容易ではないが、ロンドンの鍵盤奏者/SSW/MC/プロデューサーのアルファ・ミスト(Alfa Mist)は、これまでに2017年のデビュー作『Antiphon』などでそれらを両立する稀有な才能を示し証明してきた数少ないアーティストのひとりだ。
スペインで最高の“声”を持つシンガーソングライターのひとり、ジュディット・ネッデルマン(Judit Neddermann)の2021年新譜『Aire』。ソロ4作目となる今作ではアコースティックギターを中心としたオーガニックなサウンドに乗せた絶品の歌を堪能することができる。
イタリアのSSW、ジョー・バルビエリ(Joe Barbieri)はこれまで全く聴いたことがなかったが、新譜『Tratto Da Una Storia Vera』が好みの超ど真ん中で驚いた。ジャジーで南米音楽の香りのする爽やかなアレンジに、伊達男な感じの優しく落ち着いた声。どうしてこんな素晴らしいアーティストを今まで聴いてこなかったんだろう…。